こんにちは。
今日は、Usher Hall(アッシャーホール)というエディンバラでクラシックを聴くならここ、という会場で、オケ演奏を聴いてきました。
■始まる前
チケットは、夫のディスカウントができるお安めの席にしようとしたら、前から4列目をとっていたことに気づく。
チケット、とったの随分前だから、忘れていた・・。
■どこのオケ?そして曲目は?そして感想は?
オーケストラは、ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団(Vienna Tonkunstler Orchester)。
勝手に感想を書きます。
注意:前述した通り、座席が前過ぎたため、弦ばかり聴こえて、管弦のバランスやタイミングなど全体の構成はなかなか分かりにくかったので、あまり参考にならない感想です。
〜第一部〜
□フィンガルの洞窟(メンデルスゾーン)
スコットランドにあるフィンガルの洞窟を題材にした、10分弱の曲。
これが今回の一番のお目当てでした!
メンデルスゾーンって、「夏の夜の夢」くらいしか知らなかったのですが、風景描写の曲も書いているのね!それってどんな曲?と、興味深かったため。
演奏自体は、管弦のタイミングが微妙(後方席の方のご意見)、緩急つけすぎて、ちょいついてこれていない(バラバラ)、練習不足感ありであったものの、
洞窟に波が打ち寄せる少々荒々しい感じから、静かな様子、昼間、夜、様々な洞窟の様子が浮かんできて、メンデルスゾーンの凄みを感じました。
綺麗な曲だったので、これからもyoutubeで聴くことになるでしょう。
□クラリネット協奏曲(モーツァルト)
三楽章構成の曲。
クラリネットを演奏したEmma Johnsonさんは、パッセージで転ぶところがあったり、拍を最後で調整してくるところが多く、クラシック技術的には決して上手とは言えない感じがありましたが、こんなにクラリネットが歌を歌うかのように聴こえてくるのは初めてでした。
第一楽章では、技巧を見せつけ、二楽章では優美な歌声を聴かせ、最終三楽章では、技巧と歌声両方を見せつけられました。まるで、劇場で演劇を見ているようで、一本のクラリネットから、おじさんの声がしたり、キャピキャピ姉ちゃんの声がしたり、面白かったです。
完全にクラの独壇場で、マエストロとオケが黒子になりきってました。
〜第二部〜
□交響曲第1番(ブラームス)
有名な割に、私は生で聴くのも2,3回目でそんなに親しみがない曲。
夫はこの曲が好きらしく、二楽章では「長調なのにやっぱり悲しくなっちゃった」とのこと。そういうのが好きらしい。
私としては、、どうしよう、、四楽章まで特に感想がない。
有名だし、好きっていう人多いんですが、私は三楽章まで印象に残らなくて曲を覚えられないんですよ・・。
四楽章になると、ベートーヴェン第九は何度も何度も聴いて、数回演奏にも参加させていただいことがある自分としては、やはりオマージュに気づかないことはできませんでした。
主題が演奏されるたびにオケの「やったれ!」みたいな感じが伝わってきて面白かったです。
もう最後なんて、「ここだけをとにかく皆さんに聞かせたくて、今日ここにやってきました」みたいな気迫を感じました。
□アンコール:フィガロの結婚(モーツァルト)
アンコールはフィガロの結婚でした。
現在、合唱団では、フィガロの結婚を含むクラシックメドレー(ほぼネタ)を練習中。
演奏よりも、追われた練習のことを思い出してしまい、慌てる始末。
しかも反射神経的に歌詞が口パクで出てしまう始末。
■総じて
・座席、前方すぎたのが失敗でした・・。もう後悔しかない。弦以外あまり聴こえない・・。
・でも、その分マエストロの息遣いも聞こえてきたし、何よりチェロが仲よすぎて演奏中に目で会話して楽しそうにしているのが感じ取れてよかった。
・エキストラっぽい人とレギュラーメンバーの技術テクや気概の差が大きすぎる。
・今回のマエストロ、佐渡裕さんだったのですが、私は勝手なイメージでもっとマエストロとして前に出て目立つタイプかと思っていましたが、まるで逆。演奏最初はオケを乗らせるためにいろいろと先導しますが、オケが温まって乗ってくるともう黒子に徹する。存在を忘れてしまう感じがあります。意外な発見でした。目にうるさいマエストロってたまにいますが、そうでないのが非常に良かったです。
・フィンガルの洞窟に出会えて良かった・・。
最後まで、勝手なだらだらとした感想をお読みいただきましてありがとうございました。