そろばん(算盤）
日本では、玉が串ざしになって桁（けた）ごとに整然と並んだ計算具を「そろばん」といいます。たし算・ひき算・かけ算・わり算などができる、計算するための道具です。昔は読み・書きそろばんといって、大切な勉強のひとつでした。戦前は五つ玉、戦後は四つ玉そろばんになったと聞いています。しかし、昭和５０年頃を境に電卓などの登場によって、そろばんの実務価値がなくなり、急速にそろばん人口は減っていきます。
懐かしの品 お金
を計算するのに使ったそろばん
①五つ玉そろばん（箱型算盤）
江戸から明治の中頃までは上の五玉が２個、下の一玉が５個のそろばんを使っていましたが、使い方の統一により上が１個、下が５個の五つ玉そろばんが主流になります。さらに昭和１３年には、より早く計算できる十進法の普及に伴い、上が１個、下が４個の四つ玉そろばんが普及します。この五つ玉そろばんは、昭和４０年頃まで、我が家で使用していた商い用のそろばんです。１５桁と１３桁がありますが、普段は１３桁のそろばんをよく使っていました。
②宣伝用五つ玉そろばん
裏面に嶝野たんす店と彫っています。昭和の時代には嫁入りタンスを買って嫁ぎ先にもっていくのが当たり前で、たんす店が大繁盛していました。令和の現在も、嶝野家具の名で商いが続いています。昭和に嶝野さんから配られた宣伝用そろばんです。
③宣伝用五つ玉そろばん
昭和の時代に広く商いをしていた木下商店。商人が使うもので「問屋そろばん」ともいいます。計算機やレジがなかった時代、そろばんをパチパチと計算するのは、お店でも家でもよく見られた光景です。普通のそろばんよりもずっと玉が大きく、軸が真鍮で頑丈です。
④宣伝用五つ玉そろばん
そろばんの裏に、愛媛県総代理店 吉井商會の文字が彫ってあります。本体の樫の木の色もまだ明るくきれいな色をしています。玉の動きもスムーズです。そろばんの裏は完全に板で閉じられています。一説には、値段交渉する際に、裏から計算の過程が見えないようになっていて、商いの駆け引きには必要でした。
⑤五つ玉そろばん
そろばんは、商人や広く庶民にいきわたり、生活の中にとけこんできました。そろばんの製造技術も発達し、精巧なそろばんが大量につくられるようになりました。軽くて携帯に便利なそろばんで、このそろばんは叔母のお気に入りそろばんでした。
※携帯用そろばん（銅を一分使用）
正しい姿勢で、手や指をきれいにして商売にはげみましょう。あまり見かけない珍しいそろばんです。
⑥スマホ
・電卓
電卓は電子式卓上計算機または電子式加算機の略。小型の計算機で、そろばんの時代を経て１９６０年代になると卓上の電子式計算機が登場しました。１９７０年～１９７３年頃小型電卓（手のひらに乗るサイズ）が登場。昭和５０年代の三種の神器は、ラジカセ・電卓・電話
といわれました。
⑦四つ玉そろばん
昭和になると大々的な宣伝につられて、スタンダードそろばん２７桁を持ってそろばん塾に子供や学生が通い始めました。下に移っているそろばんは、２３桁のワンタッチそろばんです。そろばんの上部にあるボタンを押すだけで「ご破算」ができ、時短にもつながります。玉は上質の木材（ツゲ）を使用おり、検定試験をめざす方にお勧めです。
⑧四つ玉そろばん携帯用１３桁・１１桁・ミニ９桁
日本では昭和中期くらいまでは、銀行の事務職や経理の職に就くには、そろばんによる計算（珠算）を標準以上にこなせることが採用されるための必須条件でした。当時の規定では３級でのかけ算・割り算・見取り算・伝票算に加えて２級からは暗算も課せられ、１級ではさらにこれらすべての種目で、１００点満点中８０点をとらなければなりませんでした。（２級までは各７０点で合格）
⑨
令和の珠算検定練習問題集
そろばんの検定問題集です。珠算能力検定はそろばんを使って計算能力と暗算能力を養い実力を問う検定試験です。
⑩
ちびっこそろばん あんざんおけいこ
小学生のそろばん・暗算学習の練習は休まず根気よく真面目に励みましょう。自分でかってに次へ進んではいけません。指の使い方は先生に習ったとうり正しく覚えましょう。暗算のお稽古頑張ってね。
⑪4つ玉カラーそろばん
播州カラーそろばんです。１５桁はおけいこそろばん。９桁はミニそろばんです。
⑪「マイそろばん」を作ってみよう！
令和５年７月１５日に、そろばんスクール ＣＯＬＯＲＦＵＬ（からふる）の講師により播州カラーそろばん９桁を作りに行きました、楽しかったです。
播州カラーそろばん→作ったそろばんでチャレンジしました。
スムーズに玉が動きました。うれしい！
まとめ
パソコン
が発達した時代に、そろばんです
少し古っぽい印象を受けますが、令和になって、むしろその重要性は増したように思います。ただ計算するものではなく、記憶力・判断力・ひらめき力・集中力・想像力・忍耐力自己肯定感が高まります。子供の習い事として再び注目されているのをご存知でしょうか、これからの子供達の未来には、「生きるチカラ」が必要になります。そろばんが現代では能力開発のツールに
数字が読める４才ぐらいからチャレンジ可能です。元気が湧いてきますよ
