スター和食器に魅せられてスター  ③

ひらめき電球茶碗の定義飛び出すハート

茶碗は茶器の一つとして中国で生まれ、奈良時代から平安時代にかけて茶と一緒に日本に伝来したと考えられています。本来、茶碗は茶を入れて飲むための椀を指していましたが、江戸時代、煎茶の流行とともに従来からの「抹茶茶碗」に加えて、煎茶用の「煎茶茶碗」、白湯・番茶用の「湯呑茶碗」も用いられるようになったとされています。明治時代に入ると鉄道網の普及とともに磁器の「ご飯茶碗」が普及しました。茶碗というのは今では陶磁器の器全般を総称することとして定着しています。

 

懐かしの品 まじかるクラウン 正岡屋の茶碗

 

 

①抹茶茶碗

お茶を点てるには、あれこれ道具を揃えなくてはいけないのでは?なんて不安がよぎりますが、まずは茶碗と茶筅があればできるので意外とシンプルです。茶道は禅と深く関わり「わび・さび」という精神文化も生み出しました。「わび・さび」とはわびしい、さびしい、という満たされない状態を認め、慎み深く行動することをいいます。

 

 

 

②煎茶茶碗(九谷焼赤絵煎茶茶碗セット)

煎茶道(せんちゃどう)では、日常生活で使用する、日本茶用の湯呑茶碗に比べて、とても小さな可愛らしい茶碗(煎茶椀や玉露椀)を使用します。煎茶の主成分であるポリフェノールには、コレステロール値や血圧、血糖値を下げる働きがあり、高血圧予防・糖尿病予防が期待できます。少量のお茶を楽しむことが文化となり、このようなフォルムになったと言われています。(急須、煎茶茶碗5客、湯冷・ゆざまし)

 

 

 

③茶器 急須・土瓶

急須(きゅうす)も土瓶(どびん)と同様、おいしいお茶を入れるためのアイテムです。取手が横についているのが急須。取手のつるが上についているのが土瓶。小型の急須は煎茶や玉露などに使います。

 

 

 

④蓋付湯呑茶碗・菓子皿5客

蓋付湯呑には必ず茶托をセットしてく下さい。仏事でのお寺様用や、結納の席での桜茶など、改まった席では蓋付湯呑をお勧めします。蓋付湯呑に茶托と銘々皿はつきものです。湯呑だけではなく、お茶とお菓子の全体をイメージして下さい。

 

 

 

⑤湯呑(飲)茶碗揃 5客

湯茶を飲むのに用いる小ぶりの茶碗。陶磁器製で、深い円筒形のものと、浅めの椀型の物などがあります。自分・家族が食事の際に使用するものと、来客用に使用するものと、分けて好みのものを選ぶとよいでしょう。昆布茶などにも使えます。

 

 

 

⑥夫婦(めおと)湯呑茶碗

夫婦湯呑はとても華やか、繊細な絵付けと縁起の良い柄、蓋付なので特別感があり、今の時期、夫婦で一緒に過ごす時間が増えたのではないかと思いますので、二人で使えるおしゃれなペアの湯呑如何ですか。

 

 

 

⑦伊万里焼奈良茶碗(ならちゃわん)

肥前国有田の「瀬戸口富右衛門窯」で造られた、絵付けを施した蓋のついた奈良茶碗です。蓋を取って裏返して見ると模様の向きが椀と同じになり小皿としても使えます。奈良漬けと豆腐汁を添えて出せば、お江戸で大人気だった「奈良茶飯」の出来上がり。江戸時代の俳人・井原西鶴も好きだっだ茶飯です。

 

 

 

⑧有田焼奈良茶碗5客

明暦の大火(1657年)後の江戸で、炒った大豆と米をほうじ茶で炊いた「奈良茶飯」と称されるものが爆発的に流行しました。茶飯は、奈良の東大寺や興福寺の僧たちが食べていたと云うもので、茶飯(茶粥)を食するための器として蓋付の茶碗が考案され、「奈良茶碗」が生まれ全国に広まりました。江戸後期に書かれた「東海道中膝栗毛」の中では、弥次さん喜多さんも、奈良茶飯を食べているとのこと。

 

 

 

⑨「奈良茶碗」をわらで梱包(こんぽう)

やきものは、壊れやすく重量があるため、運搬には手間がかかります。生産地から商品として出荷するために、船が利用されました。船は重量のある陶磁器を、大量に遠隔地に運搬することが可能で、船に積み込むため、わらで梱包して出荷していました。

 

 

 

⑩ご飯茶碗・飯茶碗5客

飯椀というのはご飯を食べるための器であり、その中にご飯を入れて出されます。ご飯が食べやすいような形で、口が広くできており、たくさんのご飯を入れることができます。大きさや形が似ている、飯椀と抹茶茶碗の違いは「鑑賞に耐えられるかどうか」だそうです。重さや素材を含めて、抹茶椀は人間のありとあらゆる感覚機能(目で見て指で触って手で抱え唇で触れる)で味わう器をいいます。

 

 

 

⑪奈良茶碗とご飯茶碗のサイズ比べ

昔の蓋付のお茶碗は、現代のご飯茶碗より比較的小さめの作りのものが多い。向かって左側の奈良茶碗 直径約11㎝・中央はご飯茶碗 直径約12㎝・右側の奈良茶碗 直径約10㎝です。

 

 

 

⑫食卓用漬物壺

食べる分だけ小さな壺に入れて、お食事の時に食卓へ、食べ終わったら蓋をして保存しておきます。冷蔵庫へも入れられる陶器製の容器です。「奈良茶飯」を食べる時には一緒にお漬物(奈良漬・しば漬け等)をのせて食べていたようです。

 

 

 

⑬丼茶碗

陶磁器製の丼鉢は、、保温性に優れているため、料理の温かさをキープできるのが特徴です。吸水性がないため、うどんやスープなど汁物を入れるのにおすすめです。ほこりや虫除けが必要でない現代では、蓋がないほうが使用しやすいかもしれません。

 

 

 

⑭蓋付丼茶碗

米飯や汁物、麺料理などを盛り付ける時に使用する、厚手の深さがある食器です。親子丼・かつ丼の場合、生卵が苦手な人は、蓋を開けるのを少し待って蒸らすのを調整することで、個人の好みに合わせられます。又、出前の際には蓋付のものが用いられています。

 

 

 

⑮茶碗蒸し茶碗

茶碗蒸しは日本料理の一つで、蒸し茶碗に具材と溶き卵に出汁を加えた卵液を注ぎ入れて蒸した料理です。夏に器ごと冷やして冷たい前菜を入れたりすることもあります。

 

 

 

ハートのバルーン外食、通販、ファーストフードなどに頼る家族が急激に増加し、料理をする家族が減り、日本の食文化や茶道・華道などは、大きな変革期に来ています。今回は明治・大正・昭和の暮らしに寄り添う器をお見せしました。

 

 

 

虫めがね 正岡屋に残されている弘法大師空海の座像の一つをご覧ください。

 

 

 

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