③ 伊豫岡八幡神社  神社 2022

乙女のトキメキ 我が町の絶景 乙女のトキメキ

五十七段の素朴な石段を上がると、本殿に向けまっすぐ石畳があります。境内は小鳥のさえずりと風の音しかない静けさ。この石畳をはさんで、注連石があります。その場所に百度石もあります。石畳を拝殿まで進みますと、魔除けのために狛犬が社前に鎮座している。拝殿には、多くの絵馬が掲げられていて、長い年月を感じさせてくれます。国道拡幅や大型店の出店などが進み、市街地の景色は年々変化していきましたが、うっそうとした自然林に囲まれた古墳群の中に立つ伊豫岡八幡神社の周辺は時が止まっているかのような静けさです。

 

懐かしの神社  お願い 後世に伝えたい名所の一つビックリマーク

 

 

①百度石

お百度参りをご存知でしょうか?お百度参りとは、神様に願いを聞いてもらうために、神社で100回お参りする風習です。昭和の頃までは、早朝、まだ誰もお参りしていない時に、一心にお願いをする人がちらほらいました。子供が難病で、母親が病院から神社に直接お百度参りをし、現在も元気に過ごしている人を知っています。

 

 

 

②注連石(しめいし)・注連柱(しめばしら)

注連石は、注連縄を張ったり掛けたりする石柱のことで、江戸時代の文化・文政期に始まったと書かれています。明治12年に拝殿前の注連柱には伊佐庭如矢(いさにわゆきやー愛媛懸属官/明治23年道後湯之町初代町長就任)の碑文が刻まれています。総じて、祭祀などにあたり、神様にお供えをさせてもらいたいと思う一心の気持ち(徳)ほど神様を喜ばせるものはないとの解釈。(しょしょくはかぐわしきにあらず、めいとくこれかぐわし)

 

 

 

③古文書「豫洲道後温泉記」

道後にある子規記念博物館に正岡屋に残されていた古文書を寄贈しました。寄贈すると、和田茂樹館長が子規記念博物館の館長の職を退くまで毎年、年賀状が届き感心致しました。伊佐庭如矢さんは県官史を務めたのち、道後湯之町初代町長として、道後温泉の発展に尽くした人物です。

 

郵便局道後・子規記念博物館

 

 

④拝殿・本殿前の狛犬

初期は、木造で獅子・狛犬の二種類の動物の組み合わせでしたが江戸時代に入ると、狛犬は裕福となった庶民によって奉納されるようになり、屋内に置かれていた狛犬は、しだいに参道の方へ置かれるようになります。航海の安全を祈願して、湊町の船持船頭中の12名と和泉屋佐十郎が一対の狛犬を文化9年(1812年)に奉納しています。

 

 

 

基本的に、神社本殿に向かって右側が阿像で口を開けています。雄の獅子を表しています。左側は吽像で口は閉じています。雌の狛犬を表しています。吽像には、角の有るものと無いものがありますが、八幡様の狛犬は角があります。

 

 

 

⑤拝殿

古墳群上の社殿 1694年の建立。300余年を経た向拝付入母屋造瓦葺角柱で独立礎石上に立つ独特の蟇股などが特徴。

 

 

 

⑥絵馬絵馬

拝殿には多くの絵馬が掲げられています。芝居図・舟図・漁撈図が残っています。八幡さんが海上信仰として、海で生業をする人達の信仰を集めていたことがうかがえるお宮だそうです。拝殿に奉納されている絵馬が経年劣化で、色褪せていくのが残念です。

 

 

 

⑦征露凱旋記念奉納絵馬

この絵馬は明治39年(1906年)、日露戦争に従軍した兵士23人が、この絵馬を神社に奉納したものである。日本兵が、ロシアの傷ついた兵士を介抱しています。敵を殺し合う戦争で、戦う力のなくなったロシアの負傷兵を殺さないで介護している。この絵馬の話を聞いた当時在大阪ソビエト総領事ワレッチン・アレクセイエフ氏は、この神社を訪れ、この絵馬を見て感激されたそうです。まことに美しい人間愛が私達を感動させてくれます。この戦争で、松山に来ていたロシア兵の捕虜を、五色浜の彩浜館に迎えて、手厚くもてなしたという歴史もあります。いよしの市指定文化財。

 

 

 

⑧拝殿と本殿

社殿は本殿(神殿)や拝殿からなる。人々が普段参拝するのは拝殿で、神体がある本殿は拝殿の奥にあります。

 

本殿

 

 

⑨四角・八角神輿

伊豫岡八幡神社の秋祭りには、かって四角・八角のみこしが盛大に担ぎ出されていました。現在は使われていませんが、展示をしています。八角さんは八角形を型どった豪華なもので、現在のように農業水路の整備ができていない時代に、上吾川と下吾川の百姓の間で頻繁に起こった水争いを鎮めるためにつくられた神輿だと伝えられています。

 

八角みこし

 

 

⑩古礼所(こさつしょ)・納札所(のうさつじょ)

古くなった神札(おさつ)や御守り、神具(神棚の道具)などを返納するところです。だいたい神札や御守りは、1年経てば納札所に納めることになります。年末から正月15日頃にかけて氏神様に納めます。各々神社によって定められた日にお祭(どんど焼き)が行われ、お正月の松飾りと共にお焚き上げされます。

 

 

 

マイク毎朝のニュースは新型コロナウイルスとロシアのウクライナ侵攻の最新情報で始まる。一方的な暴挙でウクライナ平原をロシア軍が進行。市民の恐怖と悲しみ、疲れた姿に胸が痛みます。一日も早く平和が戻ることを心底から祈願いたします。人間愛を貫いた征路凱旋記念奉納絵馬を見て、平和と命の大切さビックリマーク二度と戦争を起こしてはいけない!!と後世に語りかけている絵馬は貴重だと思います。日本国旗

 

 

 

 

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