富士山明治・大正・昭和の結婚式~お葬式

はなよめ

「島田髷」は江戸時代に流行した未婚女性の髪型です。そこから派生ーはせい(もとになるものから分かれて生じること)して、武家の娘の間では髷(まげ)の位置が高い髪型である「高島田」が定着しました。髷の位置が高く華やかな髪型を「文金高島田」といいます。和装の婚礼髪型として伝わっています。今ではこの髪型を地毛で結い上げることは大変なので、かつらをかぶるのが一般的です。

 

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①ヘアーアイロン(コテ)

日本にアイロン技術が入ってきたのは大正時代。マーセル・アイロンを使っての「ふかしゴテ」があります。これは髪を結い上げやすく、更には長持ちするように、髪のクセを直してなじみやすくし、ふっくらした髪の量感を出すために使用します。しかし、一定の温度が保てないなどの欠点があり、現在では電気アイロン等に移行しています。

 

 

②ばら毛

日本髪を結うのに外せないのが「ばら毛」「かもじ」。いわゆる付け毛で、各パーツごとに足して、ボリュームや長さを調節します。人毛を使用するので高価なものです。写真のばら毛はマゲになる部分(表面ではなく芯の方)に使用します。

 

 

元結(もっとい)

今でいうゴムで髪の髻(もとどり)を結び束ねの紐(ひも)です。古くは組紐または麻糸を用いていましたが、近世には糊で固くひねったこよりで製したものを用いています。日本髪は言わずと知れた日本独特のヘアアレンジで、現代でも歌舞伎や演劇のかつら、花嫁かつら、芸者さんのかつらや舞妓さんの地毛結いで息づいています。

 

 

④すき毛(たぼ)

毛束の下や中心に入れ、ピンでとめつけます。ボリュームを調節したり、結い上がった髪型を長持ちさせる効果があります。

 

 

⑤前髪押さえ

前髪を作る時に使用します。

 

 

⑥鬢付け油(びんつけあぶら)

結髪(けっぱつ)にはびんつけと呼ばれる油を使用します。極めて良い香りです。相撲の力士や芸者さん、舞妓さんの香りです。びんつけ油は固さによって種類が分かれています。普通のワックスに当たるのがすき油と中練、ハードワックスのように用いるのが固練です。

 

 

⑦櫛(くし)いろいろ

とかしぐし・元結通し・びん出し・ねずみ歯・毛すじ中歯・おに歯など櫛にはそれぞれに名前がついています。日本髪をとかしたり、鬢(びん)の縁の筋縦立てや形づくり。表面に美しい毛筋、柔らかな曲線とゆるみを出したり、髷(まげ)の表面を滑らかにするなど、櫛にはそれぞれの役目があります。

 

 

⑧花嫁かつら

普及したのは昭和の初期です。それまでは地毛で結い上げていました。まだまだ花嫁かつらは歴史が浅く、どんどん進歩しています。

 

 

⑨花嫁笄(こうがい)

結婚式で花嫁が日本髪の髷などに差し入れる髪飾りで、本物の鼈甲(べっこう)に珊瑚や真珠等をあしらった花嫁笄を付けます。桐箱の中に前櫛・笄・中挿し・前挿し・後挿しの一式が納められています。挙式と披露宴では違うものに変えるのが一般的です。

 

 

⑩花嫁笄(こうがい)

江戸時代、結髪を彩るものに、鼈甲、象牙、ガラス、木、金属、珊瑚、玉(ぎょく)などが、櫛、笄にデザインされました。現在のお色直しは、珊瑚や金属にクリスタル、ダイヤなど光る素材を使ったものが多く出回っています。

 

 

⑪揚げ帽子(あげぼうし)

江戸時代の武家・庶民の上流婦人が用いた塵除け(ちりよけ)の被り物。形は蝶に似ているとことから揚羽帽子ともいう。明治以降、婚礼用の角隠しへと変化しました。

 

 

⑫角隠し

婚礼の際、和装の花嫁が用いるかぶり物。文金高島田の上に留める細長い布で、幅ー約15㎝、長さー約110㎝の白絹を前髪にかぶせ、左右を二つ折りにして髷の後上で留めます。神前式や仏前式の挙式では魔除けの意味もあり、つけることが慣わしとなっています。挙式がすんだら披露宴の時には、はずすところが多いようです。

 

 

 

クローバー巴里(ぱり)居宅介護支援事業所

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