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女の美学 羽裏の世界
日本の文化 きもの
羽織は、元々男性の着物でした。着脱が自由で便利、さらに防寒に優れた羽織は、女性達にも好まれました。女性で初めて羽織を着用したのは江戸深川の芸者さんだと言われています。一般女性が堂々と羽織を着ることができるようになったのは明治に入り、四民（しみん）平等になり、男女区別なく着られるようになりました。
懐かしの品 女
の中羽織（大正～昭和）②
①女物羽織；古書（和本）柄
大正から昭和にかけては大胆な柄も多く見られ、女性たちの羽織の思い入れが、いかに強かったか偲ばれます。羽織は様々な着姿を演出することができる、重宝なものです。着物姿に変化を与えるお洒落着として、時代や感性にあった着方や装い方をもっともっとしてほしいと願っています。
羽織
羽裏の絵柄
②女物羽織；和傘と男と女柄
昔の羽織を見ると羽裏がカラフルだったり、奥ゆかしい印象が残るお洒落な絵柄があると同時に防寒着でもありました。短い丈が流行した頃の寸法は、着る方の身長の半分というのが目安になっていました。１５０㎝の身長なら羽織丈は７５㎝。もっと短い丈も作られました。
羽織表
羽裏の絵柄
③女物羽織；総絞り
昭和４０年～５０年代に大流行した絞りの羽織。絞りはとても軽いので、柔らかな風合いと上品さが魅力だと思います。羽織といえば、戦後昭和４０年代半ば頃まで軽快感のある中羽織一辺倒でした。
羽織表
羽裏の絵柄
④女物羽織；龍の絵柄
この羽裏は白地に白で柄（え）がかれています。地紋ではなく胡粉（ごふん）など白い染料で染めているものです。正岡屋の辰年生まれの人が着用したのかな。羽織は体の線（お腹・お尻）をかくしてくれるので、年配の方は羽織を重宝しました。羽織を着ていれば、後ろ帯が隠れる。だから、簡単に結べる「半幅（巾）帯」を普段着によく使っていました
羽織表
羽裏の絵柄
⑤女物羽織；黒（紋付）羽織
黒無地の羽織は慶事・弔事両方に使います。江戸小紋などに黒（紋付）羽織を着用すると略礼装になります。七五三や子供の入学式・卒業式の付き添いに母親が着ている姿をよく見かけました。昭和50年代まで使われ、現在は滅多に見ることがありません。黒羽織の羽織紐は基本的には白です。
羽織表
羽裏の絵柄
⑥女物羽織；羽裏のない黒（紋付）単衣
レース編みなど色々な模様で透けているモダンな単（ひとえ）羽織は５月～９月まで。夏の間のほこりよけや、見た目にも涼しさを演出するだけでなく、お洒落で上品な装いに見せてくれます。明治・大正・昭和にかけて色々な透かし模様が沢山あり、驚きと同時に勉強になります。いつか、興味がある人に透かし模様の単羽織をお見せできればと思います。
羽織表
⑦綿入り長着と羽織のアンサンブル
アンサンブルとは、和服の場合は一対であることを意味するフランス語。普通は長着と羽織。又は長着とコートの対を言います。大正から昭和にかけて着物を作る時に羽織も誂（そろ）えるのが普通でした。長着全体に真綿がよれることなく現在まできれいに入っています。すごい技術ですよね。羽裏は豪快な竹が書かれています。
アンサンブル
羽裏の絵柄
⑧長着と羽織のアンサンブル
羽織の美しさは後姿です。現代では暖房が完備されたり車社会になったせいで、羽織を着ることが一般的に少なくなりましたが、現在も年に１回は、大島のアンサンブルを着て近所の神社に初詣に出かけています。ご自身で着物が着れるようになったら、着物がもっと楽しくなります。世界が変わるかも・・・オーバーですよね。フフ
アンサンブル
羽裏の絵柄
巴里（ぱり）居宅介護支援事業所から
高齢者の大腿骨骨折
大腿骨を骨折する人は年間１５万人以上と推定されます。うち約８割が女性です。大腿骨骨折治療の過程において、意欲や希望を持ちにくい人もいます。リハビリに伴う痛みや恐怖心を克服できずに、リハビリが進まない人も。時間が経過するほど回復は遅れます。家族や介護者の皆さん！一緒に体を動かしたりするなど、さりげない支えが、高齢者にとっては嬉しいのではないかと思います。前向きな心を持てるように楽しく接してあげて下さいね。
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