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latent

ここだけ天井が高い
だけど天は塞いである
どこかで止まるはずの空間
安心して
空想していた
心を飛ばしていた

今夜描く場面は
学生鞄に引っ張られ
歩いていたホーム
背広に包まれたあなたが
同じホームに歩いて来た
知らない世界を繋ぎながら
別人みたいな笑顔で
私にも
笑いかけた

どうして
空想は私を傷つけないのに
思い出は傷つけるの どうして
こんなにも優しい思い出なのに

あなたが最後まで
好きだった場所に居ます

湯船に潜って終わらせよう
きっと明日私は
優しくなるんだから