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椅子(empty chair)

リビングに
薄明かりだけ点る
向こう側に空の椅子
ちょっとそこに居て
座ったまま寝るの
休ませてね

また言わないの
黙っているの
損とか得とか
紙一枚の話
感情をころすとは
何をころすか

もう一回寝る
コーヒーカップから顔を覗かせて
天使が指を唇に当てる
言っちゃだめ

シャボン玉に天使が揺らぐ
いい香りがしてるけど
昔買った紙石鹸の泡

こんな薄っぺらい場所に
真実が隠れているなんて

それはそれは辛いこと
七日何にも言わないと
記憶に穴が無数に開いて
再生が拒まれてゆく

洒落た椅子だけれど
木は腐っている
何より
軽く睨み付けるみたいに
座っている人が居る

怖いからどうか
そこに居てください

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すみません。調子悪くて書いてばっかりで心配りが何にも出来ません。
非公開で書いてからきちんと公開にしようと思ったのですが
出来ないまま夏至も過ぎてしまいました。
中途半端なままで・・・
こんなところに来てくださって本当にありがとうございます。