「私は静寂、私は意識」
私は1人の
単一の
モチーフを描くことが多い。
以前
オーダーで絵を描かせていただいたとき、
男性と女性、天使を描いたことがある。
今でもとても好きな絵。
その絵を展覧会で展示して、
ある方が私に言われた。
「よかった! ひとりじゃなくなりましたね!」
と。
私は、そのとき、何気なく
「さみしくなくなりました」と答えた。
それは、いま思えばサービストーク。
ああ、ひとりの絵は未熟なのかもしれない、恥ずかしい
と、どこかで感じていたのかもしれない。
多分ひとりだけの絵をしばらくやめた覚えがある。
内側を見ずに、
外側を見ていたから。
私はあのとき、私を、私の絵を大切にしていなかった。
どう感じていただけるかは、観てくださるかたの自由。
それはふつうのこと。
私はさみしいわけではなかった。
ん?
誰だってさみしいときは、あるよね。
私は魂の尊厳を描いている。
森羅万象を描いている。
ひとりに、単一にすべてがあって、
すべてが映っている。
、
と、いろいろ書きましたが
もう、すべてよいのです。
産むものが、心底愛おしい。
そして、その作品たちを、
応援してくださる方々や、
何かしら感じてくださる方がいらっしゃる。
幾度
私は、手紙や、メール、熱い言葉に救われてきたか。
私は、産んだ作品たちに救われている。
たくさんのお気持ちに救われながら、描いている。
本当にありがとうございます。
これからもお付き合いください。
のんびりと。