昨日、地下鉄に乗ったとき私の前のシート一列に3組のお客さんが座っていたんです。
端っこは、20代前半の地味目のカップル。二人ともおとなしそうな感じなのに
しっかり二人寄り添ってっちょっと不思議だった。
それから真ん中は、男の二人とお父さんとお母さんの家族でした。
下の子がうるさくてお父さんが膝の上にのせて注意していました。
それからもう一つの端っこには上品な初老の女性とその娘さんでした。
二人ともお店の紙袋をたくさん抱えてショッピングの帰りなのがわかりました。
みんなほんと、いたって普通のどこにでもありそうな人々。
誰が見ても何も感じないんだと思う。
でもね、先生、私は彼らをみているのが苦しくなってしまったんです。
車両の通路を挟んであっちは、とっても遠い世界に感じたから。
私は、はじめ彼らがほほえましかったんだよ。
なかなか静かにならない子供に困り果ててるお父さんとか
多分お母さんにいっぱい買ってもらったみたいで
ニコニコしてる娘さんとかさ。いいな〕ぁ~ってなかんじでね。
でも、急にうらやましいなぁって感情を通り越して
私には絶対手に入れられることはできない情景を目にして
苦しくなってしまったんです。なんでだろ。そんな気がしたんです。
わたしには、やりたくてもできないことを彼らは普通にやってるから。
他人には、なんでもないことがわたしにはできないのだ。
そうして、なかなか言うことを聞かないでうるさくして親に甘えてる子を
みて憎らしくなってきたんです。
あんなにうるさいままにさせといて親も親だよって思った。
母と娘のお客さんをみていい年していつまで親に買ってもらってんのよとかもう
いろんな感情がわいてきて涙がぽろぽろでてきてさすがにその電車をおりました。
先生、わたしは、もうそういうのがいやなんです。もうこういうわたしを
辞めたいんです。帰ってから頭を床にどんどんぶつけました。
脳にショックを与えて記憶喪失にならないかなぁーなんてばかげたことを
本気で考えたからです。
それでも残ったのは、おでこのたんこぶだけでした。
この先に私である価値なんて意味なんてほんとにあるのだろうか。