昨日は、9月に別な団体に出演するための稽古でした。
顔合わせをして本読みです。
作品は「リア王」・・・・
役はリア・・・・・
20年くらい前にエドマンドを演じて以来・・・・・
小田島さんの原作は長いのでいろいろカットされています。
仕方のないことではありますが、
役者として読んでみるとちょっと残念な気もします。
声に出して読んでみると、とても面白い台詞がたくさんあるのです。
そして言葉によって心が動かされていく・・・・・
これでもか、これでもかと言葉を繰り出してくる・・・・
特にリア王はその話す言葉に感化されて、どんどんエスカレートしていく・・・
その姿が面白い・・・・
言葉の面白さ・・・・
言葉の持つ呪術性・・・・
普段の芝居の中で考えているのは言葉を研ぎ澄ましていくこと・・・・
いかに削っていき、その結果として伝える言葉を見つけていくこと・・・・
今日は、銀河鉄道の夜の稽古です。
先日の稽古の時には地震がありました・・・・・
通し稽古をしていたのですが、
緊急地震速報が流れ、稽古は中断・・・・
幸いにもすぐに再開ができました・・・・
なぜか佐瀬は膝が痛み、同じ姿勢でいることがつらく、座ることが難しい・・・
道具も作り終えていないし、稽古も思うようにはかどらず、
役者が全員揃うことも難しく、
課題はたくさん・・・・
それでも今日の稽古でも通しをします。
コロナだの地震だの様々なことが、目の前に現れてきて、
それと向き合いながら、
宮澤賢治と向き合あう・・・・・
芝居を作ればいいということではなく、
宮澤賢治を僕らなりに理解していきたい・・・・・
彼の想像力の源泉を見て、僕らの想像力を大きくしていきたい・・・・
僕らの思考だけではたどり着けない世界に、
宮澤賢治の言葉の奥の奥を巡ることで近づいていきたい・・・・
僕はそのために生きているのかもしれない・・・・
満身創痍・・・・
その先をどう生きて行くのか・・・・
来年3月のふれあいこどもまつりに参加することは決まっています。
それどころか僕は実行委員の一人になっている・・・・
学校公演もあります・・・・
でも今はこれで精一杯・・・・
その先はあるけれども今は考えることも難しい・・・・
この公演の先はどんなことになるのか・・・・
僕らはどうなってしまうのか・・・・
もちろん、今回の公演だけに参加してくれた多くの皆さんは、
これでさよならというわけですが、
残った僕らは、どうしていくのか。
どんな形がベストなのか。
どんな形であれ芝居を続けて行くという事だけは間違いない・・・・・