星組『ビッグフィッシュ』1・2回目@シアターオーブ | palestinian-wind

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ワタクシの風に吹かれてみますか?

前評判というより

観た方たち評判がよろしく


ほぼ真っ白で臨んで

今日2回目を拝見してきました。



ダニエル・ウォレスの小説をもとに、2003年にジョン・オーガスト脚本、ティム・バートン監督により映画化、2013年にはブロードウェイでミュージカル化された「BIG FISH」(公式の作品解説から)



これは回数観た方も

観れば観るほどな作品で


友人曰く

"スルメ作品"


私も断然2回目が

心に深く深くきました。


と、いうのも


あーあの時のアレがソレという

言葉や物事が


自然の流れの中で

幾つか存在していて


歌われる歌詞を含め

それこそスルメ的に


ジワジワ〜と

お口ならぬ心に広がってくるからです。



***



簡単に言ってしまうと

父エディと息子ウィルの物語なんですが


余命を宣告された父親の

越し方行く末と


ロマンチックな父親に対する

ロジックな息子の理解?自らの成長記録かも。


離れたり近づいたりしながら

自らも父親になるウィルが


本当の愛に目覚める

(手垢のついた言葉だけど)



***



全体を通して

息子の考えに共感するんですよね


そりゃそうです、ロジックだもの。

私も断然ロジック派です。


父親の言動にイライラするの

よーーーく分かります。


他人だったら縁を切ってる(笑)


でも、そこがあるから


ウィルの心情が変化するのに

観ている側も呼応して成長して

しみじみと泣けるんです。



老いも若きも

自分の経験に重ね合わすシーンが

あると思うんです。


それは親子関係だったり

若き日の恋愛だったり。


最近お別れの続いた私には

やはり最期の時が印象的で


昏睡状態になった辺りの

エディの心象風景を見てると


あぁ母や姉や友人も

来し方を思い返していたかなとか


自分の時は

どうなるんだろうとか


共通項の数だけ

自らを重ねて


お芝居を超えて

しみじみとする訳です。



***



こっちゃんの歳を取った

エディが実にいい。


若きエディと何遍も

交互に演じて違和感ないのはさすが。



奥さん役の小桜さんの衣装が

息子の嫁より若い感じなんですが


これが彼女の純粋な人間性を

上手く表現していました。



もしかして主役?な息子の

かりんちゃん。


歌うまさんたちの中で

きちんと対峙しちゃって(演技も)


いやー

なんか上手くなりましたねぇ。



その息子の子供時代を演った

108期の茉莉那ふみちゃんが


ちっこくてちっこくて

上級生相手に上手でした。



詩ちゃんは「スイセン」のデュエットが

よかったわ。



他の役者さんも

この世界観にはなくてはならぬ


エッセンスを振り撒いていて

多過ぎず少な過ぎず。



まーなんといっても

こっちゃんとかりんちゃんの


(息子の方がスラッと的なビジュアル含め)

親子感がよかった。


宝塚以外の外部の公演でも

観てみたい作品でした。






いや、なんかいろいろとあって

観劇報告が8つほど溜まっております。


花組とか月組とかOGとか

歌舞伎とかストレートとか


あぁ旅にも出てました。。


書く機会が&記憶の甦りが

己れにあることを願って。


さるまた失敬!