映画館はいつ振りなんでしょう?
てか、ブログは何ヶ月振りなんでしょう?
いやーご無沙汰してました!
その辺りは、またまとめてご報告するとして…
なかなか映画館に足を運んで
映画を観ることがないんですが
「ベルサイユのばら」を観た時に
予告で出ていたこちらを観てきました。
宝塚好きでベルばらなら
歌舞伎好きなら国宝よねって。
血筋ではなく
芸で部屋子から人間国宝にまでなる
役者の話ですが
私は中村仲蔵を思い出してました。
15歳から入ったお家で
御曹司と丁々発止あるのかと思いきや
大抜擢までは
仲良く切磋琢磨していた2人が
それを境に
部屋子がが陽の目をみて
御曹司が自らを歌舞伎から放逐
になったかと思えば
御曹司が家の血筋で復活
部屋子は半ばドサ周りの身の上に
(自分がやらかしたからだけど)
しんどい人生ゲーム。
最後はどうなるの?って。
とても印象的だったのは
小さいお社にお参りした時に
隠し子に何をお祈りしたのかと
問われた部屋子が
「悪魔に歌舞伎が上手くなるなら魂を売ります
他に何も要らないので願いを叶えてください」
(意訳)だよと言ったこと。
あーこの人はお前より歌舞伎なんだと
言っちゃえる人なんだわ。
それは、お練りの時に
「お父ちゃん、お父ちゃん」と
人力車に並走する我が子も完全無視。
胸がすくような冷徹さです。
御曹司の今をときめく
横浜流星くんも好演だったけど
部屋子の吉沢亮くんの
紋紋を背中に背負った人生が
血が滲むっていうのか
歌舞伎以外では
息ができないんじゃないかっていう。
"1日も稽古しなかったことがないから
身体が覚えてるから出来る"
"怒らんで聞いてくれるか?
お前の血(家の血筋)が飲みたいわ"
みたいな言葉が
芸事やその世界を垣間見る思いでした。
***
2人が娘道成寺を踊るんですが
舞台からの景色が多々あって
あーいつも観てる舞台からって
こう見えてるんだなぁと胸熱。
振り出し傘と前太鼓は1人ずつ
鈴カッコは2人で。
いやー大変だったろうなぁ。
私は素人なので十分お上手だと思いましたし
ちょうど音羽屋さんの密着ドキュメントで
鐘の上で袖をくるりとするところが
こうしないとダメだよと
ダメ出しされてる光景があったので
そこを見ていたり。
引抜きも何度もあってワクワクしました。
実際の歌舞伎役者さんは
コレをご覧にって何を思うだろうなぁ。。
