毎日寒い日が続いてますね~
今日はちょっと、寒さに追い打ちをかけるかのような(笑)クールなナンバーをお届けしましょう!
べつに“冬の曲”というわけじゃないんだけど、なんだか感触が冷たい感じ・・・
そう、言葉にすると“ひんやり”という表現がピッタリくる曲が、僕にはいくつか思い当たるのです。
FOREINGNERの「Waiting For A Girl Like You」がその代表
英米混合ロック・バンドのご存じ1981年の大ヒット曲ですね。
全体的に抑揚を抑えたクールな曲調と、シンセサイザーの冷たいトーンがこの曲のひんやり感を演出して、“低音”ならぬ“低温”なバラードに仕上がってます
泣きのメロディーでもなく、魂を揺り動かす壮大なバラードでもない、このサラリとした粋なナンバーに、当時洋楽を聴き始めたばかりの僕は魅了されてしまいました
“低温ソング”は他にもあります。
キム・カーンズの大ヒット・ナンバー「ベティ・デイビスの瞳」です。
これはバラードって感じでもないけど、決して熱く盛り上がる感じでもない(笑)
さらに
これも大ヒット、クォーターフラッシュの「ミスティーハート」(原題:Harden My Heart)
今にも泣きだしそうな(?)震えるボーカルと、サックスのフレーズが印象的なこの曲も、キャッチーでありながらもクールな感触。
続いて
もうすぐやってくるホール&オーツの「アイ・キャント・ゴー・フォー・ザット」
これを含むアルバム『プライベート・アイズ』は全体的にクールな印象でした。
最後は
ジャーニーの「クライング・ナウ」
逆にこれを含むアルバム『エスケイプ』は熱く燃える曲あり、クールで気品漂うバラードありと、多彩な楽曲群でした!
・・・いや、ジャーニーは大好きなバンドなので、単独でまた改めて語りたいと思います(笑)
紹介したこれら5曲に共通するのは、「時代」
どれも1981年から82年前半にかけてのヒット曲
ポピュラー・ミュージックには時代ごとの流行りの音ってありますよね?
60~70年代に流行った、各楽器の音が敷き詰められて壁のように迫ってくる“ウォール・サウンド”や、80年代のキラキラ・ゴージャスな音、90年代前半のJ-POPに顕著なシンセ・ドラムの“バシャーン!バシャーン”とうるさい(笑)サウンド・・・など。
この「Waiting For A Girl Like You」のヒットした80年代初頭の傾向として、
あまり凝った装飾をせず、各楽器の素直な音をそのままレコード盤に刻んだかのような、そしてそこに無機質なシンセ音をちょっとだけ降りかけたそのサウンド・プロダクションが、“ひんやり感”を生み出してるんじゃないかな・・・?
ディスコ・ブームも過ぎて今度はシンプルなアレンジを、パンク・ムーブメントも収まって今度は穏やかなメロディーを・・・と、作り手側も意識したのかもしれません。
と、偉そうに語りましたが(笑)、あくまでこれは僕の個人的考察なので、実情は違うかもしれませんけどね
ひんやり感たっぷりなこれらの曲を聴くと、自然と80年代初頭にタイムスリップしてしまう僕です