「取り戻せるはずのないものを 人は手を伸ばして追い続ける
あなたの遠い記憶は 心に明かりを灯すから」
その人が直接手を引いてくれてた訳じゃない。
でも、私にとって、前へ踏み出す大きな力になってた人。
そこで笑っててくれるなら、別に一方的で良かった。
邪魔したくなくて。嫌われたくなくて。
近くでふわふわと漂ってたかった。
離れてしまってから気付く。私にとっては本当に大きな人。
優しさに溢れた目も声も。大きな手も、煙草の香りも。
全部、全部、愛しくて、大事だった。
嬉しかったこと。ドキドキしたこと。いろんな気持ち。
いつも本当に幸せで。それが余計に今、辛い。
いつのまにか減っていった笑顔が。言葉が。
無くなった理由はなんなのか一生懸命に考えた。
寂しさと不安で、心がボロボロと崩れてきていた。
いつも祈るような気持ちでいた。
頑張って明るく振舞うほど、苦しくなった。
本当はね。さよならなんてしたくなかったんだ。
悲しくて、心がちぎれそうだった。