いま読む『源氏物語』
角田光代、山本淳子
(河出書房新社、2024年8月初版)
現在、大河ドラマ絡みで、書店でも紫式部、源氏物語関係の本がまとめて置いてあったりします。そんな中で目に留まった新書。パラパラとめくって見たら、面白そうなので購入しました。
源氏物語を現代語訳をした角田光代さんと、研究者の山本淳子さんの対談集です。
私はまだ「源氏物語」を読んだことがなく、ごく大まかな筋を知っている程度。今回の対談集は、これを読むと「源氏物語」が読みたくなる! という内容でした。登場人物たちの心理の解釈が非常に興味深かかったです。
実は、角田さんは「源氏物語」に興味が無かったのに、池澤夏樹さんの個人編集「日本文学全集」シリーズで、作者と訳者の組み合わせが決めてあり、角田さんの名前のところに「源氏物語」が!
池澤さんの大ファンだった角田さんは断れず、訳すのにあたって読んだのが、今回の対談相手の山本さんが書かれた『平安人の心で「源氏物語」を読む』。これが大変におもしろかったそうです。
「源氏物語」は林望さんの訳で読もうと思っていましたが、角田さん訳にしようかな。