ファミリーミュージカル「桃太郎と温羅」

 

桃太郎よ、お前はこの戦いが終わればお前の理想とする世界が、
平和な世界がやってくると本気で思っているのか?

仮にお前が俺の首を取ったところで
もうここには平和な世界はやってこないんだよ。
俺たちが夢見た幸せな世界は…夢に過ぎない。


 

 

この本は、ファミリーミュージカル「桃太郎と温羅」の舞台用脚本です。

なぜ「桃太郎」の物語では鬼は悪者なのに、岡山ではヒーローなのでしょう。そして、さまざまな「温羅伝説(ウラでんせつ)」があります。

いったい、桃太郎はどんな人物で、温羅はどんな人物(生き物)だったのでしょう。

もし、彼らが本当は、子供の頃を共に過ごした親友だったとしたら、なぜ戦わなければならなかったのでしょう。

私たちが知っている「桃太郎」のお話は、本当は、さまざまな時代の流れを受けた、長いストーリーの一部なのかも知れません。

それには悪い鬼を登場させた方が、話が簡単になりわかりやすい。だからそれが意図的に広く伝えられたのではないでしょうか。
けれど、地元に住む者は伝承として温羅の本当の姿が伝えられた。
そんなことを考えていくと、興味は尽きません。

もともと、ファミリーミュージカルのために作られた原作を、舞台・出演者などさまざまな要素に合わせて、演出したものが今回の作品です。

子供たちはもちろん、大人の方々にも、郷土の歴史的文化の豊かさ、すばらしさを改めて感じていただくとともに、現代に息づく、桃太郎と温羅の思いを感じていただければ幸いです。また、随所に岡山地区の方言を使用しています。

 

 

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