「お腹が空いた・・・」
救急車で病院に搬送されて処置をされる患者さんで、こんなことを思う人なんていないと思います。
なんと、私は不謹慎にも処置を待つ間に空腹を感じてしまったのです(汗)
都内の横断歩道を自転車で渡っている時に、突然横断歩道上に侵入してきたタクシーにはねられて救急車で運ばれた私。
タクシーのフロント部分の下に入り込んだ自転車の下敷きになったため、左足と頭を打ったことで診察を受けることになりました。
頭部CTを撮影して異常がないことが分かったので、足のレントゲンなどを撮影する間、個室で待つことになりました。
「今 救急が立て込んでて、しばらくお待たせすることになります」と言われました。
個室内では、携帯電話やパソコンを使用してもOKとのこと。
待つ間にパソコンと携帯電話で仕事をすることにしました。
正午すぎ、だんだんとお腹が空いてきます。
通勤途中の事故だったため、鞄の中にはお弁当箱が入っています。
「お腹が空いた・・・」
お弁当を食べたい誘惑にかられます。
しかし、コロナ禍の救急の病室。さすがにここでお弁当を食べるわけにはいきません。
というよりも、足は痛いですが外に骨が飛び出ているわけでもないので、救急で対応していただくのも申し訳ない、出直してきましょうか…とお伝えしようかと思いました。
が、部屋の外からは続々と運ばれてくる患者さんに対応している声、音が聞こえてきます。
感染対策もあり、個室から出るわけにもいきません。
「トイレに行きたい…」
空腹の次はトイレ…我ながら情けなくなりますが、こんなときでも本能は私に迫ってきます。
が、皆さんお忙しそう。。。
雑念を振り払って、仕事に集中することにしました。
3時間後、個室の扉が開きました。
「お待たせしました。足のレントゲンを撮影しますね」
そう話す看護師さんに、私が言ったのは、
「お手洗いに行ってきてもいいでしょうか」という言葉でした。
トイレに向かう私の姿勢がおかしかったのは、事故で足を引きずったからだけではなかったような気がします。