こんにちはpala-keiです。
今日は「未来から考える必要貯蓄額の把握方法-2」で老後に必要な貯蓄額の準備について説明していきます
かなり長いですが重要な内容なので読んでいただけると嬉しいです
老後資金をいくら貯蓄しておかないといけないか・・・というのは皆さん気になるところだと思います
極端な例で解説するので、こんな資金が必要????となるかもしれませんが、
人により必要貯蓄額は異なるので、一度ご自身の実態に合わせての計算をお勧めします。
では前回のブログで登場した25歳独身の架空の人物が、どれだけ老後資金が必要になりそうかを計算していきます。
今回は子供2人が独立して、夫婦2人が85歳まで生きると想定した場合で計算していきます。
これまでのブログを読んで頂いていたら予測できるかもしれませんが、老後の収入・支出を予測していく必要があります
まずは収入の面です。老後に取得できるお金(年金・退職金)を計算していかないといけません。
皆さんは自分がどれくらい年金を受け取ることができるかご存じでしょうか?
年金制度はざっくり記載すると下表の形になってます。
被保険者の号が変わる方もいらっしゃいますが、その場合は各被保険者期間を分けて計算する必要があります。
ややこしいのは第二号保険者の方で、会社の制度により年金受給額が大きく変動します。
ハードルが少し高いですがより正確に計算しようとすると、ご自身が加入している制度をより正確に把握しておく必要があります。
自分が入っている年金種類や掛け金を把握して、今後内容を変更しない前提だとざっくり計算は下表の計算式でできます。
(実際は税金が年金額により変わるので、もらえる年金額に応じて控除額を調整する必要がありますが。。。)
今回は25歳の彼が結婚後夫婦共働きをして、夫婦の年金は平均額を受給し、夫のみDCに1万円/月で加入していたとします。
表に従って各年金の受給額を計算して、税金など控除されるものを全体の15%として計算すると、
2人分の年金では65歳~85歳でおおよそ6140万円を手にすることになります。
これに退職金を加えた夫婦二人分の退職金を加えた額が、65歳から85歳で受け取る額になります。
仮に今回は2人とも退職金を1,500万円をもらえるとすると、6140万円+1,500万円×2=9,140万円が
老後で得られる収入となります
これだけあれば余裕だろ~と思った方は注意です。
続いて支出の部です。
支出も定常的な支出と一時的な支出に分割して考えます。
まずは定常的な支出です。
現在の基本生活費に対して物価上昇分をかけていきます。
老後が65~85を想定しているので、75歳での支出が平均的な支出として考えます。
物価上昇は年率2%を国も掲げていますので、
計算式は(1+0.02)^(75歳-現在の年齢) 【^は乗を意味します】となり、この倍率を現在の支出にかけます。
現在35歳の場合は、(1+0.02)^(40)=2.2倍となります。。。。。
物価上昇えぐい・・・・・
ローンは物価上昇に伴い金額が増えるリスクは低いので、それを加味すると下表の形になります。
③=②×(1+0.02)^(40)=2.2倍 で計算します。
現在と同じ生活水準で生活しようと思うと、587万円/年必要になります。
ローン完済までが587万円×10年、ローン完済あとは467万円×10年あるので、
合計すると1億546万円必要となります。
これに老後で一時的なに発生するであろう支出を想定します。
今回の場合は下表の内容を想定して合計は1,300万円です。
定常的な支出と合計すると、1億1846万円が必要となります。
収入が9,140万円に対して支出が1億1846万円となり、2700万円が不足します。
この2700万円は現役時代に準備しないと・・・となるわけです。
(この差額が老後2000万円問題として取り上げられたものです。)
では25歳の彼が65歳までに2700万円の70%(約1,900万円)を貯金するとします。
そうすると1900万/40年 = 年間48万円 = 月間4万円を貯蓄していく必要があり、
思い描いた生活をしたいのであれば月10万円ペースで貯蓄しないといけないとなります。
絶望。。
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不安をあおる内容になってしまいましたが、今回の計算はあくまで最大でという形として考えてください。
実際は投資を活用したり、再雇用を活用したり、年金受給を送らせて月々の手取りを増やすなどやりようは色々あります。
しかしながら将来に必要なお金を把握しておくことで、
突然の出費で不必要なローンを組んだり、家計が圧迫されたりするリスクも減ります。
65歳の段階で勢いで定年退職したけど、年金をもらい始めてから生活できないことに気が付いた
というお客様も実際にいらっしゃいました。
人生の大事な場面で最良の判断するためにはお金は切り離して考えることはできないと思いますので、
一度計算されてみてはどうかと思います
(個人事業でこういった内容を含んだファイナンシャルプランニングもやってます。興味あればご連絡ください 笑)
次回は、これまでの計算結果をもとに、お金の振り分けをどう考えるか について解説していきます!!