新しいUFCオフィシャルグローブを紹介!「UFC 302」にて正式に試合デビュー!

 

来月の「UFC 302」にてデビュー予定の、新しいUFCオフィシャルグローブについて紹介しました~!🥊

色分けされたカラフルな見た目だけでなく、構造から新たにリデザインされている今回のUFCオフィシャルグローブ。

アイポークやカット、骨折といったアクシデントが少しずつでも減ってくれるといいのですけれども…💦

 

詳細は本館ブログを読んでもらうとして、こちらではUFCオフィシャルグローブ誕生以前のUFCグローブについて、ちょっとだけ紹介してみます。

 

UFCは元々ヴァーリトゥードの試合を行っていて、グローブ着用は義務付けられていませんでした。

最初にグローブを嵌めたのは、「UFC 1」にて左手にのみボクシンググローブを着用したアート・ジマーソンです。

 

ジマーソンはホイス・グレイシーの最初の対戦相手として短時間で一本敗けしており、それ故にこのスタイルがどれほどの効果があったかは今日に至るまでハッキリしていません。

ケヴィン・ロージエやパトリック・スミスといったストライカー達と闘っていれば、もっと詳細が分かったのかな…?とも思いますけれども、ジマーソン自身も失敗エピソードと捉えていましたし、今後もフォロワーが出てくることは無いかもしれませんね~💦

 

続いて、初めてUFCでオープンフィンガーグローブの着用を試みたのが、「UFC 3」に出場したフェリックス・ミッチェルです。

 

ミッチェルもボクシング出身であり、赤色のオープンフィンガーグローブを着用して入場しました。

しかし、オクタゴンに入った後でレフェリーのジョン・マッカーシーに指示され、試合直前にオープンフィンガーグローブを外してしまったのでした。(映像でも確認できますね~)

この試合のミッチェルはケン・シャムロックとの四つ組み攻防に終始しており、最後はTDを獲ってシャムロックが一本勝ちしました。

両者ともに拳を殆ど使っていない試合の為、こちらもミッチェルがオープンフィンガーグローブを外したことが影響したのかはハッキリしないところです。

この頃のUFCは一つの大会ごとにルールがかなり変わっている為、この大会ではグローブは着用できなかったのかな?調べてみたいところですね~。

 

そんなこんなで、UFCで初めてオープンフィンガーグローブを実際に着用して闘った選手は、「UFC 4」出場のメルトン・ボーウェンでした。

 

「UFC 3」優勝者スティーヴ・ジェナムとの一戦で、ボーウェンはTDを獲られるもリストコントロールやフェンスグラブ(金網掴み)によって、一度は寝技をエスケープしてスタンディングに戻ることに成功しました。

勿論、パンチを撃てていない為エスケープとオープンフィンガーグローブに直接的な関係は無いかもですけれども…💦

 

このように、最初期のUFCではオープンフィンガーグローブを着用するのはボクシング出身の選手のみであり、いずれもパンチを撃つ前にTDされて短時間で敗れてしまいました。

その為、オープンフィンガーグローブの着用について重要視されてはいなかったのですが…。

「UFC 6」にて初出場したブロウラー、デヴィッド・"タンク"・アボットによって、その既存概念は覆されることになります。

 

 

アボットはオープンフィンガーグローブを着用してハードパンチを次々に炸裂させ、「UFC 6」で怒涛の快進撃を魅せました。

準々決勝ではジョン・マトゥアを先制の右オーバーハンドでダウンさせると、両腕でTDを阻止しながらフルスイングパンチの連打で一気に追いつめ、最後は左手で襟元を掴みながら右フックで衝撃のKO勝ちを挙げます。

続くポール・ヴァレランスとの準決勝でも、鮮やかにハイクラッチでTDを獲り、怒涛のパウンドの雨を降らせてヴァレランスを戦闘不能に追い込みTKO勝ちして決勝に進出します。

決勝戦ではオレグ・タクタロフに裸絞めで一本敗けして準優勝となるも、タクタロフのギロチンチョークを何度も切り抜け、TDを何度も防いでパンチの連打を叩き込む熱戦を繰り広げました。

アボットの快進撃は内容もさることながら、パンチで攻め続けたアボットが大会で手を怪我しなかった唯一の選手であった、という点が注目されることになりました。

こうして、UFCにおいてもオープンフィンガーグローブの有効性が知られることとなり、その後の統一ルール作成への移行期の中で、UFCでもMMA専用グローブが確立していくこととなったのでした!

 

MMAグローブについては、色々と未開の魅力的なエピソードがたくさんありますから、また書くことが出来るといいな~と思います!✨🥊✨

何はともあれ、新しいUFCオフィシャルグローブが「UFC 302」でデビューするのを楽しみにしています!