今回はMMA最古の記録映像を辿る内容です~!
1896年の「リュミエール映画」で、『アジアMMAの祖先』が観られる!…かも!【最古のMMA記録映像かも…?】
最初はこちらの別館に掲載させていただいたのですけれども、予想以上にボリュームのある内容になった為、本館のほうに移動させていただきました!(こちらで読んでくれていた方がいたら申し訳ありませんでした~💦)
リュミエールの「最古の無声映画」は、世界各国の多様な映像を撮影されており、日本の貴重な映像もたくさん観られます。
各作品のタイトルには正確なイメージがありましたけれども、今作はかなり若い作品番号ということもあり、出身が二転三転してしまっていましたね…
「日本人」→「
ジャワ人(インドネシア人)」→「
ビルマ人(ミャンマー人)」と出身を理解するのに時間がかかってしまいました…(演者の皆さんに申し訳なく思います💦)
件の映像は演武ではありますけれども、「MMAルネサンス」…MMAのエッセンスを感じさせてくれる素晴らしい映像資料であると感じます。
3世紀を跨いで、「ミャンマーMMA」のルーツを辿る武闘の一端を垣間見れたことは本当に嬉しいことでしたね~😍
MMAの記録を過去へ過去へと遡っていくと、ある事実に辿りつきます。
それは、「近代MMAとは『再構築』され、『再誕』したものである」ということです。
18世紀はボクシングが、19世紀にはレスリングが生まれ、20世紀に『ボクシングvs.レスリング』という「スタイルvs.スタイル」の時代が到来しました。
しかし、そもそもルールが定まり、競技が確立する以前は、ボクシングとレスリングとの境目は非常に曖昧なものであったと云われています。
ボクシングの祖先「ブロートンズ・ルール」や「
ロンドン・プライズ・リング・ルール」においては、ボクシングは掛け投げ(Throwing)やクリンチボクシング(Lock)の攻防まで認められた、レスリングの技術も活かせる制限の少ないルールでした。
「グレコの父」にしてNY州コミッション創立メンバーのウィリアム・マルドゥーンは、レスリングのみならずボクシングの発展にも尽力されました。
「豪州の雄」ウィリアム・ミラーは、レスリングとボクシングの両競技で王座を獲得されています。
19世紀の晩年、「旧ルール(プライズ・リング)の雄」ジョン・ローレンス・サリヴァンを「新ルール(クイーンズベリー)の雄」
ジェームズ・コーベットが撃ち破り、現代に続くボクシングの新時代が拓かれ…
技術の取捨選択と共に、「スタイル」という刀は研ぎ澄まされ、枝分かれしていきました。
「スタイル」がルールによって先鋭化する以前の時代、多くの国の格闘文化はもともと制限の少ない「オール・イン(全てを懸ける)」から出発していて…
19世紀にルールが発展したからこそ、研ぎ澄まされたからこそ、20世紀以降の「スタイルvs.スタイル」…異種格闘の価値観が生まれた、という潮流はとても魅力的に感じます😊
「現代のMMAとは、21世紀に行われた『再統合』である。」
というのは、別の方が仰っていた言葉ですが…私も近い感覚を感じています!
それを、「MMAルネサンス(MMAの古典復興)」という言葉で紹介しています✨
なんにせよ、文献のみでなく当時の映像が確認できることは素晴らしいですね~
これからも、新たな発見が数多くあるでしょう!
MMAの歴史という「鉱脈」は、まだ発掘が始まったばかりなのかもしれません✨⛏✨