明日小路(あけび こみち)。🎀

 

ついに原作100万部突破!ということでおめでと~ございます🎀

『明日ちゃんのセーラー服』は昨年のアニメ化がとんでもないクオリティーで衝撃の一言でした。

ここ近年に観させて貰ったアニメのうちで、いっとう心にズバーンと刺さった作品でしたね~!😊

 

 

一挙手一投足まで血の通った人物&情景の描写に、大胆かつ斬新で扇情的な動きと構図、そして何よりキャラクターの感情の寒暖がダイレクトに伝わってくる所作や表情の描き方で、これほどまでにオンリーワンに昇華された魅力が琴線を刺激してくれる経験に久しく出会えていなかったぶん、その楽しさも一際強かったです✨👍🏻✨

 

11巻発売のポーズ!

 

原作も先日に11巻が発売、累計100万部に到達するという大きな節目に差し掛かりました。

アニメ放送後のこの1年間、原作は拘り抜いたクオリティはそのままに、怒濤の展開の連続で作中でも一番大きく世界が広がったのではないかと感じます。

 

本作は明日小路(あけび こみち)という主人公がたくさんの出会いを経験する物語です。

まだ目指す夢も歩むべき道も決まっていない、一人で自然と共に生きてきた主人公が、だからこそ見るもの全ての瞬間に感動し、その直向きさに周りも影響を受けていく…という感じの作品です。

 

そんな本作に大きな変化を齎したのが、10巻&11巻の表紙を飾った二人でした。

 

蛇森生静(へびもり おしず、10巻)と戸鹿野舞衣(とがの まい、11巻)の二人は、主人公を含むメインキャラクター16人のクラスメイトの一員です。

けれども、アニメが放送された時点では原作でも殆ど掘り下げが無く、原作の読者ですら断片的な情報しか分からない、そんな実像を測りかねる二人でした。

 

蛇森生静(へびもり おしず)。🎸

 

戸鹿野舞衣(とがの まい)。🏀

 

それゆえに、アニメで原作に先行する形で描かれた二人のエピソードである7話は、原作からのファンもアニメからのファンも視点を共有し合えるという貴重な回であり、なおかつその描写と物語も素晴らしいものでした。

その後、さらに原作でも同時系列にあたるエピソード(58~59話)が公開され、さらにその先へと物語は予想外の展開をみせ…という流れで進んでいきました。

 

今までの物語は明日小路という主人公が周りの人々に影響を与えていく、そんな作品でした。

しかし、この二人は逆に主人公への強い影響を与え、価値観を大きく揺るがす存在として描かれています。

それは今作の大きなターニングポイントであったと思いますし、だからこそ二人がそれぞれ表紙に選ばれたのであると感じますね~。

 

原稿完成の舞!

一挙手一投足の描写が丁寧で、生き生きとした愛嬌を感じますね~(お疲れさまです)

 

私は創作の鑑賞においてはそこにしかない、オンリーワンの魅力を「見出す」ことが最も楽しい瞬間であり、充実した体験となり得ると感じています。

本作はそのようなオンリーワンな魅力を「見出す」余地を与えてくれる静物のような懐深さがあり、しかし時にはこちらの気持ちをどこまでもぐいぐいと引っ張って行ってくれるような力強さもある…そんな多面性に魅力を感じる作品だな~と感じます!

 

作者の博(ひろ)さんが一人作業でじっくりと描かれているという本作。

極細まで拘り抜いた描き込み、自由でアクロバティックな生きている構図は、作者が血を隅々まで通わせているからこその成せる業で…これからもそのオンリーワンな『明日ちゃん』の世界をじっくりと描いて広げていって欲しいと感じていますね~✨🎀✨

 

神黙根子(かみもく ねこ)。🐈

 

余談

蛇森&戸鹿野のパートナー二人が深く描写され、いよいよ16人のクラスメイトのうちメインの描写が少ないのは神黙根子(かみもく ねこ)ただ一人となりましたね~🐈

ぜひとも今後スポットライトが当たってくれることに期待したいです!!

 

2023年も新章突入!で楽しみです~