MMA前史シリーズの新作です

1995年の『L-1』トーナメントを紹介しました~

日本のケージMMAの歴史の先駆けであり、同時に世界的な女子MMAの先駆けでもあります

 

【日本MMA前史】『L-1 Tournament 1995』…「日本ケージMMA」と「世界の女子MMA」の先駆けとなった「アルティメット・チャレンジ」を紹介!【ケージ&女子MMA】

 

近代ヴァーリトゥード戦を観る上では、「体重」と「試合の決着時間」という二つのデータがかなり貴重で重要になってくるな~と思っています

この二つは現代のMMAでは「階級」と「ラウンド制」である程度定められているので省略できるのですけれども、ヴァーリトゥード戦というのは基本的には「無差別級」で「時間無制限」なんですよね

なので、「どれくらいの階級差があった試合だったのか?」「どれくらいの時間で決着がついたのか?」という二つの点を解決しておくことで、普遍的なデータとしてイメージしやすいものになってくれると感じます

もっとも、近代ヴァーリトゥード戦そのものが黎明期に実験的に始まっていて、しかも勇敢さを試すという意義もあったゆえか細かいこと気にしない!感もあってデータが残っていないことも多々あるので…過去を振り返り読み解くというのは、かくも難しいものだな~と痛感したりしています💦

 

女子MMA黎明期の日本人選手といえば堀田祐美子や薮下めぐみなのかな~?と思いますけれども、女子プロレスリングとも密接な関係があり、神取忍やライオネス飛鳥(本名、北村智子)もこの時代に近代ヴァーリトゥード戦を行っています。皆さん、各々のルーツである格闘競技をもとに、シューティング(修斗)やグレイシー柔術のスタイルを基礎として身に着けようと邁進していて、90年代前半だからこそのMMA黎明の時代ならではの魅力がここにも詰まっていると感じます😊

 

一方で、ヴァーリトゥード戦としては日本でも上位の「全解放」ルールであった故に、危うい場面も観られます。遠藤は喉を掴まれ左眼を腫らして深いダメージを負ってしまいましたし、ユルヴィーも髪を掴まれ戦意を喪失してしまったように感じます。

当時の試合を現代の価値観で批判するようなことは全く出来ないわけですけれども、現代のMMAルールがなぜ整備されたのか、反則はなぜ「反則」とされたのか、それを改めた考えさせてくれる切っ掛けとなりました。MMAルールについても、まだまだ知り得ていないことがあるな~と痛感しましたね~。

 

女子MMAの先駆けとしては『ReMIX 2000(寝技が短い特殊ルールでした)』がとても有名ですけれども、『L-1 1995』や『U★CUP 1996』もヴァーリトゥード戦…ないしはPRIDE以前のヴァーリトゥードの時代を表す大会として、純粋にMMAの試合として、面白さが詰まった大会であると感じます!

尤も、二つのトーナメントはプロレスリングの歴史的には失敗の部類なのかもしれませんね~…💦

しかし、MMAの歴史にとっては、『L-1 1995』と『U★CUP 1996』はこの上なく重要な大会であったと感じています!

 

いつの時代も先駆者は評価され難いものですが…勇敢な8人の「究極の挑戦者」へ、ささやかながら感謝とグレートファイト!の拍手を送らせていただきます✨👏🏻✨

 

日本のケージMMAの歴史、いつか纏めたいな~~~~~(『Cage Force』についてもめっちゃ書きたいマン)