1. 初恋のチューリップ


あの子が好きで、でも気持ちを伝える勇気がなくて。

そんな僕が選んだのは、一輪の花を渡すことだった。


それを、先生にあげようと思った。

先生は優しく微笑みながら「ありがとう」と言った。


その瞬間、胸の奥で何かが弾けた気がした。

次の日、僕は先生の前で精一杯の声で言った。


「先生、おはようございます!」


僕の初恋は、チューリップとともに始まり、少しだけ成長した気がした。