ここにきてようやく連日のように各地で梅雨入りが発表され、関東地方では昨日入りました。しかも昨日は降り方が強く、長いあいだ続いたため、外出するのは躊躇われるほどでした。

 そんな外出には不向きな日ではありましたが、現在東京都美術館で開催されている「デ・キリコ展」へ行ってまいりました。

 

 

 同展覧会はすでに4月27日に開幕しており、そもそも前売り券も購入済みでした。しかし、G.W.直前からのバタバタで先延ばししてしまい、ここにきてようやく行くことができました。

 館内はお天気の影響もあってか、それほど混雑しているとは言えず、鑑賞するにはよかったと思います。また、年齢層は割りと20~30代の若い方が多く見受けられ、そのような若者世代のほうがちょっと謎めいたような絵画作品に興味を持たれるのかもしれません。ちなみにキリコの描く作品の一部は形而上絵画と言われております。それから、自分が美術館によく通っていたときには持参したエンピツでよくメモ書きしたものでしたが、ふとお隣りの方を見ますと、一生懸命スマホに打ち込んでおりました。美大生なのか、それとも美術史あるいは近代美術史を専攻されているのか・・ちょっと時代を感じました。

 

 そんなことを思いつつ、キリコと言えば美術検定の問題集にも掲載されていた「通りの神秘と憂愁」という絵画作品が思い出されます。残念ながら今回の展覧会には出品されていなかったのですが、確かこちらの作品は個人蔵だったと思います。なお、出品作品のほとんどがキリコの財団からで、日本国内からはひとつしかありませんでした。日本からしてみればその作品はかなり貴重なのかもしれません。

 

 あらためて展覧会を振り返りますと、展示室内での撮影スポットはなく、会場の外にあるだけでした。

 

 

 ところで、お楽しみのグッズショップですが、ここ最近は図録を購入することもすっかりなくなってしまいました。また、オリジナルグッズにつきましてもとくに気になるものはなかったため、今回はスルー。ただし、公式サイトには載っていなかったのですが、ヒグチユウコ氏とのコラボ缶バッジはちょっと惹かれました。なお、購入には個数制限やチケットの半券の提示などいろいろ条件がありましたね。(8月29日まで)