設定は違いますが…


復讐劇の中で

寄り添う二人の姿に


銀の狼をふと思い出しました。



なんともやりきれない話ですが


主人公が

ラストシーンで

叔父や義母を殺さずに

終わったところで

ホッとしたような…


皆罪人

だから

血のつながらない二人も

これからも姉弟として

足枷をつけ生きてゆくのか…



ひとこちゃんが

ご挨拶の最後の一言

「こちらで冷えた心をTOP HATで暖めて…」

思わず客席から

笑いが漏れておりました照れ



🌸🌸🌸



小劇場公演の醍醐味は

下級生まで役が行き渡る事


そして今回も

専科さんの好演が光っておりました。


ヒロさんの

味のある元お医者様の浮浪者


ユリさんの

美しいけど影のある

母親役


ほのかちゃんの

アナーキストも

目の周りを黒ずませ

白目を利かせたメイクも相まって

正体の解らない不気味さが

でておりました。


この子は誰?と

思ったのが

愛蘭みこちゃんのエルミーヌ

小柄ですが

愛らしい容姿と

美しい声

溌剌とした明るさが作品の

清涼剤となっておりました。



下宿の住人達も

メイクから作り込んだ

役作りで個性的




それに比して

物憂げながらノーブルなメイクと

存在感で主役のふたりを

浮き上がらせる

メイクや衣装の扱いが

女性演出家らしい

繊細な方法だなぁと感じました。



主演のひとこちゃん

ルックスから

こういう物憂げな役は

ピッタリですが

なかなか感情の込み入った

捌け口のないお役だけに

苦しかったのではないでしょうか…


そして

ひとこちゃんの

姉を演じた美咲ちゃん

銀ちゃんの小夏や

大劇場公演の経験を経て

母性を感じさせるお役が

板についておりました。



いつも思いますが…

本編が暗いお話程

宝塚のフィナーレショーは

救いですね。


気分を切り替えてくれます。