ぱきらったわーるど
いらっしゃいませ~☆
ぱきらったわーるどへようこそ!

ここは、アラシックな管理人による
妄想小説の世界になっております


妄想ですので
実際のメンバーとは
なんの関係もございません

わかってますよねww

なお、腐物語はBL表示してあります
苦手な方はスルーしてね


アメンバーは
希望があるときのみ
その都度アクションがある方に
直接承認させていただこうと思っています

どうぞよろしくです


目次はこちらから

  ↓

『ぱきらったわーるど』Contents






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  • 17Oct
  • 31Dec
    • 『さよならじゃないよね。 また、会えるから。』

      どうも。ぱきらったです。なんだ、このタイトル(笑)とりあえず、更新休止前の、最後のご挨拶です。いやー、10年越えのブログ更新。沢山のお話を書かせていただきました。最初はね。こんなに長くなるなんて思ってませんでした。途中、何度もやめようかなーと思ったりもしましたしね。けど、続けてこられたのは、読んでくださる方々がいてくださったからです。本当にありがとうです。そして、読んでくださって、更にリアクションをくださった方達。私の心の支えでした。本当にありがとうです。私が嵐さんをこんなにも好きになったのは、ある方とここで知り合ったのがきっかけでした。もうここには来てないかな?一緒にお話の連載もさせていただきました。あの方との出会いです。彼女の書くお話に出会っていなかったら…彼女から沢山の資料をいただいてなかったら…こんなにも私が嵐さんに嵌ることはなかったと思います。今は交流もなくなってしまい、ここで言うことしか出来ませんが…ありがとう、こすもちゃん。あなたのおかげです。お話を書くようになり、どんどん嵐さんに嵌っていき…彼らの素晴らしさが、着々と私の中に根付いていきました。彼らは本当に素晴らしい。こんなにファンのことを思ってくれて、ありがとうと伝えてくれるアイドルがいるなんてね。嵐さんを好きになる前の、どちらかというとアンチだった私には想像も出来ませんでした。彼らの魅力は、もうみなさんわかっているでしょうけども…歌って踊る姿もそうですが、演技も出来て、バラエティも出来て。そしてその上、人がいい。やっぱりそこに行着くんだと思うんです。どれだけ歌が上手くても。どれだけダンスが上手くても。どれだけ演技が上手くても。人柄がよくなければ、ここまで人気者になることはなかったでしょうね。メンバーそれぞれもそうですけど、グループとしての嵐さんは本当に見ていて気持ちがいい。仲が良いってことだけじゃないと思うんです。それぞれがそれぞれを思う気持ちが、ここまで優しい人たちって、本当に稀有なんじゃないかな?それぞれがそれぞれを尊重し、それぞれがそれぞれを思いやる。簡単にできることじゃないですよ。それが奇跡的にできるグループ。嵐さんって、やっぱり凄いなー。彼らの活動休止は、どうしたって寂しいし、明日からどうなるのか、不安ではあるんですが…彼らが更にパワーアップしてね。帰ってきてくれることを願っています。そして、またここも更新出来るようになることを願っています。とりあえず、それまではここは残しておこうと思っています。アメブロさんがそれを許してくださるのなら…ですけどね。なので、とんでもなく暇になったり、『ぱきらったわーるど』の中の、彼らに会いたくなったら。またここを覗いてやってくださいね。私も、覗きに来ると思います(笑)本当に長い間、お付き合いいただき、拙い文章を読んでいただき、ありがとうございました。またいつか、お会いしましょう!ぱきらった

    • 12月の反省会

      翔 「さあ、始まりました。   最後になりますね。   12月の反省会でーす。」雅 「あ、翔ちゃん。   活動休止前が抜けてる。」翔 「あ、そうだった(笑)   一応の、最後です。」和 「一応のって(笑)    めちゃくちゃ省略するじゃん。」潤 「なんだろ。 疲れちゃったのかな?(笑)」智 「っていうかさー。   まだまだ終わってない話、沢山あんだろ?   なんだよ、最後って。」翔 「お! 兄さん!   今日はお早いご登場で。」智 「こんなことしてる場合じゃないだろ?   今日は生配信ライブもあるっていうのに。」和 「こりゃ、さっさと始めたほうが良さそうですよ?」翔 「では、今月のランキングを一気にご紹介します。   今月は特別に、1位から20位までを発表します。」潤 「それ、いるかなー…。」翔 「ま、とりあえずね(笑)   更新回数も多かったので。   第1位 『ぱきらったわーるど』Contents 2   第2位 BL モラルの殻 最終話 「モラルの殻」   第3位 友達の妹 第136話 「ダメですかね?」   第4位 友達の妹 第134話 「必要な時間と、決める覚悟」   第5位 BL 憧れ、尊敬、愛しみ 最終話 「友情のハグ」   第6位 友達の妹 第135話 「不安そうな顔、困った顔、怒った顔」   第7位 BL モラルの殻 第24話 「破壊力」   第8位 ホントのトコロ 最終話 「最高の笑顔」   第9位 素直な気持ち 最終話 「好きなように」   第10位 BL 憧れ、尊敬、愛しみ あとがき   第11位 ダイヤモンド 第48話 「どん底」   第12位 ホントのトコロ あとがき   第13位 BL モラルの殻 あとがき   第14位 ダイヤモンド 最終話 「宝物」   第15位 ホントのトコロ 第101話 「一緒だったら」   第16位 ホントのトコロ 第104話 「独り言」   第17位 ホントのトコロ 第102話 「相葉さんのその後 その7」   第18位 ホントのトコロ 第103話 「それから…」   第19位 素直な気持ち 第150話 「自分の思うように」   第20位 ダイヤモンド あとがき   以上となりまーす。」雅 「へぇー… そうなんだ。」和 「ん? 相葉さん、何ですか?」雅 「なんかちょっと意外だったかも。」潤 「今月って、何話更新?」翔 「お話としては… 18話ですかね?   あとがきを入れると24回ですけど。   あ、あと、Contentsを入れたら26回ですか。」雅 「今月6個も完結したんだー。   頑張ったね!ぱきさ…」智 「いや、それだけ!?   まだまだ残ってんだろ!? どうすんだよ!!」和 「いや、あなたの視点はちょっとずれてません?(笑)」潤 「けど、1位が目次の2ってさー。   これを『読み返してくれた人が沢山いたんだー』って喜ぶか。   それとも、新しく更新された話が、そんなに興味もたれてなかったのか…」雅 「なんか俺の言葉、途中でリーダーに消されちゃったんだけど…」翔 「(笑) いやそれはやっぱり、兄さんだから(笑)」和 「まー、やっぱり、更新したのが早めの方なのが上に来ちゃってる感じなのかなー?」翔 「いや、それがそうでもなくてですね。   そういった意味で言うと、9位の素直な気持ちの最終話なんかは、2日前の更新だったりしてね。」雅 「あ!! ホントだ~!!」翔 「8位のホントのトコロの最終話も、結構後だしね。」和 「あれも、なんか訳わかんない、丸く収めた感の強い感じが出てましたけど(笑)」智 「なんだよ。 あの終わり方に不満でも?」和 「あ、いや(笑) そうじゃないですけど…(笑)」潤 「なんか俺…っていうか、潤子ちゃん?   最後の最後に、すげー嫌な女になってたよね(笑)」和 「そうそう! その辺ですよ!   てか、そういう意味で言ったら、ここの翔ちゃんは結構ブラックに書かれること多かったよねー。」翔 「あ…気付いてくれた? なんか俺、あの人に悪いことしたかなーって。   一時期、結構ナーバスになってた(笑)」雅 「それはあれじゃない?   普段、しっかり者の正しいことしかしない感じの翔ちゃんが、悪い男になるとしたらどんな感じなのかなー?とか考えてたとか。」和 「相変わらず相葉さんは、あの人の気持ちが嘘みたいに分かるんですねー。」雅 「えー? なんで俺、責められてるの!?   ただ言わされてるだけなのに、結構酷くない?」潤 「ふふ(笑) そうなんだよね。   そうなんだよ。   ここの5人は、あの人の妄想でしかないからね。」翔 「まあ、それを言っちゃーおしまいみたいなことが、無きにしも非ずだけど。」智 「最近はそうでもないけどさ。   勝手にアメ限記事で書かれてるようなこと、勝手にさせられてさー。   ほんと迷惑極まりないよな。」和 「ま、それも今月で一旦終わるみたいですし。」智 「あ、そうなの?」和 「先月も言ってたじゃないですか(笑)   全然聞いてないんだから。」潤 「っていうか、興味ないことは覚えてないっていうか(笑)」雅 「まー、色々あったよね。   俺、あれ好きだったなー。   『おぼっちゃまはビスケットがお好き』(笑)」翔 「あの伝説の、智聖誕祭企画だったっていうのに、全編アメ限記事だった、あの!?」和 「おまえさー。 ちょっと、やばくない?その発言は(笑)」雅 「えー?どうして?   あれ、可愛かったよね。   森永のCMのやつから来てんでしょ?    仲間由紀恵さんとやってたやつ。」智 「懐かしいなー。 すげー昔のやつじゃない?」潤 「2011年ですね。」翔 「さすがMJ! ほかのメンバーのCMまでも把握してる(笑)」和 「俺はやっぱね。 あれかな?   『憧れの君』シリーズ」雅 「あー! カズさんとこのみちゃんね!」和 「だからおまえがカズさん言うなや!」翔 「(笑) 人気だったもんねー。」潤 「あれが一番お話としては多く更新されてたんじゃない?」翔 「ちょっとお待ちを…   えーっと、本編が81話。   特別編が10個ありまして、それが全部で106話。   合計、187話ですね。」雅 「えー! すごっ!!」智 「すごいね。    ほかのお話も考えると、きっとニノのお話が一番多いんじゃない?」和 「あざーす!」翔 「そして、こちらも人気のあった『友達の妹』ですが。」雅 「さすがだよね。   今月も一番ランクインしてたんじゃない?」翔 「一番多いのは『ホントのトコロ』ですね。」潤 「ちょっと、相葉さーん。」雅 「え!? そう? どうして間違えたんだろ(笑)」翔 「いや、確かにね。   上位にはランクインしてるから。   あながち間違いじゃないと思うよ。」智 「松潤のって、リクエスト取って書いてたのも多かったよね。」和 「結構あるよね。 昔は頑張ってたのよ、この人。」雅 「なんだよ、ニノも言わされちゃってんじゃん。」和 「うるさいよ! しょうがないだろ!?」潤 「まー、まー、まー(笑)   俺はあれかなー。 『あの絵の秘密』   あのお話だけ、何故かサブタイトルついてなかったよね?」翔 「またあそこでも俺は、ブラックだったような…」智 「なんでだろうねー(笑)    あれもちょっと変わったお話だったよね。   サスペンスみたいなさ。」和 「サスペンスといえばあれじゃない?   翔ちゃんの『29歳』も、後半そんな感じだったよね。」翔 「懐かしー! 29歳だって(笑)   もうすぐ10年前ー!」潤 「いや、そう考えると凄いよね。   こんな長い間、よくやってたよ。」智 「俺、あれ好きだったなー。   相葉ちゃんのソロ曲のやつ。」雅 「えーっと… 『じゃなくて』?」智 「そうそう、それ!   なんかちょっと可愛かったよね。」和 「結構アメ限記事もありますけどね。」 雅 「ちょ…ニノ!」翔 「(笑) まー、あげるとキリがなくなるので。   ここらで切り上げますけども。   そうですね。   10年ちょい続けていたここも、一旦お休みに入りますが。」智 「まだ終わってない話もあるっていうのに、どういうことだよ。」翔 「ま、それはそうなんですけども(笑)   休んでいる間に、少しずつ書き溜めていってもらってね。」和 「それ出来るのかなー、この人に。」潤 「なんだかんだ言って飽きっぽいからね。   俺らが活動再開してから、急に慌てて書いたりするんじゃない?」雅 「なんか想像できる(笑)」翔 「(笑) というわけで、この反省会も一旦お休みに入ります。   またお会いできる日が来ることを、切に願っております。」智 「硬いなー。」翔 「え?なんすか?」智 「言い方が硬いんだよね、翔ちゃんは(笑)」雅 「ま、それも言わされてんだけどね(笑)」翔 「では、またお会いできるその日まで!」皆 「嵐でしたー!」潤 「またね。」和 「ばいばーい。」智 「こっちは軽すぎ!」翔 「…あ、やべ。 BLに触れるの忘れてた。」雅 「え? 今!?(笑)」

  • 30Dec
    • 素直な気持ち あとがき

      どうも。またまた、ぱきらったです。素直な気持ち、完結です。こちらのお話は、2011年1月31日が第1話更新ですね。ほぼ10年ですか。やはり、150話までいくとね。それぐらいにはなっているんですね。長かったですね。やっぱり私はサトシックなのでね。振り返って見ると、智くんがブラックなお話ってほとんど見当たらないですね。ひいき目なしで書いてますと言ってる割に、無意識にやっちゃってました。その辺は本当にごめんなさいです。このお話は、なかなか複雑な始まりだったような気が……香織さんは、最初既婚者だったしね。あの設定で、よくここまできたもんだと、自分でも思ったりしますが。このお話の中で、香織さんが語る智くんの魅力的なものは、やっぱり私が思ってる智くんの魅力だったりします。だから書いていても変に感情移入しちゃって、妙に切なくなっちゃったりして。どんだけだよ(笑)と、自分に突っ込み入れたりしてましたっけ。さて。芸能界という世界は、私にとっては想像の世界でしかなく。当たり前ですけど(笑)なので、間違って書いてることも多々あると思います。けど、あくまでも私の妄想のお話なのでね。そう思って読んでいただけたらなーと思いながら書いていました。彼らがどんな環境で恋をしているのかわからないけど……みんな、幸せになって欲しいですね。そして、そっとしておいてほしい。それが私の願いだったりします。もうすぐ智くんの『いま』を見られなくなると思うと、寂しくて仕方ありませんが……どうか幸せでいて欲しい。ゆっくり休んで、自分の好きなように生きて欲しいと思います。というわけで。こちらも、長い間おつきあいいただきありがとうございました。まだ終わっていないお話もありますが、このお話をもって、『ぱきらったわーるど』も更新休止に入ります。嵐さんが活動再開された時には、またここに戻ってきたいと思っていますので。またお会いできるといいですね。では、またです。ぱきらったでした。

    • 友達の妹 あとがき

      どうも。ぱきらったです。友達の妹、完結です。このお話は、第1話目が2011年10月1日の更新でした。ダイヤモンドのあとがきでも書いた通り、この二つのお話は同時に始まったのでした。9年越しのお話。こちらも長いですね。最初、このお話が好評だったのが、どうしても不思議でならなかった私。そして今でもどうしてなのかわかりません(笑)シュウは最初、とても軽い女の子みたいに書いていたのでね。そういうのってどうなの?って思ったりして。けど、どんどんただ素直になれず、意地っ張りな女の子だってことが判明し。シュウに振り回されるように、時におろおろしてしまう潤くんは、書いている私にとってもとても可愛くてねー。ハルのキャラクターも、きっと読む方ひとそれぞれ違ったと思うんですけど、ある番組で潤くんが「知り合いがやってるバーがコロナの影響で閉店しちゃって」と言ってて、思わずドキッとしたのを思い出したりしますが。最初の方はね。シュウはかなり自由奔放だったので、アメ限記事も結構あったりして。あの頃はよく書いてたなーと、懐かしく思い出しますね。潤くんはなんたって色気の人ですからね。その色気を上手く書けているのか、いつも不安でした。実を言うと……このお話は、最初のうちはハッピーエンドで終わらない予定で書いてました。シュウは最終的に消えちゃうんだろうなーと、私の中にはそんな思いが常に漠然とありまして。けどそれは潤くんが許してくれなかったね。楓ちゃんも、ちゃんと見張っててくれたしね。シュウと潤くんのこの先も、本当は書きたかったんだけど、やっぱり時間が足りなかったー。ま、それは私の問題なのでね。いつか、この先が書けたらいいなーと、今の段階では思っています。何はともあれ、二人が幸せで良かった。というわけで。長い間、おつきあいいただきありがとうございました。では、またです。ぱきらったでした。

  • 29Dec
    • 素直な気持ち 最終話 「好きなように」

      冬特有の冷たい空気が、ぴんと張ってる。物凄くいい天気なのに、頬を撫でる風は意外なほど冷たくて、夜勤明けの朝日が目に眩しかった。あれから私は、智の家を出た。新しい職場も見つかり、また看護師として働いている。けどそれは、智と別れたわけではなくて、ちゃんと自分の人生を生きるために出した決断だった。智は最後まで、「わざわざ別々に暮らすことなくない?」って言ってたけど、私はそこはちゃんとけじめをつけたかったというのか。あのまま一緒に暮らしていたら、どうしても私は、智に頼ってしまうような気がしていたから。でも結局、智はことあるごとに私の家に来てしまうから、本当にわざわざ別々に暮らす必要もない気もするけど。冷たくなった手をコートのポケットに突っ込んだら、斜め掛けしたカバンの中でスマホが震えだした。「もしもし。」『あ、香織? もう家に着いた?』智の声が、耳に当てたスマホから聞こえる。その声を聞くだけで、夜勤の疲れが一気にほぐれていくようで、知らないうちに口元が緩んでいく。「ううん。 今、病院出たとこ。」『そうなの? 俺、もうちょっとで香織のとこ着いちゃうけど…』「もうちょっとかかるかなー? 先に部屋入っててよ。」『うん、わかった。 じゃ…部屋、暖めといてやるよ』「ふふ(笑) ありがと。」『おい! まだ俺、最後まで言ってないから!』「えーっ?(笑) 何?最後までって。」『……俺の熱気で暖めてやるから…』「(笑) それは暖房がすることでしょ?」『じゃ、香織のことは俺が…』「暖房、お願いしまーす(笑)」『おい!』電話の向こうで、智が家の鍵を開ける音が聞こえる。『じゃ、気を付けてね。』って優しい智の声を聞いて、電話を切った。智は最近、仕事の量をかなり減らしているみたいで、ほとんど私のシフトに合わせて私の家に来ている感じだった。逆に、私が智の部屋に行くことはほとんどなくなっている。それは、何かを気を付けて…っていう訳ではなく、そのほうが二人にとって合わせやすいからってだけのことで。あの日言った通りに、智は私とのことを敢えて隠そうとしたりしない。自分の意志に素直に従うように。素直な気持ちを、決して失くしてしまわないように。人の目を気にしないで、普通に私と買い物に出かけたりする。『それで何か言われるんだったら、そん時はそん時でしょ。』っていう智の言い分はわからないではないんだけど。それで果たして大丈夫なんだろうかと、私は密かに思ったりもする。でも…智が、私が好きなように生きて欲しいって思うように、私も、智には思うように生きて欲しいから。この生活は間違っていない。そう胸を張っていいんだって思うようにしてる。だからと言って、智とのことを気軽に人に言うことは出来ないけど。でも、他人に認めてもらうことが、私たちの求めていることじゃないから。そうは思っていても、いつか私たちのことが世間に知れ渡ったとしたら、その時はそんな主張、認められるわけないんだろうな…冷たい空気の中、吐く息が白く天へと昇っていく。儚く、すぐに消えてしまう吐息。消えていってしまう、確かじゃない自信。いや、違う。それじゃいけないんだ。私は、強くならなきゃいけないんだ。自分のためにも。そして、智のためにも。見上げた先にある強い太陽の光に負けないように、私はポケットの中にある両手をギュッと強く握りしめた。…fin…:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆最初から読みたい方はこちらから   ↓第1話 「素直な気持ち」前回のお話を読みたい方はこちらから   ↓第150話 「自分の思うように」

    • 友達の妹 最終話 「大好きな人」

      キッチンの方から、ごそごそと物音がする。きっと今日も、潤が私のためになにか作ってくれてるんだろう。仕事も忙しいはずなのに、潤は起きたらまず、私のために料理をする。あの日。私が妊娠していることを潤に告げたあの日から、潤は私のために料理をするようになった。『おまえ、ろくなもん食ってないだろ。』『とりあえず、食べられそうなのって、どんなもの?』『いいから座ってろって。 俺の作るもんなら、多少我慢しても食べるだろ?おまえは(笑)』そんなことを言いながらあの日潤が作ってくれたのは、湯気の上がるものが食べられないって言った私のための、特別なスムージー。酸味の利いた緑色の液体は、飲む前はとても勇気が要ったけど、飲んでみたら物凄く飲みやすくて。それが私の今の非常食になってる。次の日、ハルにはとりあえず直接伝えなきゃって、直接マンションに行ったときにも、それは潤が持つバッグの中に入ってた。ハルは……私たちが伝える前に、すでに楓さんから聞いていたのか、そのことに全くと言っていいほど驚かなかった。けど、そんなハルに、神妙な顔をして潤は頭を下げた。「順序が逆になって申し訳ないけど…」「それ、俺に向かっていう事?」「…え?」「まさか、忘れてる?俺と楓だって、紫音が出来てからじゃん。籍入れたのって。」「……あ、そうだった。」そんな会話を交わしたあと、ハルと潤はひとしきり笑って。紫音を抱っこした楓さんは、目に涙をためて、私に「良かったね、愁ちゃん。」って言って微笑んだ。これからのことは、まだ何も決まってない。だから、素直に良かったって喜んでいいのかわからないけれど……例えなにがあったって、この子は潤と私の子どもだから。掌の下のお腹は、今はまだ膨らみすら感じないけど。いつか、紫音みたいに……私の元へ、やって来てくれるんだから。そう思えるだけで私は確かに幸せで。私のためにハルに頭を下げてくれる潤は、私の大好きな人だから。そう確信した瞬間だった。ベッドから滑り出すように起きだして、私はキッチンへと向かう。その大好きな人の顔を見るために。あ、いや……本当は、今日は何を作ってくれてるのか、それを確認するために。ぐつぐつと立てる鍋の音。匂いを気にしてるのか、換気扇の音がうるさいくらいに鳴ってる。パタンと冷蔵庫が閉まる音がして、その向こうに潤の顔が見えた。「ごめん、起こしちゃった?」「あ、ううん……なんかお腹すいちゃって……」「マジで!? まだ朝の6時だぞ?」「だって、しょうがないじゃん。お腹がグーグーいって寝てられないんだもん。」「なんだよそれ(笑)ちょっと待ってて。 もうちょっとで出来るから。」潤は可笑しそうに笑いながら、そう言ってレンジに何かを入れた。手際よく料理する潤の姿に、ちょっとだけ自分のことが情けなくなる。こんなんで本当に私、大丈夫なのかな…?潤がいなかったらきっと、私は櫻井さんのアレのお世話になるしかなかったに違いない。そんな私が母親だなんて…本当に、大丈夫なの……?「…なんだよ。 何、泣いてんの?」潤はどんぶりを二つテーブルの上に置くと、そう言って私の目尻を拭った。そして私の頭を抱きかかえて、私の隣のイスに座る。最近、私の涙腺はおかしなことになってて、すぐ何でもないことで泣いてしまったりする。その度に潤は、鬱陶しがることもなく、ただ私の頭を撫でてくれる。それがまた、私の涙腺を刺激していることに、潤はまだ気づいていない。「ごめん…… ちょっと不安になっちゃって…」「そっか…… やっぱ不安だよな……」そして、さらに追い打ちをかけるように優しい言葉を私にかける。また溢れてきた涙を、私は潤の肩に含ませて……テーブルの上に乗ったどんぶりの中身を見て、すぐさま箸を手にした。「…わ。 美味しそう!!」「おいっ!! もう立ち直ったのかよ(笑)」どんぶりの中身からは、湯気は全く立ってなくて…きゅうりの輪切りとゴマの風味が食欲を刺激する。その上に載ってるのは、鳥の胸肉を茹でて割いたもの?……そっか。さっきの湯気は、これを茹でていた時の?「ゆっくり食べろよ(笑)」潤の一言を耳にしながら、口にしたその中身は…さっぱりさらさらと喉を通り、あっという間になくなってしまう。「ねぇ、これって冷や汁?」「そう。 おまえ、温かいのダメだって言うからさ。」「どこで覚えたの? こんなの…」「あー、出汁は出来合いのものだけど。冷や汁は相葉さんに教えてもらったんだ。」「え…? 相葉さん…?」「なんかロケ先で覚えたらしくってさ。相葉さん、すげー自分の番組で学んでるからさ(笑)頼りになるよね、こんなとき。」潤の誇らしげな顔がなんだか新鮮だった。潤のいる世界にも、ちゃんと頼りになる人がいる。そのことが何故か私をも安心させる。「不安かもしんないけど……大丈夫だからな。おまえには俺がいるし…俺には、ハルもいるし…頼りになるメンバーもいるんだから…」潤の目が優しく微笑む。その瞬間、私の中に安心の核みたいなものが生まれた気がした。大丈夫。私は大丈夫。私には潤がいる。それに、ハルも、楓さんも…思い浮かべた二人と一緒に、紫音の顔も一緒に浮かんだ。この先に待っていることは、自分が思っているのよりも大変で、時にくじけそうになるかもしれないけど…みんながいれば大丈夫。そして何より、自分の大好きな人と一緒に居られるんだから。だから、大丈夫。それが確信になって、私の奥底へと深く沈んでいった。…fin…*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆最初のお話から読みたい方はこちらから   ↓第1話 「シュウ」前のお話を読みたい方はこちらから   ↓第136話 「ダメですかね?」

  • 28Dec
    • ホントのトコロ あとがき

      どうも。ぱきらったです。ホントのトコロ、完結いたしました。こちらは、第1話更新が、2012年11月2日でした。8年前かー。結構前ですね。これを書き始めた当時、嵐さんは日産自動車さんのCMに出ていましてですね。嵐さん5人が日産自動車さんにいたら…っていう設定で書いていたお話でした。日産自動車さんのホームページとか見たりしてね。所属する部署とか、考えたりしてたっけなー。いや、智くんに至っては免許もってないけど、大丈夫だろうか…とか思いながらね。書いてましたね。ニノちゃんと潤くんを女性にしたのは、どうしてだっけなー…。最初は、二人が大野さんを好きになって…みたいな話にしようと思ってたはずなんですけどね。なんだかこういう結末になりまして。潤子ちゃんと櫻井氏の…とかは、最初は全く考えてなかったんですけどね。けど、結果丸く収まって、これはこれで良かったのかな?と、勝手に思っていたりします。そして、侑李ちゃんと涼子ちゃんね。涼子ちゃんは完全に、侑李ちゃんをこのお話に出すために、巻き込まれてしまったような感じなのですが。最終的に相葉さんと結ばれまして。っていうかさー。山田くんの女装をどっかの画像(←)で見たんですけど、あの美しさはなんですかね?…って、まぁしょうがないか。綺麗だもんね、山田くん。そして、侑李ちゃんと涼子ちゃんの先輩として、風間ぽんにも登場いただきまして。ま、風間くんは相葉ちゃんのお友達で、涼子ちゃんとのデートのアドバイスをもらうっていう回想のみの登場だったので、実際には出てはいないのですが。元気かなー、風間くん。早く復帰できるといいですね。あ、あと、丸山くんにも少し登場していただきましたっけ。私のでたらめ関西弁が、みなさんに「…は?」って思われてないか、とても不安でしたけども。その辺は大目に見ていただけるとありがたかったりします。なんというか…結構無理のある設定満載のお話でしたが、お楽しみいただけましたでしょうか?私的には、和美ちゃんの複雑な心境が、みなさんに少しでも伝わっていたらいいなーと思ったりもします。自由奔放に見えて、結構傷つきやすかったりね。それでも大野さんの前では飄々としてて。たまに可愛い顔を見せたりする和美ちゃんが、私はなんだか好きでした。実際のニノちゃんもね。なかなか複雑な人だよなーと、思ったりするのです。そこがまた、ニノちゃんの魅力だったりもするんですけど。結構スピンオフ的なお話も出来そうな感じのお話なので、嵐さん活動再開の時には、また続きを書いてみたいなーと、今のところは、思っています。あくまでも、今のところは、ですけどね(笑)その前に、残すところあと何個だ?全部終わらせるのは、やっぱり無理っぽいかも。…申し訳ない。ただ、出来るだけのことはやりますので。よろしくお願いしますです。というわけで。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。では、また。ぱきらったでした。

  • 27Dec
    • ホントのトコロ 最終話 「最高の笑顔」

      今日も、俺の部屋にはニノがしてるゲームの音が鳴り響いてる。俺とニノの間には、特に会話はない。ただ俺はソファとテーブルの間に胡坐をかいて、ニノはソファの上で胡坐をかいてる。…ってか、いまだに胡坐?どうなんだよ、それ。「……え? なんか言いました?」その俺の心の声が聞こえたかのように、ニノはコントローラーを握る手をそのままに、視線はテレビの画面を見つめたまま、そう俺に聞いてくる。「あ……いや。 何も…」テーブルの上には、二人分の缶ビール。つまみは相変わらずの柿の種。いつもの俺ら。結局俺たちは、何も変わってない。あ、いや……結局、ニノはあれから櫻井とは別れたんだから、何も変わってない訳じゃないのか。櫻井と潤子ちゃんは、その後……正式に付き合うようになったらしい。「ニノはそれでよかったの?」って、いつだったか俺が聞いた時、「え? だってそこって、私がどうこういう問題じゃなくありません?」って飄々と答えたニノ。「まー…… 私は、あの時点で潤子のことがなかったとしても、翔ちゃんとはもうダメだなって思ってましたし…それに… 潤子がね…泣きながら私に謝ってきて。『実は、前から櫻井さんのことが好きだったの。』って……私から、もう翔ちゃんとはダメかもって聞いた時に、もしかしたら私にもチャンスがあるんじゃないかって思ってたって。」「……え? 潤子ちゃんが、櫻井…くんを?」「そうなんですってー。びっくりでしょ(笑)だから、あなたはあんなに悩むことなかったんですよ。ま、いわゆる噛ませ犬っていうやつ…?」「なんだよ、それ(笑)」「あ、いや、それじゃちょっと意味が違うか(笑)ってか、最初からあなたは、潤子に利用されてただけって言うのか…それじゃあなたが可哀想すぎですけど…」「いや、別に…」「だから、私的には全然問題ないんですけど。あの時も、なんであんなに泣いちゃったのか、いまだに謎ですし。」あの時も、そう言いながらニノは、ゲームから集中を逸らさなかった。テレビの中のキャラクターは、黙々と自分のすべきことを、着実にこなし続けていたんだった。「俺と櫻井…くん、同じマンションに住んでんのに、気まずかったりしないの?」って聞いても、「たまに、エレベーターのボタンを押すときに、迷うくらいですかね?」としか答えないし。そう言いながら、潤子ちゃんとは疎遠になりつつあるみたいだけど……俺のところには、潤子ちゃんからは何の連絡もなかった。ま、俺と潤子ちゃんは、付き合っていたわけでも何でもなかったし。そんな必要、何もなかったんだけど。なんとなく後味の悪い…なんていう権利、俺には全くなかったんだけどね。そして、相葉ちゃんはと言えば…涼子ちゃんとはちゃんと上手くいっているらしく、来年の彼女の誕生日にプロポーズするつもりでいるらしい。「…で、涼子ちゃんの誕生日っていつなの?」「え? 5月9日ですけど。」「…え? 大丈夫…?」「え? 何がですか?」「あ、いや… それまで…ちゃんと続いてんのかなーって……」「ち、ちょっと、大野さん! それ、どういう意味ですか!!」「わーっ! 相葉ちゃん!! 前見てーっ!!」毎度の営業先に向かう車の中で、そんな会話を交わしたのはつい最近のことだ。それにしても、相葉ちゃんと涼子ちゃんがそうなるなんて、俺は全然思ってなかった。そりゃ、相葉ちゃんはやたら必死だったけど、涼子ちゃんはいつも冷静…っていうか、どっか一歩引いたところで相葉ちゃんのこと見てるような…そんな気がしたから。けど、そんなの傍目じゃわかんないことなんだな。相葉ちゃんは、前はそんなに感じなかったけど、結構一途な感じみたいだし。上手くいってるってことは、それも涼子ちゃんに伝わってるんだろう。ま、とにかく。良かったね、相葉ちゃん。…で、俺とニノだけど。本当に、前と何も変わらない。何の前触れもなく、突然ニノはやって来て、「はい、お土産。」ってビールの入ったコンビニの袋を俺に手渡すと、当然のようにゲームとテレビの電源を入れて、当然のようにソファの上で胡坐をかく。この関係は…どう言ったらいいのか…いや、わかってる。そんな関係も、あってもいいって言ったのは俺だ。けど…ニノが俺のことをどう思ってんのか…気になんないのかって言ったら、嘘になる。ニノは…ここに、ゲームがあるから来てんのか…誰にも文句を言われずに、好きなだけゲームが出来るから…それがただ、俺の部屋だったってだけで、ここに来てんのか…それとも……「…ニノ…」「…はい?」ゲームも終盤に来てんのか、すげー面倒くさそうに返事をするニノに、ちょっとだけ不安になる。「…おまえ、俺のこと好き?」「…はい?(笑)」しかも、含み笑いで返してくるとか……これは、やっぱ聞かなかったほうが……「……ですよ。」「…え?」そう思っていた俺の元に帰ってきた返事の、肝心のところが聞こえなくて、慌てて聞き返した俺の声は見事にひっくり返ってた。「んふふ(笑) どうしたんです?」って笑うニノに、どうしても、もう一回言って欲しいとは言えず……「あ、いや…」って答える俺のことを、ニノはめっちゃ可愛い顔をして見つめて……「大好きです(笑)」そう言って、最高の笑顔を俺に見せた。…fin…*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆最初から読みたい方はこちらから   ↓第1話 「なんで俺?」前回のお話を読みたい方はこちらから   ↓第104話 「独り言」

  • 24Dec
    • ホントのトコロ 第104話 「独り言」

      「やっぱり……」「…ぇっ…ん…!?」突然聞こえてきた、消え入りそうなニノの声に慌てて返事をした。まだ体育座りのニノからは、くぐもった声しか聞こえてこない。必死にニノのうつむかせた顔に顔を近づけて、じっと耳を澄ます。その瞬間、何の前触れもなくニノが顔を上げて……「痛っってぇーーっ!!!」俺の耳に、ニノの頭が直撃した……。「え……あ、ごめ… だ、大丈夫…?」予想もしなかった出来事に、ニノもかなり焦ったのか、無防備に俺の顔を覗き込んできた。あ… 超、目ぇ腫れてる……その顔が思いのほか凄くって、俺は思わず場違いにもふきだしてしまっていた。「えー…!? ち、ちょっと… 笑うとか… なんなんですか!」「い、いや、ごめんっ! ちょ…… ニノの目…(笑)」「ひどーいっ!!」って言いながら、ニノは両手で自分の顔を覆ってしまう。いや、酷いのはわかってる。けど、どうにも我慢できなくて……「ごめんって(笑)」って笑いながらニノの肩を揺らして謝る俺に、説得力なんてあるわけなくて。そのままニノはまた、膝の間に自分の顔を埋めてしまった。けど、こっち見てくれた。それだけで俺は嬉しくて……「それより… 大丈夫でしたか…?」「え…? なにが…?」また小さな声で話し出すニノに、今度は警戒しながら顔を近づけて聞く。ニノの小さな手が、自分の両肩をぎゅっと握ってて、途端に切なくなった。「耳… ぶつかったでしょ…?」「あ… ああ(笑) 忘れてた。」「忘れてたって…(笑) 相当痛かったでしょ?」「そりゃあ…ね(笑) ニノは頭大丈夫なの?」「私は…痛かったですけど、大野さんは耳でしょ?絶対私より痛いはず……」「…ね! ちょっと腫れてない!?」「…えっ!?」「わ! 結構熱持ってる!! ニノ…! ちょっと、見てみてよ!」「う…嘘っ!!」ニノは、俺の大袈裟な言い方に相当びびったらしく、また無防備に顔を上げる。俺はそのニノのおでこにそっと手を当てて……「嘘だよ(笑)」って言って笑った。ニノは見る見る間に顔を真っ赤にさせて、耳たぶまで真っ赤になって……「大丈夫だよ。 全然…大丈夫だから。」って言いながらそのおでこを撫でる俺の顔を見て、泣きそうになりながら微笑んだ。「もぉ…… なんなの…?」「……え?(笑)」「大野さん… 優しすぎ…」「え? …俺、優しい?」「だって… 私がどうしてこんななのか…全然聞いてこないし…」「それが優しいの…?」「優しいじゃないですか…ずっと… こんな私につきあってくれて……」「あ…いや… だって、居心地いいからさ…。」「…え…」「ニノといるとさ… なんか居心地いいんだよね、俺……だから、ニノが落ち込んでて…それで、俺と一緒にいることを選んでくれたんならさ…それを断る理由がないっていうか……」ニノは、自分でも何言ってんだ?って思うような俺の言葉を、すげー真剣な目で聞いていた。相変わらずの腫れぼったい瞼も、泣き続けて赤くなった鼻先も…なんか、全部可愛くて…「これは、俺の独り言だから、何も言わずに聞いてくれたら嬉しいんだけど………俺はさ…ニノのこと… 好きだよ…」「…え…」「ちょ…黙って聞いて?(笑)俺は… ニノのこと好きだけど…それでどうしたいっていうんでもないんだ。さっきも言ったけど、俺はニノといると居心地がいいからさ…一緒に居られたら、それだけでいいんだよね……。まー……ニノが、俺と一緒に居るのは嫌だって言うなら、それは俺の単なる独りよがりだけどさ…ニノも、俺と一緒に居るのが嫌じゃないなら……今まで通り、好きな時にここに来てくれたら嬉しいかな…ってさ。そんな関係も、あってもいいんじゃないかな?って思ったりするんだ。」自分で言ってみて、自分の考えに改めて気づいてるって感じだった。そっか…俺は、こうやって考えてたんだって…。ニノは……ひとりで勝手に言いたいこと言ってる俺の目を、じっと一直線に見つめてくる。なんかそれが…妙に、気恥ずかしくって…「今日、泊ってく……?」「…はい?」「あ、いや…  別に何もしないよ!?たださ…その顔で電車乗るの…恥ずかしくないかなー…って。ちょっとだけ、思っただけ(笑)」「ちょ……大野さん!!」ニノは俺の腕を軽く小突いて…すげー可愛い顔ではにかむように笑った。やっぱ俺、ニノが好きだな…俺は確認するみたいに、胸の中だけでそう呟いた。*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆最初から読みたい方はこちらから   ↓第1話 「なんで俺?」前回のお話を読みたい方はこちらから   ↓第103話 「それから…」

  • 22Dec
    • Firefly 第41話 「こんな時に」

      あ、しまった…って思ったときは、もうすでに遅かった。俺がつぐみのことを叩くなんて……左頬を自分の左手で庇いながら、つぐみは凄い目で俺のことを睨みつけてる。でも、そうされてもしょうがない。いくら、かっとなっていたからって…それが殴っていいってことにはならない。つぐみの目に、じわっと薄い膜が覆っていくのが見えた瞬間、つぐみはその場にすっくと立ちあがって、そのまま寝室から出ていこうとする。「ちょ……つぐみ、どこ行くんだよ…」「…無理だよ… 今はここにはいられない。」「…え? だって、そんな…行くとこなんて…」「そんなの… どうにだってなるから…」「…え? おい、つぐみ……」俺が止めるのも聞かずに、着の身着のままでつぐみは逃げるようにマンションから出ていった。俺は……そんなつぐみを追いかけることも出来ず、ただ何もできずにその姿を目で追っていた。俺の口から出てきたのは、ただ情けない溜息だけ。ソファに力なく腰掛けたら、テーブルの上でスマホが着信音と一緒に震えているのが見えた。もしかして、つぐみから……!?けど、慌てて手にしたスマホには、違う名前が表示されてる。何でこんな時に……イラっとしながら、そのまま留守電にした。何でこんな時間に電話なんてしてくるんだよ。こうなってしまった原因は、あんな時に送ってきたあのメッセージのせいだって言うのに…中村からの電話に、こんな風に思う俺は、自分勝手で最低だってわかっていても…今はそれどころじゃないんだよ!って、胸の中で舌打ちしてしまう。つぐみはいったい、どこに行ってしまったんだろう…つぐみに、こんな時に急に泊まりに行ける、独身の友達なんていただろうか…情けないな…俺は、そんなことすら知らないんだ。留守電にしたスマホを、再度持ち上げて、つぐみの名前を表示させては見るものの…その番号に電話する勇気がない。さっき俺がしたことは、やっぱり許されないことで…一緒に居たくないっていうつぐみのことを、止める資格なんて無いんだから。俺はそのままスマホをまたテーブルの上に戻して、とりあえずコートを脱いだ。これからどうしたらいいのか、全く頭が働かない。途方に暮れたまま、俺はそのままソファの上で次の朝を迎えていた。次の日に起こる事を想像すら出来ずに……*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆最初から読みたい方はこちらから   ↓第1話 「いつからだろう…」前回のお話が読みたい方はこちらから   ↓第40話 「奥底に隠していた感情」

  • 21Dec
    • ダイヤモンド あとがき

      どうも。ぱきらったです。ダイヤモンド、完結でございます。いやー、長かったね(笑)これ、第1話が2011年10月1日の更新。実は、友達の妹も同じ日に第1話を更新していたりします。あの頃はね。日に何回も更新とかしてましたからね。懐かしい日々よ…。それにしても、まさかこんな話になるとは、私も思ってもいませんでした。始めたときは、「君は少しも悪くない」で可哀想なことにしてしまったから、このお話で幸せになってもらって…って思ってたんですけどね。あの時も密かに、いや、この設定じゃそれは無理かも…とも思っていて。やっぱり、無理な方向に行ってしまいました。途中までは良い感じだったんだけどなー。やっぱり、奏ちゃんを和くんの部屋に連れて行ってしまってからは、どんどん転がり落ちるようにいってしまって。…って、書いてるやつが何言ってんだよ!って思う方もいらっしゃると思うんですけど…どうにもならないのですよ。こればっかりは。不思議なものでして。お話が途中から意志を持っているかのように、なるようになってしまうのです。結局、幸せにしてあげられなかった…。ごめんね、和くん。でも、和くんはハッピーエンドじゃなかったけど、カズさんはハッピーでしたからね。そこでバランスがとれているのかなーと思ったりもしますが。さて。あと残すところ何個かな?全部終わらせられるかなー…?うーむ…。というわけで。こちらも最後までお付き合いいただきありがとうございました。では、またです。ぱきらったでした。

  • 20Dec
    • ダイヤモンド 最終話 「宝物」

      あれからまた数日が経って…実は奏ちゃんから電話が来た。何の前触れもなしに。これは、誰にも言ってない。俺と奏ちゃんの秘密。…だからといって、なにがどう変わるわけでもないんだけど。奏ちゃんの名前が表示された電話に、俺は何の躊躇もなく出ていた。これが最後なんだろう…と、なんとなく予感めいたものを感じながら。最初は他愛のない日常のあれこれを話してたんだけど…やっぱり会話は長くは続かなくて…「大丈夫なの…?」「…え? 私が…?」「うん…。 そりゃそうでしょ? 俺、奏ちゃんと電話してんだよね!?」わざと大袈裟に思えるくらい、明るい声で話す俺に、奏ちゃんも「あー、そっか! そうだよね~(笑)」って笑って返す。その不自然さに、二人とも気付いてない訳ないのに…どうしてか…この電話、盗聴でもされてんの?って思えるくらいに、二人とも取り繕った自分で話を続ける。「大丈夫だよ。 あんなことがあったからなのか…うちの両親も、今までじゃあり得ないくらい、私に気を使ってくれてるし。」返ってくる奏ちゃんの言葉に、胸の奥のほうがぎゅっと鋭く痛む。確かに…そこに関しては、俺に落ち度はないと思うけど…。そういうことになってしまった現実に、やっぱり胸は鋭く痛むんだ。「それより、和くんは……?」奏ちゃんの声が、耳元で響く。懐かしいその呼び方に、耳全部が反応して血液が一気に集まっていくような感じがした。「…ん? …俺?」「…うん。」「俺は… …変わんないよ。いつも通り… 前と変わらない毎日を過ごしてますよ…。」「……そっか。」「…うん。 何も変わんないよ……。」そのとき電話をしてたのは、一人っきりの自分の部屋で…ほかには誰も居なくって…ここにいると、奏ちゃんとの色んなことを思い出してしまう。「引っ越したほうがよくない?」って、心配した相葉さんに言われたけど、俺は何故だか踏ん切りがつかないでいた。それは、奏ちゃんとの思い出に浸りたいとか、そういう事じゃなくて…自分だけその頃のことを切り捨てて、なかったことにするみたいな気がして。そんなの、自分だけ…それが許されるなんて、俺はこれっぽっちも思ってなくて。「……ごめんね。」自分でもびっくりするくらいに、その言葉が口から勝手に出てきてしまった。こんな言葉…それを伝えることで、自分の中の罪悪感をちょっとでも軽くするためみたいなそんな言葉…「……和くんは…何も悪くないでしょ……?」「…え…」「私こそ…… バカなことして……迷惑かけちゃって… 本当に、ごめんなさい……」電話の向こうで、奏ちゃんはそう言って黙り込んでしまった。それに対して俺も…直ぐには言葉を返せないでいた。迷惑なんて…俺はそんなこと、全然思ったことなくて…そうじゃなくて、俺は……「……結局さ。奏ちゃんのこと… どん底に落としちゃったのは俺なんだし…一緒に… どん底まで一緒にって…そう言ってたのに、俺…」「そうじゃないよ… 和くん…」「……え?」強めな奏ちゃんの口調に、俺の思考は一旦停止する。俺はずっと、自分が悪いんだと思ってた。自分が奏ちゃんのことを追い詰めちゃったんだって。一緒にどん底に落ちることもなく、いつも通りの生活を続けてる、最低な俺。そんな風に思ってたから……「私は…… 和くんと一緒にいられて幸せだった…あの夢みたいな時間は… 私にとって、宝物みたいなもので…ダイヤモンドみたいなものだったから…あのどん底にいた私のことを、和くんは救ってくれたんだから……」「けど…」「私がおかしくなっちゃったのは、私自身が弱かったからだよ。和くんとの時間がいつまでも続いたらいいのにって思ってたけど…私には、あまりにも何もなくて…空っぽで……」俺はその奏ちゃんの言う”空っぽ”って言う言葉を聞いて、あのバスルームに立っていた彼女の目を思い出していた。どこも見ていない…俺のことも通り越して…ただ、真っ暗な彼女の目を…救いたかった彼女のことを、結局追い詰めてしまった自分の愚かさを…「私… 全部失くして見て、初めて自分一人で立たなきゃいけないって思ったの。誰にも依存しないで…自分の力で、立っていかなきゃって…」けど、あの時の奏ちゃんは、もうここにはいない。彼女はちゃんと立ち直ってた。俺の助けなんて借りずに…たった一人で…なんか、俺……めっちゃ格好悪くない…?そう思ったら、ふっと肩の力が抜けて、自然と口元が緩んでいた。奏ちゃんはもう…大丈夫なんだな…「奏ちゃん… 強いね……」そして、そんな言葉を彼女に向かって言っていた。俺があの頃のことをうだうだと考え続けている中、彼女はとっくに立ち直ってたんだ。「そんなことないよ… 強くならなきゃって、頑張ってるだけだよ。」彼女はそう言って、電話の向こうでふっと笑った。俺もそれにつられて、一緒に笑った。「元気でね……」「…和くんもね…」そう言って切った電話は、やっぱり奏ちゃんとの最後になった。次の約束はいらない。あの映画館も、もう二度と行かないだろう。きっと、街のどこかで奏ちゃんとすれ違っても、お互いに知らないふりをするんだろう。『あの時間は宝物』奏ちゃん、俺もそうだったよ。切ってしまった電話をふと見つめて……俺はそんなことを思っていた。…fin…*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆最初から読みたい方はこちらから   ↓第1話 「プラチナリング」前回のお話を読みたい方はこちらから   ↓第48話 「どん底」

  • 19Dec
    • BL 憧れ、尊敬、愛しみ あとがき

      どうも。ぱきらったです。BL 憧れ、尊敬、愛しみ 完結です。これでBLが全て完結。ってことは、一気にアクセス数が減りそうな気がしますが。どうでしょうね(笑)そもそも。ここ『ぱきらったわーるど』はBLから始まってましてですね。最初は、ニノちゃんのショートショートで、そちらのお相手は女の子設定でしたが、次に智くんのを書いて、その次が大宮のお話だったわけです。そして、連載物は「リーダーのモテ期到来」で始まったのでした。あのショートショートは、その当時まだ放送されていた『うたばん』に、嵐さんが出ていた時のやつが元でして。メンバーが恋愛論的なことを中居くんに聞かれて、それにニノちゃんが答えていた中身が衝撃的で、あのお話が生まれたんだよなー。あの回の『うたばん』、私が嵐さんを好きになった当時のやつで、めちゃくちゃ観た覚えが(笑)そういえば、連載の「リーダーのモテ期到来」も、手相のコーナーで智くんが言われてたことがきっかけで生まれた気もしますね。それにしても、私は嵐さんを好きになるまでBLに全く興味がなかった奴でして。相当に多趣味な友人に、「これ、面白いから読んでみて。」ともらったBLのライトノベルも、ずっと放置のままでした。それなのに…某動画サイトで嵐さんをむさぼるように見るようになって、そこで出てくるメンバー同士のイチャコラにどんどんのめり込んでいきまして。もう、なんの抵抗もなくなっていったという。仲良しなんだもの。そっちの妄想にも繋がっちゃうってもんでしょ。…え?違う?書き始めた当初は、嵐さんも20代後半とかでしたねー。だから余計に抵抗もなかったんだろうけど。年を重ねるごとに、勝手な妄想もどこまでしていいものやら…って悩んだりもしました。これでもね(笑)けど、色々と妄想してお話を作るのはとても楽しかったです。みなさんにも読んでもらえて。そのうえ、反響があったりすると、余計に意欲も湧くってもんで。充実した10年でしたね。改めて思い返すと、その一言に尽きるんじゃないかと思います。というわけで。こちらも最後まで読んでいただいてありがとうございました。では、また。ぱきらったでした。

  • 18Dec
    • BL 憧れ、尊敬、愛しみ 最終話 「友情のハグ」

      「あーあ… オジサン、寝ちゃってるし。」そう言ってニノは、大野さんの方を見てふっと笑った。結構飲んだな…。めっちゃ楽しくて、めっちゃ美味しいお酒だった。なんか、久しぶりのこんな寛いだ空間は、俺に癒し以上の効能があって。最初、文句言いつつ飲んでた大野さんは、随分と速いピッチで飲み続けて。気が付いたらもう、そこに寝転がってた。ラグマットは、ふかふかで柔らかな素材だったけど…身体痛くないのかな…そう思っている俺の横で、ニノはすっくと立ちあがり…どこか別の部屋から持ってきた毛布を(ってか、それって寝室しかありえないけど)、そっと大野さんの身体に掛けていた。なんつーか…この二人の間にも、俺が付け入る隙間なんてなくて…『なんだよ、俺… 結局一人じゃん…』って言葉にならない思いは、そっと胸の奥にしまう。まぁね…俺は、その状態が決して嫌いじゃなかったし…どうにかして、その隙間に捻じ込んで入りたいなんて思ったことは、一度だってなくて…「潤くん… 大丈夫…?」だから、ニノが言ったその言葉の意味が、いまいちすんなり自分の中に入ってこなかった。「…え? …なにが?」「あ…いや…… 辛くないのかなーって…ちょっと思ったりして…さ…」ニノの心配そうに寄る眉間の皺が、どうしようもなく愛しく感じる。…そうだ。俺は…翔くん…だけじゃなくって…ほかのメンバーひとりひとりが、常に愛しくてしょうがないんだ。そのことに思い至る。「辛い…っていうのとは、ちょっと違うかな…?俺は…相葉さんのことも、すげー尊敬してるし…大野さんのこともね…もちろん、ニノのことも、愛しくてしょうがないよ。」「…え?(笑)」「あ、いや…(笑)俺は…さ……もちろん、翔くんのこと…すげー好きだけど…それは…恋焦がれる…ってのとは、ちょっと違うっていうのか……っつーか、そこはすでに通り越してるっていうのかさ…」「……うん。」ニノは、ちょっと潤んだ目で俺を見て…そして、ちょっと寝返りを打った大野さんのことを、すげー優しい目で見てた。……ま……そういうことだよねニノが大野さんのことを見る目には…やっぱり恋が入ってて…俺にはそれが許されてないっていうのか…「だから、全然…そんな辛いとか…そういうことは…」そこまで言った時だった。突然ニノの手が俺の目の前に回ってきて…俺の頭の上で、ニノの手が数回バウンドする。びっくりして、ニノのことを見つめた俺の視線の先に、ニノのすげー優しい笑顔が………え?…俺…「…辛いよね。ほんっと、潤くんは…気ぃ使い屋さんなんだから…」ニノの手が、俺の頭をゆっくりと撫でる。俺はその手に促されるように…胸の中の凝り固まった感情が、ゆっくりと解されていくみたいで…「…大好きだよ。そんな潤くんが、俺は…大好き……」そう言われた瞬間、眠る大野さんの方へと、俺が視線を走らせたのは言うまでもない。けどそれは、俺の杞憂に終わって…健やかな大野さんのいびきをバックに…俺はニノと…友情のハグを思う存分堪能していた。…fin…:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆最初から読みたい方はこちらから   ↓prologue前回のお話が読みたい方はこちらから   ↓第11話 「横恋慕な想い」

  • 16Dec
    • 友達の妹 第136話 「ダメですかね?」

      シュウの言葉に、グラグラ仕掛けてた自分の意志が、しっかりと固まった気がした。最初は何のことを言ってるのかわからなくて…けど、そういうことなんだってわかってからは、色々と処理しなきゃいけないことが頭を駆け巡って…で、最後のシュウの言葉だ。なにが『潤に迷惑はかけない』だよ。なにが『責任とか言いたいわけじゃない』だよ。思わず怒りが頭の中を支配して、俺のことを見上げるシュウのことを睨みつけてた。「おまえ… 自分が言ってること、どういうことかわかってんの?」シュウの肩を掴む自分の手に力が入ってしまったのか、シュウは顔を顰めて「だって…」って呟くように言う。そのシュウの顔を見た瞬間、はっとした。いや、ダメだ。ここで俺まで感情的になってどうするんだよ。シュウは…本心でそんなことを言ってるわけじゃ…そうだよな…?俺は、「ごめん、痛かった…?」ってシュウの肩を撫でつつ、大きく息を吐いた。シュウは…顔を俯かせて、自分の膝の上にある両手を、ぎゅっと音がするくらいに握ってる。落ち着け、俺…。どうすんだよ、そんなんで。これからおまえがしなきゃいけないことは…こんなことじゃないはずだろ…?わかってる…。シュウが何に拘ってるかなんて、俺に分からないわけがない。シュウは自分がどうこうっていうよりも先に、俺に及ぼす影響のことを考えてるんだ。だから…俺に迷惑をかけないとか…責任を取って欲しいわけじゃないとか…そういうことを言い出したんだよな。自分だって…これからのことを考えたら、色々と面倒なことが浮かんで来て、素直に喜ぶことが出来なくて…笑顔になんてなれなくて…俺のあんな顔みたら、シュウじゃなくたってきっと…それなのに…俯いたシュウの頭を、自分の方に引き寄せてその身体を抱き締めた。シュウの細っこい身体は、小刻みに震えてる。こいつだって…不安でしょうがないはずなのに…なのに、俺は…「…ごめん…」俺の肩に乗る、シュウの耳元に顔を寄せ、改めてその言葉を口にする。こんな細っこい身体して…それなのに、こいつは全部自分で受け止めようとして…「…ありがとう…」「……え?」俺の言葉に、シュウの身体がぴくんと跳ねる。俺はその頭を、ゆっくりと撫で続ける。「すげー嬉しいよ…けど、素直に喜べなくてごめん…」「…潤…」「なんっか… まだ実感出来なくてあれだけど…俺とシュウの子が…ここに…いるってことだもんな。」シュウのお腹の辺りに、自分の掌を押し当てる。俺とシュウのこども…夢みたいなそんなことが、現実になろうとしてる。そのことに改めて感動していた。「おまえが…すぐに俺に言えなかったのは、すげーよくわかるし…手放しに喜べないのも、俺のこと考えてくれてってことだってのも、ちゃんとわかってるよ。」「……」「けど…これから色々大変かもしんないけど…俺は、シュウのことも…この子のことも…守っていく気満々なんだけど………それは…ダメですかね…?」ちょっとだけ気恥ずかしくなって、後半おどける様に言った俺の顔を、はっとした顔のシュウが見つめてた。もう、その両眼には、今にも零れ落ちそうなった涙がキラキラと光ってて…俺の肩に縋りつくように顔を押し付けるシュウの頭を、俺は静かに撫で続ける。フルフルと震えるシュウの頭は、そういう意味だって理解していいんだよな…?そう心の中だけで確認していた俺の耳に、シュウの吐く息が柔らかくかかる。そして…「ダメなわけないじゃん…」って小さい声で呟くように言ったシュウの声は、もうすっかり鼻声になってしまっていた。*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆最初のお話から読みたい方はこちらから   ↓第1話 「シュウ」前のお話を読みたい方はこちらから   ↓第135話 「不安そうな顔、困った顔、怒った顔」

  • 15Dec
    • ホントのトコロ 第103話 「それから…」

      柑橘系の香りの中…俺は、涼子ちゃんを堪能中…涼子ちゃんの唇はつやつやでぷっくりしてて…その上、睫毛はばっさばさでくるんとしてて…ちょっと…なに、この可愛さ…!俺を殺す気かーっ!!「ねぇ、雅…くん…」「……ん?」「ちょっと…見すぎ…(笑)」涼子ちゃんは、レモン色のベッドカバーの上で、俺のことを見上げてクスクスと笑う。そのうえ、俺の両眼を右手で隠しちゃったりするもんだから…「えー? そんなことないでしょ(笑)」「見すぎだよ……」その手の自由を難なく俺に奪われて、恥ずかしそうに俯いて見せたりして。うっわ…やっぱ殺す気だわ…この娘…もう、俺は…我慢なんて出来るわけもなくて…「じゃ… 目、閉じてよ…」「えー…?」逆に俺に目隠しをされた涼子ちゃんは、いやいやをするように、顔を横に揺らす。俺の手には、涼子ちゃんの長い睫毛がさわさわと触れて…触れた唇の柔らかさに、ドクンと俺の中で何かが波打つ。なのに、涼子ちゃんの少しだけ空いた、唇の隙間に捻じ込んだ俺の欲情は、「雅くん…ちょっと…」って涼子ちゃんに跳ね返される。「えー……?あそこじゃ嫌だって言うからさー…涼子ちゃんとこに来たんでしょー?」「…そうだけど…」涼子ちゃんは、痛いところ突かれたみたいに、そう言って恥ずかしそうに俯いた。そう、あの時…カフェのテーブルで唇を重ねたとき、涼子ちゃんは「ちょっと、雅くん!!」って言って顔を真っ赤にして立ち上がって…その場から一目散に駆け出したから、俺はそのあとを「うわ!涼子ちゃん!」って必死になって追いかけて。しかも、両手に二人の飲み物持ってだよ…?まーね…そりゃ、人前であんなことするなんて、俺もどうかしてたと思うけど。なんか我慢できなかったんだよなー。あー、やべ…涼子ちゃん、完全怒ってるよー…って思いながら、必死に「ごめんごめん!!」って言いながら追いかけてたのに、しばらく走った後、突然立ち止まった涼子ちゃんが真っ赤な顔をして頬を膨らませてるのを見て思わず笑っちゃって。「ちょっと! 何笑ってるの!?」って言う涼子ちゃんの手を繋いで駅へと向かった。あ、もちろん涼子ちゃんの分の飲み物は、涼子ちゃんに持ってもらってね。でも、涼子ちゃんは「もー、雅くん! どこ行くの!?」って、まだ俺に引きずられるように歩きながらも怒ってて…しょうがなく立ち止まった俺は、涼子ちゃんの耳元に口を近づけて、「二人きりになれるとこ…」って涼子ちゃんにだけ聞こえるくらいの小さい声で囁いた。そしたらまた、目の前の涼子ちゃんの耳たぶが、見る見る間に真っ赤になっちゃって…「涼子ちゃんとこ… 行ってもいい…?」って聞く俺のほうを見ることなく…小さくこくんと、一回だけ頷いたんだ。「…ねぇ、涼子ちゃん…」涼子ちゃんの顎に指を添えて、そっと俺の方を向かせた。うるうるな瞳が、俺のことをじっと見つめる。「目… 閉じて…」今度は目隠しなんてしないで…その瞼がゆっくりと閉じていくところを、じっくりと見ていた。小刻みに震える、涼子ちゃんの長い睫毛…それはじっと見ていたいほど、可愛くて綺麗で…けど、それは次につながる誘惑には勝てなくて…涼子ちゃんの唇を確認するように、俺は顔を徐々に近づけて…そして、唇が重なると同時に、涼子ちゃんの顎を少しだけ引いた。柔らかさとプルプルを堪能して…その先に待つものに、ターゲットを絞って…歯並びのいい前歯を、尖らせた舌先でなぞる。そして、その間に現れた涼子ちゃんのそれと…『こんにちは』と、軽く挨拶をして…それから…*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆最初から読みたい方はこちらから   ↓第1話 「なんで俺?」前回のお話を読みたい方はこちらから   ↓第102話 「相葉さんのその後 その7」

  • 13Dec
    • ホントのトコロ 第102話 「相葉さんのその後 その7」

      真剣な顔でコーヒーのカップの中にクリームを注ぐ涼子ちゃんを密かに見てた。…うん。今日も可愛い!再確認の上、自分の胸の中でだけガッツポーズする俺。…って、どっか異常だろうか。あれから俺たちは、所謂付き合ってるってことになるんだろうけど…どうも、その実感が俺には薄くて、間近で彼女の顔を見ることが出来る自分を再確認することでそれを確認してるっていう…どうにも情けない日々で。チラッとこちらを見る涼子ちゃんの視線を感じて、慌てて俺は自分のカップに視線を戻す。なんだろなー…まだ、全然余裕ない感じ…?「雅…くんのって、カフェラテだっけ…?」突然、俺のカップを覗き込んでそう言ってくる涼子ちゃんに面食らいながら、「あ、そうそう! カフェラテ!」ってバカみたいにその言葉を繰り返す。「私もそっちにしたほうがよかったかなー…。」涼子ちゃんの、溜息交じりのそんな言葉に、俺の思考はぐるぐると回り始める。…え?涼子ちゃん、カフェラテが良かったの?じゃあ…俺のと交換とか…「あ、良かったら交換するけど…?俺、まだ飲んでないし!」「あ、いいのいいの!そういうんじゃなくて…結局ミルク入れるんだったら、カフェラテにしても一緒だったかなーって…。ちょっと思っただけだから。」そう言って、えへって笑う涼子ちゃんの可愛さと言ったら…!これをみんなに分かって欲しいって思うのと同時に、俺だけの秘密にしたいっていう矛盾した俺の想いはいつも一緒で。なんだろなー…涼子ちゃん、めっちゃ可愛いでしょ!この娘、俺の彼女!って自慢したい俺と、ちょっと、何見てんだよ!この娘は俺だけのもんだからね!って独占したい俺がせめぎあってるって言うのか。いや、待て…自慢するって、なんなんだよ。そんな必要なんて無くない?そんな、自分の自己満足のために、涼子ちゃんを利用するとか、人間としてどうなのよ!「雅…くん?」「…ん?」「さっきからどうしたの?ニヤニヤしたり、難しい顔したり…なにかあった?」気が付いたら涼子ちゃんが、心配そうに俺の顔を覗き込んでて。…ん? …ってか今…涼子ちゃん、俺のこと…!「ね! 今のも一回言って!?」「え!? 何?突然。」突然手を握って興奮気味にそう言う俺にびっくりして、涼子ちゃんの身体はびくんと大きく跳ねる。…って、今はそれは後に置いておいて。「俺のこと… なんて呼んだの?」「…え?」俺がそう言うと、涼子ちゃんの頬はみるみるうちにピンク色に染まっていった。…ってことはさ。俺の聞き違いじゃないよね!?涼子ちゃん、俺のこと…「ね! お願い! も一回!」「えーっ!?」「…ってかさ。これから何回でも呼んでもらうんだからね!」「じゃあ、今じゃなくても…」「そういう事じゃなくて!!俺は、今の涼子ちゃんに呼んで欲しいの!」「えー…」涼子ちゃんの頬は、更に赤みを増していって、もう耳まで真っ赤になっちゃってて。…あー、可愛い!こんなの、俺……どうしたらいいんだか「ち、ちょっと!! 雅くん!!!こ、こんなところで//////」「うっわ…。 超いい!…ね、も一回お願い…」気付いたら俺は、テーブルの向こうにいる涼子ちゃんの頬を、両手で挟み込んでた。お互いの鼻先が、触れあうごとに…涼子ちゃんの睫毛が、俺の目の前でパチパチと閉じるたびに…ほかの人の目なんかどうでもいい…そんな気になっちゃって…「もぉっ! そんなの無理ーーっ!!」って叫んで、俺の手を剥がそうとする涼子ちゃんの両手を難なく握って…その両手に隠れるように、その可愛い唇に唇を重ねた。*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆最初から読みたい方はこちらから   ↓第1話 「なんで俺?」前回のお話を読みたい方はこちらから   ↓第101話 「一緒だったら」前回の相葉さんのその後はこちらから   ↓第92話 「相葉さんのその後 その6」

  • 11Dec
    • 素直な気持ち 第150話 「自分の思うように」

      智の指先が、私の頬をそっと伸びてきて…躊躇いがちに、親指が涙を拭って…柔らかな笑顔を私に向けて、掌全体で私の顔を包み込む。「…まーた泣いてんの。」「だって、それは…」かなり前に、約束した言葉。『一緒にいるときは泣かない』それを守れたためしなんてなくて…智の前じゃ、まるでダメダメな私は、すぐに泣いてしまう。ふふって笑う智の笑顔は、切なくなるほど優しくて。涙を拭っていた親指は、そのまま私の唇へと伸びて、そのまま重ねた唇はほんの少しだけしょっぱかった。「…やっぱさ…」智の声に、瞼を開けると、そこには真剣な顔をした智がいた。「…ん?」って顔を傾げる私に、「…んっとに、可愛い顔しやがって!」って頬を軽く摘ままれた。「…香織は、ここに閉じこもってちゃだめだと思う。」「…え…」そして、まさかの言葉が次に続いて、どう応えていいのかわからなくなる。それは…もう、一緒にはいられない…そういう意味…?「あ… 別れるって言ってんじゃ絶対にないからな(笑)そうじゃなくて…香織にはやっぱり、自分のしたいことをして欲しいんだ。」けど、私が考えてることなんて、智には手に取るようにわかるようで…即座に否定された言葉に安心するのと一緒に、そのあとに続いた言葉の意味を考えていた。”自分のしたいこと”それって…「香織はさ…やっぱり、人のために、誰かのためになりたいんじゃない…?」「…誰かのため?」智の言わんとしていることが、分かるようで分からなくて…もどかしい気持ちが表情に現れてたみたいで、「…難しい顔しないの(笑)」って眉間を指先で撫でられた。「それはさ…俺のためって…今は思ってくれてんだと思うんだけど…きっと香織は、誰かのために動くのが好きでしょ?だから…いくら忙しくても、看護師の仕事続けてきたんだもんね。」「…あ…」なにかがコトンと音を立ててどこかに嵌ったような…自分の最近のモヤモヤがすーっと晴れていくような、そんな感じがした。けど、それは…智と一緒にいることを選んだことで諦めたことで…でもそれを、智にいう訳にはいかないって思ってたことだった。智の側にはいたいけど…それだけでは、自分の何かが壊れていくみたいな…でもそれは、多くを求めちゃいけないって、どこかで諦めたことで…「だからさ…香織は、何にも考えないで…俺のこととかさ。考えちゃうかもしんないけど…そこは俺がどうにかするからさ。自分の好きなようにしていいから。」「それって…」「自由に出かけていいよ…ってこと。けど、ちゃんとここに帰って来てくれたら…いや、そこを強要すんのもどうかと思うけどさ(笑)出来たら、ここに帰ってきて欲しいかなーって。」「けど、そんなこと、もしバレたら…」私がここを自由に出入りするってことは、そういうリスクが伴うってことだ。それは、智にとって良い事なわけがない。そんなの…智にもしものことがあったら…「…誰に?」「…え?」「バレるって…そもそもなんなんだろうなーって。俺たち、そんな悪いことしてる?」「え…だって…」「俺… そりゃあ、みんなに幸せになってもらいたいけどさ…自分の幸せとか… 願っちゃ… ダメなのかな…って。」そう言って智は、深く息を吐いた。八の字に下がる眉が、歪んだ笑顔の上にある。そんな智に、掛ける言葉が…私には見つからない。こんなに、智のことが好きなのに…私が智を好きなことで、智を困らせてしまうんじゃないかって…けどそう思うことで、智を傷つけてしまう。行き場のないジレンマに陥って…姿の見えない”何か”を恐れて…自分が自分じゃなくなっていくみたいに…「だから、とにかく自分の思うように生きてみる方がいいのかなって…なにかが起こったときは…その時は、俺がなんとかするからさ。だから香織に…好きなように生きて欲しいっつーか……なんか、上手く言えなくてあれだけど(笑)」そう言って笑う智を、強い人だなって思った。そして…優しい人だなって…。だから、自分も強くならなきゃいけない。そう思った。:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆最初から読みたい方はこちらから   ↓第1話 「素直な気持ち」前回のお話を読みたい方はこちらから   ↓第149話 「望んでるのは」

  • 09Dec
    • BL モラルの殻 あとがき

      どうも。ぱきらったです。BL モラルの殻、完結です。やっと一つ終わったよー。てか、どうやって終わらそうか悩んでいた割に、このお話が一番最初に終わるという(笑)最近じゃ、すっかり安定の櫻葉ですねー。私がここを始めたときは、相葉ちゃんのBLってどうしても想像出来なくって、しばらく書いていなかった気がするんですが…。それがすっかり今となっては…って感じですかねー。翔くんと相葉ちゃんは、『VS嵐』や『俺の千葉』で色々見せてくれてるからなー。え? 公式ですか?って思ったり思わなかったり。二人とも格好良いのにね。可愛かったり、儚かったりするのでね。時に悲しい思いをさせたり、寂しい思いをさせたりしてしまってますが。私は5人全員大好きなのですよ。なので、誰かのことを特別扱いしたりとか、そういうことはしているつもりはないんですけど。もし、そういう感じを受けて、嫌な思いをさせてしまってるならごめんなさい。私の力不足です。いや、妄想不足…ですかね?さて、残るお話はあと何個あるのかな?最近は色々と嵐さんも盛沢山なのでね。付いていくのも大変だし、忘れないようにするだけで精一杯ですが。ここも出来るだけ更新させていきたいと思っておりますので。どうぞよろしくです。というわけで…またです。ぱきらったでした。