ぱきらったわーるど

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~『アラシック』で『サトシック』な『ぱきらった』の妄想わーるど~ 

いらっしゃいませ~☆
ぱきらったわーるどへようこそ!

ここは、アラシックな管理人による
妄想小説の世界になっております


妄想ですので
実際のメンバーとは
なんの関係もございません

わかってますよねww

なお、腐物語はBL表示してあります
苦手な方はスルーしてね


アメンバーは
希望があるときのみ
その都度アクションがある方に
直接承認させていただこうと思っています

どうぞよろしくです


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『ぱきらったわーるど』Contents






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海から吹いてくる風が、潮の匂いを含んで冷たく通り抜ける。
ちょっとは春めいてきたけれど、まだ風は温くは感じない。

そりゃそうだよね。
海水はまだ冷たいし…
そこから吹いてくる風は、予想以上に冷やされてくるんだから。

そんなことを考えながら、ふと首筋に手を遣る。
この間、切ったばかりの髪が、指先にざらりと触る。


昨日…
翔ちゃんに掴まれた首筋が今、その風に晒されてるって思ったら。
なんかそれがくすぐったくって…
火照った身体を冷やしてくれる、潮風がちょうどいいくらいだった。

今日は一人の仕事で。
翔ちゃんはここにはいないし。
ほかのメンバーだって、ここにはいないんだけど。
なぜか俺は、周りの目を気にしてキョロキョロしちゃってて。

なんか、間抜けかも…
そう思いつつ、口元はどうしても緩んじゃって。
気分を変えるために、一つ咳ばらいをする。
けどそんなの、こんな風に晒された中じゃ、あっという間に空気の中に消えちゃって。
手ごたえのない中、また俺の頭の中は、翔ちゃんの顔で一杯になる。

頬杖をついて微笑んでる、優しい顔。
真剣な目をして、書類を読む集中した横顔。
俺のバカ話に真っ先に反応して、お腹を抱えて笑う満面の笑顔。

それにしても、やっぱり昨日の翔ちゃんはちょっと変だった。
ひとり、真剣な顔で考え込んだり。
かと思いきや、そのことを指摘する俺の脛を、足先でなぞってきたり。

だからなのか…
そういうときの翔ちゃんは、妙に激しくて…
俺は、そんな翔ちゃんに付いていくのがやっとで…

大体…
あんなキスとかさ…
反則じゃない…?

それじゃなくても、ぽってりと色っぽい翔ちゃんの唇が、血色良くローズ色に色づいて…
そんな唇に、噛みつくみたいに唇を奪われた辺りから、もう自分でも抑えがきかなくなってて…

翔ちゃんの身体の厚みとか…
険しく寄る、眉間の皺とか…

蘇る頭の中の翔ちゃんは、俺しか知らない翔ちゃんだらけで…


…てか
……わー!
ちょい、こんな真昼間に!
一体俺は、何を考えちゃってんの!?

春の日に照らされた水面は、キラキラと輝いて。
空はどこまでも青く、浮かぶ雲も真っ白で。
こんな健康的なお天道さんの下で、俺ってやつは…

わーってなって、首をぶんぶんと振っていたら、頭がくらくらしてきて、足元までふらふらしてきた。
つま先のすぐそこまで迫った波が、白い泡になってふつふつと消える。

どうして俺は、こんな風にもずっと翔ちゃんのことを考えちゃうんだろ。
いつも一緒にいるのに。
俺の側に、いつも一緒にいてくれるのに。

冷たい風から守るように首をすぼめた俺の背中に、スタッフさんの声が聞こえてくる。
俺は大きな声で「はーい!」って返事をして、海を背に急いで走り出す。

早く翔ちゃんに会いたいな…

いつでも思ってる、そんなことを思いながら。









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最初から読みたい方はこちらから
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epilogue 「特別な距離」


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第14話 「ああ…俺は…」