本格的にカクテルを作るときには、必要な道具をそろえましょう。カクテル作りには欠かせない道具や、持っていると楽しく効率的に作れるものまで紹介します。

「バー・スプーン」は、カクテルを作る際に、もっとも必要な道具と言えるでしょう。柄の中央部分がねじれているため、ステアするときにとても便利です。ただし、初めは、なかなかスムーズに動かせないで、何度も練習を繰り返しましょう。また、レシピに記載されている「tsp」とは、このバー・スプーンで測った際の単位に当たります。

「シェーカー」は、カクテルの材料をよく混ぜ合わせながら、一気に冷やしたいときに使用します。シェーカーは、3つのアイテムで構成されており、下から、ボディー、ストレナー、トップに分かれます。ストレナーにある穴は、材料と空気をよく混ぜ合わせられるように空いています。そのため、普通の水をシェイクしても、マイルドな味わいになります。

ドライ・マティーニなどを作るときに、ステアしてからカクテルグラスに注ぎ入れますが、そのステアをするために用いるグラスのことを「ミキシング・グラス」と言います。また、その上に、蓋のようにかぶせる部分のことを「ストレナー」と言います。ストレナーとは、出来上がったカクテルを注ぐときに、氷が出てこないようにするために使うものです。シェーカーの真ん中の部分も「ストレナー」と言いますが、通常、ストレナーと言うと、こちらのことを指します。

カクテルの副材料として使用される、クリームやシロップについて紹介します。

「クリーム」は、生乳や牛乳、特別牛乳から、乳脂肪以外の成分を分離させ、乳脂肪分18%以上のものです。クリームを用いて作るカクテルの種類は多く、カクテル創作には欠かせません。乳脂肪分が18~25%のものは「ライト・クリーム」、45%前後の濃厚なものは「ヘビー・クリーム」と呼ばれています。

「角砂糖(キューブシュガー)」は、精製された上白糖に、無色透明の濃い糖液を加えて、角型に圧縮させ、熱をゆるく加えて、乾燥させ固めたものです。角砂糖を、溶かしながら楽しむカクテルもあります。

「グラニュー糖」は、白ザラメを粉砕して粒状にした砂糖です。結晶が大きくて、冷えたカクテルに入れると、なかなか溶けないので、シロップ状にする必要があります。ただ、グラニュー糖は、純度が高いので、さっぱりとしたシロップに仕上がり、上質な甘味料になります。また、結晶が硬いため、スノースタイルに用いると、とても美しいカクテルになります。

「グレナデンシロップ」は、シュガーシロップに、ザクロの色と風味を加えた、鮮やかな赤色のシロップです。色素とエッセンスのみを配合させた無果汁のものと、さらにザクロ果汁を配合させたものがあります。透明感のある美しい赤色で演出してくれるので、多くのカクテルに用いられています。

「粉糖(パウダーシュガー)」は、白ザラメやグラニュー糖を乾燥させて粉砕し、細かい結晶だけを集めたものです。お酒に溶けやすいということで、カクテル作りに最適な砂糖です。

カクテルの副材料として、フルーツや野菜も使用されます。

「セロリ」は、古くから、香辛料や薬用とされており、17世紀に入ってから食用とされました。シャキシャキとした肉質と、爽快な香りをもっています。スティック状に切り分けて、マドラー代わりとして用いることが多いです。保存する際は、葉の部分を切り落としてラップに包み、冷蔵庫の中で保存すると、鮮度を保てます。

「チェリー」は、デコレーション用に使われることが多いです。カクテルには、種を取ってシロップ漬けにした、赤色の「レッドチェリー」や緑色の「ミント・チェリー」が飾られます。

「キュウリ」は、バーでは、オードブルとして野菜スティックや、マドラーの代わりに用いられます。とげがしっかりと付いた、張りのある新鮮なものを選びましょう。

「レモン」は、インドが原産で、15世紀には地中海で栽培されていました。そして、コロンブスの新大陸発見により、アメリカに伝えられました。絞ったり、デコレーションに使ったり、カクテルには欠かすことができない果物です。

「ライム」は、レモンよりも酸味が強く、上品な香りがします。上質のものは、深い緑色をしており、つやのあるものです。

「オリーブ」は、デコレーション用に使用されることが多いです。青い実を塩に漬けた「グリーン・オリーブ」、黒く熟した実を塩漬けにした「ブラック・オリーブ」、種を抜いたオリーブに、アーモンドや赤ピーマン、オニオンなどを詰めた「スタッフド・オリーブ」などがあります。

「オニオン」は、玉ねぎのことで、カクテルに使用されるのは、小球種を塩漬けにしたもので、「ピクルドオニオン」や「パールオニオン」と呼ばれており、辛口のカクテルに飾られることが多いです。

カクテルを作る際に、副材料としてハーブやスパイスを使用する場合があります。それでは、カクテルに使用されるハーブ・スパイスについて説明します。

「シナモン」は、もっとも古いスパイスだと言われており、日本語では、「肉桂(ニッケイ、ニッキ)」と言います。ほのかな辛味と香り高い甘味が広がります。パウダータイプとスティックタイプがあり、スティックタイプはマドラーとしても使われ、マイルドな香りをカクテルに移します。ただし、スティックタイプを保存するときは、湿気を吸わないように注意しましょう。

「クローブ」は、花のつぼみで、日本では「丁字(ちょうじ)」と呼ばれます。つぼみの形が、フランス語で“釘”を意味する「クルー」に似ていることから、この名が付けられました。刺激的な香りと、さわやかな甘いバニラ風味が特徴です。低温では十分に香りが出ないので、ホットドリンクに用いられ、その香りを楽しみます。

「ミント」は、和名は「はっか」で、すりつぶすことで、その清涼感を楽しんだり、デコレーションとして飾ったり、幅広く用いられます。甘い香りがする「スペアミント」、香り高い清涼感の「クールミント」、まろやかな清涼感の「ペパーミント」などがよく知られています。

「ナツメグ」は、モルッカ諸島やインドネシアなどを原産地とする、ニクズク科常緑高木の種子にある仁の部分です。クリームのにおいを抑えるなどのために用いられます。ホールタイプとパウダータイプがありますが、パウダータイプだと香りが飛んでしまいがちなので、まるごとのものを使用する直前にすりおろすと、新鮮な香りが漂います。

カクテルに使用する「ミネラルウォーター」、「トニックウォーター」、「ソーダ」、について説明します。

「ミネラルウォーター」は、昔は、ウイスキーの水割りにしか使用されていませんでした。しかし、今では、清涼飲料水の1つとされています。種類も多様化して、それぞれに特徴があります。

・「ナチュラルミネラルウォーター」は、ミネラル分が地中で溶け出した地下水のことです。

・「ミネラルウォーター」とは、ミネラル分が地中で溶け出した地下水です。ナチュラルミネラルウォーターとの違いは、製品化する際の処理です。

・「ナチュラルウォーター」は、ミネラル分があまり溶解していない地下水のことです。

・「ボトルドウォーター」は、飲むことのできる水のことです。処理の方法に関して限定されていません。

次は、「トニックウォーター」についてです。「トニック」とは、“元気にする”という意味があります。ソーダに、レモンやオレンジ、ライムなどの果皮に含まれるエキスと、糖分を混合させて作られます。さわやかさの中に、ほろ苦さを併せもった、イギリス生まれの無色透明の飲料です。中には、キナの樹皮に含まれるエキス(キニーネ)を添加させた銘柄もあります。

最後は、「ソーダ」についてです。古くから、ヨーロッパでは、鉱泉水が飲まれていましたが、特にその中でも、刺激のある炭酸ガスを含むものは、食欲を増進させたり、利尿を促したりする効果もあるので、すでにローマ時代に飲まれていました。そして、炭酸ガスが含まれた水を、人工的に作ったのが「ソーダ」です。その名前は、炭酸ガスを作るために、「重炭酸ソーダ」を使用したことに由来しています。

みんなが大好きな「カルピス」は、カクテルの副材料としても大活躍します。それでは、カルピスを使った、おいしいカクテルの作り方を紹介します。

「ブルーベリーとカルピスのラムカクテル」は、甘酸っぱいさわやかなカクテルです。作り方は、ブルーベリー25g、氷50g、カルピス25cc、ラム酒5ccを、ミキサーにかけて混ぜ合わせ、グラスに注いで、ブルーベリー2粒とミント適量を飾ります。夏には、冷凍のブルーベリーを使用して、フローズンカクテルにしてみてください。

「カルピスサワー」は、すっきりとしたシンプルな味わいです。作り方は、グラスに、カルピス30ccと焼酎60ccを入れて、ステアします。次に、氷を入れ、炭酸水適量を注いだら完成です。

「カルピスグランマニエカクテル」は、オレンジのすっきりとした香りのする、グランマニエを使用することで、とっても飲みやすく仕上がります。作り方は、グラスに氷適量を入れて、静かに、水30cc、カルピス30cc、グランマニエ20ccの順に注いでいきます。

「ビールとトマトのカルピスカクテル」は、ビールの苦味が、トマトとカルピスによってまろやかになり、すっきりと飲みやすくなります。作り方は、氷適量をグラスに入れて、カルピス40cc、トマトジュース60cc、ビール100ccの順に注いでいきます。また、塩少々を加えると、より甘さが増します。

「梅干冷酒カルピス」は、酸味が際立つきりっとした飲み口です。作り方は、グラスに適量の氷を入れて、カルピス10ccと日本酒80ccを加え、混ぜ合わせます。そして、酸味が強めの梅干1個を添えたら完成です。梅干の果肉をつぶしながら、飲みましょう。

カクテルを作る時に使用する「アイス(氷)」について説明します。

「ブロック・オブ・アイス(ブロック・アイス)」は、1kg以上もある氷の大きな塊です。カクテルパーティーなどで、パンチ・ボウルの中に入れて使います。

「クラックド・アイス」は、アイス・ピックで、粗く直径約3、4cmに砕いた氷で、ステアやシェイクなどに用いられます。カクテルを作る際は、角のあまりないものを選びましょう。

「クラッシュドアイス」は、押しつぶすようにして砕かれた、氷の粒のことを言います。よくトロピカルカクテルなどに使用されます。市販されているクラッシャーで作りますが、クラッシャーがない場合は、氷を、大きめの乾いたタオルやビニール袋で包んで、アイス・ピックの柄の部分やすりこ木などで、全体的に叩いて作ってください。

「チップド・アイス」は、小さく砕いた氷のことです。ほぼクラッシュドアイスと同じものです。

「キューブド・アイス」は、1辺が約3cmの立方体の氷です。シェーカーやタンブラーに入れるなど、最も活用されることの多い氷です。

「ランプ・オブ・アイス」は、ブロック・オブ・アイスを、握りこぶしの大きさにまで砕いたもので、ウイスキーをオン・ザ・ロックスで飲む時などに使用されます。

「シェーブド・アイス」は、薄く削った氷で、日本ではかき氷に使用されます。作り方は、クラックド・アイスを布で包み、アイス・ピックの柄やハンマーなどで、粉々になるまで砕きます。

アサヒ「カクテルパートナー」は、本格的なカクテルの味わいを、缶で気軽に楽しむことができます。スタンダードのカクテルから、季節限定のカクテルまで、種類が豊富なので、その時の気分に合わせて、選んでみてください。それでは、カクテルパートナーの期間限定商品を紹介します。

2009年4月14日に、初夏限定缶として「ローズグレープフルーツ」と「ジャスミンレモンフィズ」が新発売されます。「ローズグレープフルーツ」は、華やかなローズの香りをプラスして、ほんのりとした甘さのピンクグレープフルーツの味わいを引き立たせています。「ジャスミンレモンフィズ」は、爽快なレモンの酸味と、ほのかに甘さが広がるジャスミンの上品な味わいのカクテルです。

2009年2月17日には、イタリアンカクテルの「イタリアンスクリュードライバー」と「イタリアンシトラススプモーニ」が発売されました。「イタリアンスクリュードライバー」は、アーモンドのような香りが漂うアマレット風味のアンズリキュールに、イタリア産のブラッドオレンジ果汁をプラスし、上品でフルーティーな味わいです。「イタリアンシトラススプモーニ」は、ちょっぴりレモンの酸味が効いたレモンリキュールに、イタリア産のグレープフルーツ果汁と、トニックウォーターをミックスした、さわやかでフルーティーなカクテルです。

2009年1月27日には春限定缶として、「さくらパルフェ」と「アップルキャラメリゼ」が発売されました。「さくらパルフェ」は、桜バニラリキュールが使用されており、桜とバニラの甘い香りが特長です。また、桃やさくらんぼ、メロンの果汁をプラスして、とっても春らしいカクテルに仕上がっています。「アップルキャラメリゼ」は、キャラメル風味の甘いリキュールに、わずかにオレンジスピリッツを加え、りんご、西洋なし、さらに梅の果汁をプラスした、薄褐色をしたさわやかなカクテルです。

カクテルの種類に合わせて、使用するグラスも選びましょう。

「タンブラー」は、「ハイボール・グラス」とも呼ばれます。ロングカクテルやソフトドリンクにも用いられます。昔、このグラスは、底が丸かったり尖っていたりして、倒れやすかったことから、“倒れるもの”を意味する「タンブラー」と呼ばれるようになりました。

「パンチ・ボウル」は、大きな鉢の形をしており、パンチを作るためのグラスです。

「ブランデー・グラス」は、口がすぼまって、こしはチューリップ型に膨らんだ、大型のグラスです。グラスの容量は180~300mlですが、ブランデーは30ml程度注ぎます。少量入れることで、香りが上部に集まって、ブランデーの芳醇な香りを楽しむことができます。このことから、“香りをかぐもの”を意味する「スニフター」と呼ばれることもあります。

「ショット・グラス」は、ストレートでウイスキーを飲む時に用いるグラスです。「ショット」とは“1杯”を意味し、「ストレート・グラス」や「ウイスキー・グラス」と呼ばれることもあります。シングル・グラス(30ml)と、ダブル・グラス(60ml)があります。

「ワイン・グラス」は、大型のグラスで、ワインの色を楽しむため透明です。大ぶりである理由は、なるべくワインが空気に触れるようにして、立ち上る香りを楽しむためです。ちなみに、ワインの楽しみ方は、色、香り、味の順で感じてください。ワイン・グラスの容量は、150~200ml以上のものが良いです。

カクテルを作って楽しむのなら、それに合ったグラスを選ぶことも大切です。

「サワー・グラス」は、中型のグラスで、サワースタイルのカクテルに用いられます。日本では、ほとんどのものに脚が付いていますが、外国では、平底のものもあります。容量は、120ml程度です。

「リキュール・グラス」は、ストレートでリキュールを飲むために用いられるグラスです。脚の付いた小さめのグラスで、口のすぼまった形をしています。リキュール以外にも、ストレートで、ウォッカやラム、テキーラなどを飲む際にも用いられる場合があります。一般的なものは、容量は30~45mlです。

「シェリー・グラス」は、フォーティファイド・ワイン(酒精強化ワイン)のスペイン産シェリーを味わう際に用いられます。スリムな形をしており、リキュール・グラスよりも一回り大きく、容量は60~75mlです。デザインがシンプルなものは、ウイスキーを飲む際にも用いられます。

「ジョッキ」とは、ガラス製や陶製の容器の総称を指し、ビールなどを飲むときに用いられます。優勝杯のような高脚型のものは「ポカール」、柄の付いた大きいジョッキは「フンペン」、陶製の1パイント(約500ml)入るジョキは「スタイン」または「ストン」、と細かく呼称も分類されていますが、一般的には、柄の付いた大きめのグラスを指します。また、ジョッキに似た形で、柄付きの「マグ」がありますが、これは陶器製や金属製の容器について言います。

「ソーサー型シャンパングラス」は、口の広いソ-サー型グラスで、容量は120ml程度です。乾杯用に用いられることが多いですが、フラッペやフローズン・スタイル、ソフトドリンクを飲む時にも用いられます。