緊急事態宣言が解除され、感染者数も減り、日常が少しずつ戻りつつある。

そんな中、中国人のお友達のお子さんの誕生会に、招待をしてもらった。

男の子のプレゼントと言うと何を選んだら良いのか中々難しく、今回は大きなチュッパチャプス容器に、ミニオンズ柄の小さなチュッパチャプスがたくさん入った物にした。

家に着くと、扉には、中国ではよく目にする「福」を呼び込むための「福」の文字が書かれた物が飾られている。

扉を開けるなり、子ども達のはしゃぐ声や、中国語のやりとりが賑やかに聞こえる。

この様子に、玄関先で麦くんは後ずさる(笑)。

靴を脱ぎ、中に入ると、テーブルにはたくさんの大皿料理が、所狭しと並べられる。

豚の角煮に豚足、スペアリブや鶏の足、大量のエビ、中国の春雨を使った野菜の和え物、ニンジンが巻かれた「花巻」という名の蒸しパン等…。

まさに、中国に降り立った、旅行者の気分だった。

席に着くと、一番にバースデーケーキの御披露目。

彼女の子どもが好きな、ウルトラマンが描かれたプレートがメインに配置された、苺のホールケーキ。

通常のろうそくに加え、トミカ型やサッカーボール型のろうそくが、ケーキに賑やかに飾られた。

ろうそくに火を灯し、明かりを消す。

もちろん歌うは、中国のハッピーバースデーソング!

生粋日本人の私達親子は、「ハッピーバースデートゥーユー」の部分にあたる「ジゥーニーシェンリゥ~クァイラェ~」の歌詞を、大きな手拍子と共に語尾だけ中国語っぽくしながらなんとか歌いあげる(笑)。

どうやら中国では、誕生日のお友達の名前を入れるところはなく、同じフレーズを歌うだけだそう。

そして、英語バージョンも歌う事になり、私達親子も安心して歌う(笑)。

ケーキを切り分け、子ども達も料理を楽しむ。

麦くんは、いい色に焼かれたチキンばかりを食べる。

子どもの口に合うかと問われ、「このお肉が美味しいみたいで、食べているから大丈夫よ!」と言うと、「それだけサイゼリアで買って来た」と言われ、慌てる(笑)。

私は渡された手袋をつけ、手づかみで食べながら、中国料理と共に、来ていた皆さんとも会話を楽しんだ。

幸い、お友達の彼女は大阪の笑いも分かる程の日本語の腕前で、意志疎通もスムーズな上、来ていた他の方達も、多少なりとも日本語を話せるのが救いだった。

麦くんも、すっかり子ども達に溶け込み、持参したチュッパチャプスを皆で仲良く食べながら、楽しそうに遊んでいた。

中国語が分からない私達親子を温かく迎え入れ、国の垣根や文化の違いを越え、交流を持てたひととき。

こうした繋がりは、親にとっても子どもにとっても、とても良い経験だった。

帰りがけには、度数が56度という、驚異の中国酒と豚の角煮をお土産にもらい、帰途に着く。

そして、余韻に浸りながら、豚の角煮と共に驚異のお酒を、教えてもらった通り、ロックで頂く。

一口飲む度に、アルコール消毒液のようにツンと来たあとの、のど越しをカァッーと通り抜け、胸が熱くなる感覚と共に、久しぶりに味わえたこうした日常のひとときに、心も熱くなり、嬉しさを倍増させた。

美味。