今日はよく晴れた1日だった。
ふるさとである群馬は冬にむけて空っ風が強くなるけれど、

紅葉の季節は穏やかに晴れわたる日が多いから好きだ。
午前中、実家の仕事を手伝い、

午後から車で20分ほどの榛名山へ、犬と一緒に出かけた。
榛名湖のあたりは、紅葉はすでに終わっていていた。
もみじだけは少し残っていたが、その足下はくすんだ赤の絨毯になっていた。
太陽があたるところは暖かく、葉が散り露になった枝と枝の間から、

水面のきらめきが眩しく目をほそめた。
犬は景色に目もくれず、匂いをいそがしく嗅ぎまわり早足で突進していく。
日向は歩くと汗ばむほどであったが、

影が長くのびるころになるとくちのまわりが冷えてうまく喋れなくなった。
そのうち耳がきーんとしてきた。
道路にはうっすらと雪が残っていた。
夕方だというのに、朝方の霜はおりたままだった。
ふと水溜まりに目をやると凍っていた。
枯れ葉も凍り、淡い白で飾られ、道路を埋めていた。
さくさくと軽快に走る犬の吐息が白くなっていくのがわかった。