ここからはスタッフの方に呼ばれるまで、舞台そばまではいけないので、空いているスペースでとにかく踊ります
当然ですが、今まさに舞台でご披露されている方の音楽が流れていますが、
Mリンからは、しっかり踊り込んだこの曲が、身体全体から聞こえてくるほど
私の歌声も聞こえないほどの大きさで音楽がかかっているので、思いっきりMリンに近づいて歌うしかないのですが、Mリンには私のことなど見えていない感じで、集中して踊れていました
ここでまさかの、スタッフの方から
「先生は下手側に行って、音のキュー出しをしていただけますか」
私、「・・・」
妹がすかさず、「私やるから大丈夫。もう一回タイミング確認させて」
無事に妹がその役割を担ってくれたのですが、私の説明がアホすぎて「は」→Mリンママが妹に丁寧に説明してくれていました
そんな急なお打ち合わをしていたら舞台袖に呼ばれました。今舞台で踊っている方の後がいよいよMりんの番なのですが、、、ここから私の不安が一気に増すことに。
緊張しているのか、舞台袖では全く踊ろうとしないMりん。何度も手をぶらんぶらんさせては、深呼吸するのみで、どうしても舞台の様子がきになるようです
Mリンに「舞台は見ないで、Mリンの世界を作ってそのまま舞台にあがろう!と話をしたのだけども、一度も踊ろうとしませんでした。舞台直前に緊張するタイプではないときいてたけど。。
でも無理に踊らせることはせず、とにかく深呼吸。
今まで舞台袖で一度も踊らないタイプの子はいなかったから、私がすごく不安になってしまいました。しかし、空手の試合、ピアノやチェロのコンクール、数々の舞台を経験済みのMリンの過ごし方を信じるのみ。
さあ、スタンバイがかかりました。
手を繋いで、ギリギリのところまで立って、スタッフの方の指示を待ちます。
(音のキュー出しをするために反対側にいる妹撮影)
後ろで暖かく見守だてくださったママ撮影
その時MCから地震のお知らせが。客先からも「ウィーンウィーン、地震です、地震です」が鳴りだしました。
しかし、私は全くその音すら聞こえて無かったのだけど、Mリンは聞こえていたらしい。すぐに安全の確認がとれたとのことで、このままコンペティションを進めます、というアナウンスとともにMリンに出番の合図が。Mりんは集中をきらさず、まっすぐ舞台を見つめていました。
楽しんでおいで。行ってらっしゃい
舞台へ送りだします。
10歳の女の子を舞台に送り出す気持ちは、なんとも言えません。心細く感じていないだろうか、怖くはないだろうか。
最初の歌が終わったと同時に曲が始まるように、何度もタイミングを合わせる練習をしたけど、今日は大丈夫だろうか。私の方が落ち着きが無かったかもしれません。
Ho'iでは、スカートにつまずきバランスを崩したものの、そんなことは多分振り付けをした私にしかわからないほど、気づかせないよう踊りきったね袖幕にかえってくるこの誇りに満ちた表情
よく頑張ったねーとギューッとお迎え
反対側にいた妹は、涙涙で急いで私たちのもとへ。
でもMリン、実は戻ってきてもそのまま冷静でした。
やっと笑顔が戻ったのは、このあとご家族、そして応援に来てくれたみなさまと、顔を合わせた時でした
With Aloha
Kurara