昨夜のNHK「事件の涙」は
電通社員の過労自殺を取り上げてました。
この事件は最初の報道当時から
他人事のように思えない事件でした。
高橋まつりさんは月159時間の時間外労働だったとありましたが
私も会社員時代の6年間ずっと月160〜180時間の時間外労働でした。
しかも野球選手のような年俸制だったので、
どれだけ残業しても1円もつかないという、本当にブラック。
入社からまもなく深夜にしか帰ってこず、
土日も出勤したりしていたので、
うちの母親が「会社に電話する!」と怒ってました。
新卒じゃなく26歳からの
しかも未経験での入社だったので
私自身が何かしらのハンディを感じてたのか、
「そんなことしたら許さない」と母に言ってました。
この番組での高橋まつりさんのお母さんの姿を見ていると
うちの母の気持ちももっと汲んで、
あんな言い方しなきゃ良かったなと思いました。
私は幸いにも精神的に強かったのか、それと
2年目ぐらいから「いつか独立する」というひそかな目標を持ったことから
つらい仕事も独立した時の血となり肉となるはずと
体調を崩すことなく、頑張ることができました。
だけど、一つ間違ってたら、わからなかったな。
本当にきつかったもの(何度、涙したことか)。
あの当時も同業他社の女の子が過労自殺したことが
小さいニュースになって、私たちの間で話題になりました。
最近、同期だった友人と話をしていて
(彼女は定年まで勤めあげました)
ブラックだったけど、良いところもあったという話になりました。
まず40年前の当時から、給与も昇格も全く男女格差がなかったこと。
だから女性の私たちも男性並みに残業し、
私が退職するときは同期の男性(経験者として中途採用)が部下でした。
なんだかんだ言って、あの6年間で培ったスキルで
独立から30年、食べてこれたわけですものね。
ただ、やはり過重労働は「非人間的」だと今も思います。