昨日は姪の卒業式でした。

 

アレルギーのために通学の難しい姪は

通信制高校に通っていたので、

卒業式もオンラインで参加しました。

(1000人ちょっとの卒業生に対し、

 会場にリアルで参列しているのは三百数十人)

 

少しでも大きな画面でと私のパソコンを使っての

卒業式のようすを横から私も見ました。

 

今の通信高校の活用法は昔と変わってきて

リアルなスポーツやeスポーツでの活躍、

志望する難関大学への入学を目指して、

自分でカリキュラムを組める通信制を選ぶ若い人たちもいるようです。

要はホームルームやさまざまな行事などがなく、

高校卒業に必要な単位取得のための授業を

自分の空き時間に(深夜でもいつでも)受けられるシステムだからですが、

実際に昨日の卒業式の後半で「優等賞」の授与があり、

eスポーツの大会で優勝した生徒や、

フィギュアスケートのジュニアで入賞した生徒が表彰されていました。

 

しかし通信高校といっても

学校でリアルな授業を行うスクーリングもあるわけで

姪のそれには学校の許可をもらって、ずっと妹が同伴していました。

 

教室に蔓延するいろんな香料の匂いや

生徒たちが持っているスマホからの電磁波で

いつ体調を崩すかわからなくなるからですが、

一度学校に行ったら、せめて2コマは受けてほしいと望む妹のそばで

「今日はもう無理」と言って、

たった1時限の授業で帰ってくることも多かったようです。

そういう意味で、妹にとっても感慨深い卒業式のようでした。

 

おひな祭りの日に卒業のお祝いもしたはずだけれど、

卒業式も終わったということで、魚屋さんのお寿司を買ってきて

ささやかなお祝いをした昨夜、

妹が「これで私も12年間の学業から解放される」と言ってました。

幼稚園の年長の頃に化学物質過敏症と診断され、

小学校の入学式から参加できなかった姪。

小学校から中学校までは妹が先生となってのホームスクーリングでした。

(中学校の数学など難しくなった科目は、妹が学校の先生の指導を仰ぎながら)

 

正直言って、うちの母があきれるほど勉強嫌いだった妹ですが、

一度、妹が教えているのを見たことがあり、

するすると喉を通っていくように

とてもわかりやすい教え方だったのでびっくりしたことがあります。

それを妹に伝えると、妹は

「勉強ができなかったから、どうすれば興味を持つか、

 理解できるように伝えられるかわかるのよ」

と笑っていました。

 

高校に入ってからはスクーリングの授業を姪と一緒に受けることになり、

「高校の時は退屈でつまらなかった授業が面白かった」

とも言ってました。

これらを役得だといえば役得かもしれないけれど、

12年間、ずっと姪の学びのそばに付き添った妹には頭が下がります。

 

卒業おめでとう、そして妹には本当にお疲れさまでした。