ジャンルがある。
コンピュータ世界(電 脳世界を舞台にした、
コンピュータ世界(電 脳世界を舞台にした、
面白いジャンルなのだが、なにせ専門用語が
ばかすか出てくるので取っ付きが悪い。
古くには映画「トロン」とか、「JM」とか
「アヴァロン」・・・
最近では「マトリックス」も実は立派なサイ
最近では「マトリックス」も実は立派なサイ
バーSFなのだが、これらは映画なので専門
用語も画像がカバーしてくれる。
そう言えば、「JM」もキアヌ・リーブスが
そう言えば、「JM」もキアヌ・リーブスが
主演していたなぁ・・・。
日本のアニメじゃ、勿論「攻殻機動隊」・・
日本のアニメじゃ、勿論「攻殻機動隊」・・
映画は「イノセンス」・・
この辺がこのジャンルに相当。
好きな人には たまらないジャンルだが、
この辺がこのジャンルに相当。
好きな人には たまらないジャンルだが、
そうでない人は見向きもしないのもこの
ジャンルの特徴か。
前作、「ニューロマンサー」は大変完成度
が高く、私ですら「こここ、こんな面白い
小説があったのか!?」とびっくりしたほ
どの作品だ。
どの作品だ。
私はあれで一気にサイバー・パンクに目覚
めたと言っても過言ではなく、専門用語・・
例えばフラットライン(水平線のこと)とか、
ゴース トとか・・にも馴れた。
例えばこんな会話、「ヤツは氷破りに
しくじってそのままフラットラインさ・・」さて、
これで意味のわかる人はサイバー・パンク
馴れしたひとか、「ヲ」の字の方々だろう。
「氷破り」(アイ スブレーク)は、圧縮暗号化
馴れしたひとか、「ヲ」の字の方々だろう。
「氷破り」(アイ スブレーク)は、圧縮暗号化
されたデータをハッキングすること、フラット
ラインは脳波計で、脳波が停止すると
「ぴ~~~」――――←波形 になること・・
つまり、脳波停止=脳死(または死亡)のこと。
こんな台詞や会話が何の説明もなく当たり前
に登場する。
かなりSFマインドをお持ちでないと、
かなりSFマインドをお持ちでないと、
5ページも読み進めばいやになる。
アニメだと、草薙少佐がタチコマを引き連
アニメだと、草薙少佐がタチコマを引き連
れて、首の後ろのソケットでジャックイン、
電脳空間が華麗に描かれて見応えたっぷり
・・・となるのだが、文字だとそうはいかない。
・・・とまぁ・・・・
本書を読みきった。
本書を読みきった。
前作引き続き、これも面白い。
みっつの並行したストーリーが電脳空間でどう
結びついていくか・・一作で三作分のエピソード
を楽しめるわけだ。
ただし、前作以上に専門用語は容 赦なく
ただし、前作以上に専門用語は容 赦なく
飛び交い、日本の地名や固 有名詞も所狭しと
出てくるので、ややこしいのなんの。 かなり、
マニア向けなお話ではある。
タイトルの「カウント・ゼロ」は、プログラ
タイトルの「カウント・ゼロ」は、プログラ
ミング用語で「カウント・ゼロ・インタラプト」
って・・一定の条件が満たされれば変数の値を
ゼロにする・・って意味なのだが、「伯爵」の意味の
「カウント」でもある。 タイトルになかなか
「カウント」でもある。 タイトルになかなか
お洒落な意味合いがあるのだが、これは読んで
みないとわからない。
サイバーパンクがお好きな方には「ニューロ
マンサー」とあわせてお勧め。
※本文は2006/10 に加筆修正。