昨日、病院に預けてMIMIZUは出社した
身を引き裂かれる想いだった
パソコンのマウスをクリックしてると
なんか右手人差し指に違和感
見たらメルちんに噛まれたとこが血豆になってた
終業後一目散に病院へ
「メルちん、迎えに来たよ〜」
意識朦朧としてるのにちゃんとわかるんだね
ご飯も水も受け付けない
病院ではゆっくり微量の点滴をされてたらしい
こんな感じだったからね
そろそろかなって覚悟したんだ
メルちん、心の準備は出来たよ
どんなものに生まれ変わっても
またMIMIZUのとこに戻って来てね
心配しないでいいよ、大丈夫
日にちが変わった頃、激しかった呼吸は虫の息となり、聴診器を当てると
何か言いたげに口を3回開けてそのまま旅立った
16年間ありがとう、メルちん
がんばり屋さんだったね、お疲れ様
不思議と冷静になってる自分が居て涙ひとつ出なかった
病院で待機してくれてた先生に連絡して綿詰めをしてもらい、涼しい秋風にあたりながら、いつもの散歩コースをまわって帰宅
その後、亡骸を横に斎場をどこにするか検討してたMIMIZU
ここ数日、弱っていくメルちんを見るのがツラくて苦しくて毎日大泣きしてたのに
いざとなるとこんなに冷静なものなのかしら…
もしかしたらMIMIZUは冷酷な人なのかもしれない
メルちんは気丈な子だった
最期の最期まで目を閉じなかった
ずっとMIMIZUを心配そうにみてた
「メルちん、心の準備が出来るまで絶対逝かないでね」そう言うと尻尾を振ってくれたんだ
それから数日、メルちんはMIMIZUに心の準備をする時間をくれた
痙攣で意識朦朧となる直前は
もう立てないのに最期に歩く強い姿も見せてくれた
ホントにMIMIZUの自慢の子だよ
亡骸と一緒に寝た
メルちんが生き返る夢を見た気がする
内容はあまり覚えてないけど、耳元でメルちんの声もした
すやすや寝てるみたいです
信じられません