前回、トレンドの判断の一つの方法としてMACDとは何か、簡単にまとめました。
今日は、MACDの計算方法、線の引き方を簡単にまとめます。
まず、MACDは2つの移動平均線(MA)を使って作ります。
MACD=基準線ー相対線
基準線と相対線の2本の差の乖離を観察します。
この差が小さくなると、収束(convergence)。
この差が大きくなると、発散(divergence)。
計算するのは以下3つになります。
(1)基準線EMA
・・・過去12ポイントの終値指数平滑移動平均
(2)相対線EMA
・・・過去26ポイントの終値指数平滑移動平均
(3)9日シグナル
・・・9ポイントのMACDの移動平均線
さて、指数平滑移動平均(EMA)とは何でしょうか?
ちなみにEMAは、Exponential Moving Averageです。
簡単に言うと、
単純平均と比べ、直近の終値にウェイトを置いた移動平均となります。
つまり移動平均よりも、直近のトレンドをより反映したものになります。
なぜ指数平滑移動平均を使うか?
MACDでは、トレンドを観察します。
そしてより近い将来の株価を予測するときには、
一般的に古い株価よりも直近の株価の方が参考になるという考え方に基づきます。
金融では、現時点の株価は、その一時点前の株価に依存するという考え方を良く使います。
EMAの計算方法は、
EMA=b+α(a-b)
a:t期の終値
b:t-1期の平均値、
α:平滑化定数 α=2/(n+1)、0≦α≦1
となります。
ハイ、よくわかりませんね
言葉に直すと、
・EMAには当日の株価と前日のEMAの2つのEMAを利用。
・直近の株価を2倍のウェイト付けすることで、トレンドを強調。
・トレンドを強調する連鎖式の計算方法
分かったようで、分からないような。
おそらく実際に計算するのがイメージ作りに良さそうです。
次回、実際に計算をしてみたいと思います。