トシの口からでたミホの名前。聞く前からこの名前がでるとは・・・これはなにかありそうだ。

「ちょっと暗い感じのお前の席の近くにいる娘でしょ。」

「そうそう。あいつ暗いかな~結構しゃべるけどな~。」

「おれはしゃべったことないから。」

「あいつさー・・・」いよいよなにかが分かる。

「・・・お前のこと気になってるみたい。」

なんのひねりもなく出た答えに一応驚いてはみたけれど、うれしいとか、照れるとかそういう感情はまったく起こらなかった。ミホという人物をよく知らないし、好きなタイプでもないから目が合おうが、好きと言われようがそういう気持ちになれなかった。

トシはそのことを他の人から聞いたらしく、ミホの周りでは俺の話題がちょくちょく出てるみたいだ。詳しい情報はまだトシも握ってないようで、なにか情報が入ったら報告するとのこと。ミホは見た目とは違ってよくしゃべり下ネタにもしっかりついてくるけっこう砕けたタイプだそうだ。

俺のことを気にしてるから視線がこっちに来る訳か。そのままだな。そんなミホと接触する機会は意外と早くやってくる。