俺に視線を送る女。ミホ。彼女は別の課で俺より3歳くらい年下。体は大柄だが見た目やや暗い感じであまり目立たない存在だ。もちろんしゃべったこともない。声も聴いた記憶がない。

気にもしていなかった存在だったが朝出勤した時、朝礼中、昼食時、退社時・・・なんだか目が合うようになっていった。それでも変に自意識過剰になるとカッコ悪いから、たまたま目が合うんだろうぐらいの気持ちで過ごしていた。こっちからなるべく目を合わせないように気をつけた。

2,3ヶ月経ったころ、彼女と同じ課で俺の友人、トシと帰りが一緒になり飲みに行くことになった。彼女のほうをあまり気にしなくなっていたが、この機会にトシからそれとなく情報収集しようと思った。

その席でトシから「○○ミホって知ってるか?」いきなりそのネタが飛び出した。