ここでは「すずめの戸締まり」の簡単なあらすじ、疑問点を私なりにまとめていきたいと思います

 

 

 

主人公の岩戸鈴芽(原菜乃華)は高校生。

 

ある日学校へ行く途中できれいな男性(松村北斗)に声を掛けられます。

男性はある廃墟を目指しているようでした。

 

気になった鈴芽は一度は学校に向かうものの引き返し廃墟へと向かいます。

 

そこで鈴芽は信じられないような体験をすることになるのです。

 

次々に起こる地震、不思議な現象、脚の欠けたイス、、、

 

鈴芽たちの旅が始まります。

 

 

 

 

以下、一部ネタバレが含まれます。

 

 

 

 

・「あいつは自分の扱いが雑なんだよ」

 

草太(松村北斗)の友人である芹澤朋也(神木隆之介)のセリフです。この言葉からもわかるように草太は教員採用試験を受けられなかったことに対して妙に諦めがいいのです。草太はどうして自分の将来に対してこうもあっさりしているのでしょう。  

 

その理由は草太の祖父である宗像羊朗(松本白鸚)のセリフから読み取れます。人間が要石となることで地震を鎮めてきたという歴史から、多くの人を救うために自分が要石になる可能性について草太は覚悟していたのだと思われます。

またこの場面からサダイジンとダイジンがもともと人間であったこと、地震を鎮めるために要石となったことが推測されます。

 

 

・「きれいだったんだな 」「 きれい?」

 

東北に向かう道の途中、芹沢と鈴芽が同じ景色を見て交わすセリフです。

はじめての景色にきれいだと言う芹沢と以前の景色と比べてきれい?と漏らす鈴芽。

二人のセリフの対比が印象的なシーンです。

 

 

・すずめのだいじ 黒塗り=消された過去?

 

鈴芽の生家から見つかったタイムカプセル的な箱。「すずめのだいじ」と書かれ、いわゆる宝物入れだったであろうそれには幼いころの鈴芽の日記がありました。はじめのほうは幼いころの日常が記されていましたが、ある日を境にページは真っ黒に塗りつぶされています。

3.11大きな地震が日本を襲った日でした。

ところどころ挟まれる鈴芽の回想から彼女はその頃のことを途切れ途切れにしか思い出せないことがわかります。

また、黒塗りといえば思い浮かぶのが戦後の教科書や公文書。

忘れてはいけない出来事だという製作の意図がひしひしと伝わってくる場面ですね。

 

 

・すずめの子供になれなかったダイジン

 

「うちの子になる?」という言葉で鈴芽にすっかり懐いたダイジン。しかし次々と問題を起こすダイジンに鈴芽は腹を立てます。結局、ダイジンの行動には各々意味がありましたが鈴芽に拒絶されてしまいます。

一方、鈴芽とダイジンの関係と比較されるように描かれるのが鈴芽と叔母である環(深津絵里)の関係ですね。鈴芽がダイジンを追いかけるように環も鈴芽を追って行きます。

 

 

・すずめを迎えに来たのは未来のすずめ

 

この場面、現在の鈴芽が過去の鈴芽にイスを譲ることから鈴芽が故郷へ里帰りすることが必然であったとわかります。またこのイスが鈴芽の記憶を封印していたとも捉えられます。

 

 

・死ぬのが怖くなった理由

 

前半に死ぬことが怖くないと言っていた鈴芽が死ぬのが怖くなったのはなぜか?

これは草太と出会ったことによる大きな変化だと思われます。

 

 

 

以上、私なりの解説でした。

 

考察が甘い箇所もあるかと思いますので、より深いまたは別の考えをお持ちの方はぜひコメントお願いします。

 

 

主題歌はRADWIMPS「すずめ」、「カナタハルカ」です。

 

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