私が詩集を読み漁っていたころ
「あ、落ちた」
と、感じた詩がありました。
それが谷川俊太郎氏の「こころ」という詩集です
その中でも特に私が「落ちた」のが
捨てたい
という詩でした。
いろんなものに囲まれて
いろんなものでがんじがらめになっていた私にとって
捨てたい
と思うものが多かったからかもしれません
何かを得るためには何かを捨てなければなりません
でも、
どうしても捨てられないもの、捨てたくてもそれが不可能なことが
世の中にはたくさんあるのだと思います。
この
捨てたい
という詩には
捨てたい
という願望と、
捨てられない
という切なさ、悲しさのようなものが入り組んでいる
複雑なものを感じました