今もあまり変わっていないけれど
私は眠るということが
比較的苦手だったように思います
特に
夜に時間通り眠るということが
得意ではありませんでした
そんな私でも
安心して眠れる条件がありました
父がおぶってくれるとき
父の運転する車に乗っているとき
父が物語を語ってくれるとき
です
父がおぶってくれるときは
その大きな背中と
父の体温、心臓の音
父が運転する車に乗っているときは
心地良い車の揺れに
いつもの音楽
父が物語を語ってくれるときは
暗闇に響く父の声
確かに感じる父の存在
こうして私は
ぐっすりと眠りにつくことができたのでした