「犬派か猫派か」
そんな話をしたことが誰しも一度はあると思う。
もちろん飼っているペットが何であれその人にとって大切な家族であるという点だ。それだけは間違いないだろう。
ところで私は猫が大好きだ。犬も家族が飼っている。私は犬には極力関わらない。
蛇、金魚や熱帯魚、ウサギ、鳥などなど・・・様々なペットがいるのだが、なぜか「犬派か猫派か」という話題になりやすい。
ちなみにどうでもいいですが、私は先日一緒に仕事をした女性に犬派か猫派か聞いたらゴリラ派と言われました。聞いてない。
話を戻して、犬の人気が高い理由とはなんだろうか。考えてみる。
①接触回数が多い
まずこれだろう。
他のペットが少ないというわけではないが、犬めっちゃ寄ってくる。求めてなくても寄ってくる。
人は対象が生物に限らず触れた回数が多いものを好きになっていくから、これは一つの理由だろう。
②言うことを聞いてくれる
「おすわり」「お手」「伏せ」など。こちらの意思がしっかり伝わっているようだ。
伝わっているのかは分からないが確かめる術はないので伝わっていることにする。
人間でも話の通じない人とか意味が分からない言動をする人は疎まれたり、嫌われることもあるのに。そりゃ好かれる、犬。
③忠誠心
②に似ているが、犬は本当に飼い主のことが好きなんだなと思わせる行動をとる。
ハチ公のエピソードも全犬類の背中を押している気がする。
パッと思いついたのはこんなところだった。私は犬とは極力関わらない。
一方猫もペットとしての人気が高い。私は猫が大好きだ。
では猫が人気な理由は何だろうか
①接触回数が多い
やはりこれだろう。
気づいたら膝の上に乗っている。出勤直前は本当に困ってしまう。
②言うことを聞いてくれる
名前を呼ぶと寄ってくなくてもこちらを見て両目でウインクをする。こちらを見なくてもなんか耳とかしっぽとか動いてる。
本当にかわいい。私は猫が大好きだ。
③忠誠心
ごはんを用意しようとすると走って駆け付けてくる。皿の前でジーっと待ってる。
ストーブの前にいると寄ってきてくっ付いてくる。本当に愛らしい。
パッと思いついたのはこんなところだった。私は猫が本当に大好きだ。
そんなに理由は変わらないように思える。何が違うのだろうか。
思うのだが、一番大きな違いは。
飼っている時ではなく最後、亡くなる時の違いではないだろうか。
まだ死別を経験したことがないので想像になるが、犬は最期まで本当に手を焼かせてくれるのだろう。そしてそれが犬を飼いたいと思う気持ちなのかもしれない。
例えば子供にとって。
気づいた時には家の中にいて
自分と一緒に大きくなり
散歩に出かけて、遊び、ご飯をあげて
年を取って、弱って、介護が必要な姿を見せて、最期に息を引き取る。
犬は最後の最後まで手を焼かせてくれるのだろう。まだ想像でしかないが。
これはある意味で本当に幸せな体験を与えてくれている。
「最期まで世話をできた」
「しっかり介護をしてあげられた」
「弱ったこの子を守ってあげられた」
そんな気持ちを思い起こさせてくれる。教科書にもある。ずっとずっと大好きだよと。
最期まで関わらせてくれる。
では猫は?
最後、亡くなるところまではほとんど変わらない。でも最期は違う。
隠れたところで亡くなる
気づいた時には弱り果てている
その時にはもう手遅れ
そんな亡くなり方を経験する。私の飼っていた猫もそうだった。様子が明らかにおかしいと気づいた時にはもう遅かった。
毎日見ていたのに、猫は教えてくれないのだ。
「もっと早く気づいていれば」
「寂しい思いをさせたね」
「守ってあげられなかった」
そんな感情が沸き起こる。最後まで猫は鳴かなかった。
自分の中で、達成できなかった課題のように残る。
この違いが犬と猫の最大の違いなのだろう。沸き起こる感情が真逆なのだ。
だから犬は飼われるし、黒猫は疎まれていたのではないだろうか。
私は猫が大好きだ。私は犬には極力関わらない。