はるかなる楽園 -2ページ目

はるかなる楽園

それは、何処かのもう一つの世界のもう一つの物語たち・・・・。

 ピンク色の巨人が世界を壊し、
 更に大きなピンク色の巨人がその巨人を食い殺し世界は蘇る。

 剣のモチーフの軍人のドッグタグ。
 それは海に囲まれた村に沢山漂着する。
 
 生き残った幼い少女達は五・六人で集まり互いの名前を確認し合うと、
 男相手の水商売を始める算段。

 生き残った一人の少年は剣のモチーフのドッグタグを集める。

・・・・

 復興した村の高級レストラン。

 三十歳前後の美男子だけのコック兼ウェイターだけで構成される。
 生き残った少年もその一人である。
 
 ある日、彼は磯で、再びドッグタグを見つける。
 それをホールのチーフに知らせる。

 店は静かに大盛況。
 国中から客が来る。
 
 不穏な空気を感じ取り彼は客席の中から見事テロリストを捕まえる。
 不細工なノッポとデブの女二人を同時に取り押さえる。
 二人は目玉と乳首からピストルの弾を発射して標的を殺すテロリストだ。 
 
 彼は厨房に二人を引きずり込み、マッポ呼べマッポ!と言う。
 すると厨房の男達はラッコのマーチに合わせて
 マッポ、マッポ、マッポ、マッポーと歌いながら警察に連絡する。
 二人を拘束しながら。

 ある日、顔なじみの年増の女やくざが来店する。
 美しい連れの男がホールのチーフに、
 ミサキちゃんじゃないのよ!どうしてこんなことやってるのよ?