『悲しみのための装置2018』は、
グリーフタイムの“現場”に残されたグリーフカラーを、選りすぐりの16人の女優たちが声にしていきます。
即興ですがフィクションはありません。
本当の言葉に、本当の心で向き合う、女優たちの本当の声が、應典院の丸く白い本堂空間に同時多発的に満ちていきます。
『グリーフ』とはなにか。
『グリーフカラー』とは。
詳細はこちらをご覧ください→ 悲しみのための装置
私たちが読むグリーフカードには、
実際に大切な人やモノをなくした方の本物の言葉が書いてあります。
うまく読もうとか、何か少しでも自分の感情が出ないように、ただ書いてある言葉をそのまま読もうと思ってました。
そのまんま声に出してそのまんまがただ聞こえるように心を配りました。
どう伝わるかは関係なくて、受け取り方や感じ方はあの場にいた皆さんの自由で。
いいも悪いもなく、私たちはただカードの言葉を声に出しただけです。
この日ご一緒した女優さんが、
『私は演劇をやってきたので、人よりほんの少しだけ、言葉を伝える術をたぶん知っているのだと思っています
それを装置として活用して、誰かの何かを失った悲しみを音として吐く、音として吐く、ということを今日はやってきたんだと改めて思いました
私にとってはとてもいい時間でした』
と、つぶやいてたのが凄くしっくりきました。
【悲しみのための装置】
なるほどーーーー!!!
と感動しました。
自分を装置として使ってもらえたのか!
なんか身が清められたみたいな気持ち。
おんなじカード何回も読んでしもたけど。
線香の煙で鼻水が止まらなくなる奇病のため、本堂に入った瞬間から鼻ズルんズルんに啜りながら読んでしまったけど。
朝10時からのグリーフの基礎知識講座から受けさせて頂きました。
大切な人やモノを失ったあとの感情は様々だというお話。
時間の経過とともに変わる心の状態。
悲しみを『乗り越える』とは、無かったことにして忘れることじゃない。
浮き沈みを繰り返して死ぬまでそばにある。
こういう時はこうあるべき、と無理に処理しなくてもいい。
そのままでいいよ。
というようなお話を、
臨床心理士のお2人が、とても優しく、わかりやすく説明してくれました。
11:20からが終わって17:20の2回目までの間は
トークシンポジウムグリーフケアとしての伝統仏教で
臨床心理士のお2人、若手の僧侶の方々と、應典院の秋田住職のお話を聞く。
法事の間隔はグリーフ的にバッチリだと感じるお話。
残されたご遺族の気持ちの整理を、伝統のシステマチックな行事が手伝っているのではないかとか。
グリーフ、がテーマにあるので、被災地でのボランティア活動のお話もわかりやすかった。
自然の脅威で家族や居場所を無くされた被災者のまえで宗教家として通用することとしないこと。
宗派による死生観の違い
そこで僧侶としてどうあるべきか、
震災後、日本の宗教家の間でどういう動きが起こっているか、
などなど、興味深いお話がたくさんでした。
途中、
【月命日ロールプレイ】という仏壇を前にした寸劇(笑)もありました。
月命日にお坊さんが家に来て、お経読んでくれてお茶出してお話…のときの、
誰もがあるある〜〜!なるなる〜〜!と笑いながら他人の家族のお坊さんとのやりとりを覗き見できました
お寺のイベント、いいですよ!
皆さんも機会がありましたら是非いちど足を運んでみてください
いや〜〜〜〜!!
しかし朝から晩まで待ち時間多かったけど、
だいたい何か食べながらきゃっきゃっ喋り続けて面白かったな〜
野菜たっぷりの美味しいご飯たくさん作って下さった満月動物園さん!ありがとうございました!
こんな素晴らしいイベントに参加できて幸せ。
声かけて下さった戒田さん、ありがとうございました!!!