芹Encore感想
芹アンコールの大事なポイントとしては【恋人になる】という点だと思います。
散々遠回りして間違った道を行って、それで漸く本編で恋人になることが出来た芹と仁菜。
けれど仁菜は大学の最近恋人が出来た、という友達の幸せそうな様子を見て不安になってしまう。
自分は本当に芹に愛されているのだろうか?
ちゃんと好かれているのだろうか?
大切にされているのだろうか?
芹は、自分の身体目的なのではないだろうか?
と、当然。芹はそのつもりは全くありませんがそれを解消するためにはちゃんと、愛の言葉を告白をしてほしいと仁菜は強請るが芹は茶化す風に言ったりと誤魔化すばかり。
だから、仁菜は芹にあることを持ち掛ける。
芹が仁菜に告白をして仁菜の心に響いて仁菜がその告白を受けたら恋人になる。それまでは私たちは『友達』に戻ろう。
――と、
そんな仁菜の言葉に動揺するが芹は渋々頷き、そして二人の『友達』期間はスタートする。
ぎこちない日々を過ごす中、芹は仁菜にグループデートに誘う。
仁菜は芹とは違うグループでボーリングをすることになり、芹とは違う男の子と違ったり言い寄られたりしてしまう。それでも少しは芹もいてくれたりはするし、最後は強引でも家まで仁菜を送ってくれる。そしてその帰り道ライブに行かないか二人きりで、と誘われ仁菜も『友達』期間のせいで芹に対する想いが強くなってきていたから頷く。
ライブの後、二回目あった時のような感想を芹に連ねる。
それに芹は懐かしいように目を細め、そしてふと真剣な目つきになり仁菜に――告白をした。
「俺がLiar-Sっていう大切な夢を見つけられたのも…お前のその笑顔のお陰だよ。俺はその笑顔に惹かれて、バンドを始めた。お前の笑顔に出会わなかったら、俺はずっと、前に進めなかった」
「お前は俺にとって必要な存在。…世界中でたった一人、特別な女の子なんだよ」
そう言って芹は仁菜の手を握る。
「『友達』だからダメだって?」
「…うん」
「嫌だよ。俺はもう、お前を友達だなんて思えない。一生、ずっと…」
「『友達』以上に踏み込みたいから…俺の言葉、ちゃんと聞いて」
「俺は…仁菜が好き。仁菜のことが大好きです」
(―――‼)
「俺の傍はもう、お前がいなきゃ無理なんだ。お前と『友達』でいたこの数日間で、心の底からそれを味わった。」
「お前の笑顔が、俺以外の誰かに向くなんて考えられない。お前にはずっと俺だけを見てて欲しいし、お前をこんなにも想っているのは世界で俺だけであってほしい」
「色んな順序を間違えて、散々お前を傷つけた最低な俺だけど…これから一生をかけて、償う。お前を大切にし続けるから…」
「だからどうか、俺の恋人になってください」
そんな芹の言葉が嬉しくなって涙を流してしまう仁菜。
「…泣くなよ」
「芹君…ありがとう。私で良ければ、芹君の恋人にしてください。…大好きです」
そして芹に抱き着く仁菜。
そのままキスをする二人だけどのその時の芹の「けど、仁菜からのキスってやっぱり最高。なあ、もっかい、して」って強請るような言葉がま~~~~~可愛くて好き
その後芹の家に行って止まることを母に電話して許可をもらった仁菜は芹の腕の中で芹の『友達』期間中に思っていた心の内を聞く。
「謝らなくていいよ。お前を抱いていると幸せだし、好きだけど…お前に触れる理由は、俺が満たされたいからってだけじゃない。」
「一番の理由は、俺の気持ちを伝えるため…なんだよ」
「芹君の気持ち?」
「そう。俺は本音を話すのが得意じゃないし、本音を語っても信じてもらえないことの方が多いから…言葉じゃ伝えきれない仁菜への気持ちは俺の体温で伝えようって思ってたんだ。」
伝わってなかったから意味がないけど、と苦笑する芹。そして芹は決意を言葉にした。
「もうお前を悲しませたり不安にさせたりなんてしない。これからはお前がしてほしいって思ったこと、なんでも叶えてやりたい」
「押し付けるような恋愛じゃなくてお前を分かち合えるような恋がしたいんだ」
あの芹がこんな風に言えるようになるなんて…!と一種の感動を覚えてしまいます。私は、
そしてそれに頷いて、やり直しをするように芹と仁菜は互いの気持ちを確かめるように、離れていた時間の埋め合わせをするように大切に好きと言う気持ちを伝えるように求めあい、夜を越していった――。
ま~~~~~~~最高でした。
間違ったからこそやり直しをして、愛を深めるのが最高でしたし仁菜という存在のお陰で芹が歩み寄ろうとするのがすごくよかった。
まあ、ここまでは私の中で朔良の次に芹が好き、だったんです。
です、が…現時点で朔良に並ぶ出来事が起こります。
芹アンコール後に解放されるSSです。
朔良→仁菜←芹が繰り広げられながらも、メンバーに仁菜と付き合ってることを教える芹だったりとそういう話が最初あったり、朔良→仁菜への矢印が見え隠れとしているんですが最高なのは仁菜が友達からの頼みによって大学祭のファッションショーでウェディングドレス姿を着て、芹とは別の人とランウェイを歩くことになる。
ウェディングドレスを着ることは知っていた芹だったが、まさか他の男とランウェイで歩くことになるなんて思っていなかった芹は不安がちに瞳を揺らす。
そして出番間近に芹と二人きりになった時、芹は仁菜の腕を引いて講義室にやってくると鍵を閉める。
「なんで、お前は…他人の花嫁役なんてやってんだよ。なんで俺以外の前で、そんな恰好するんだよ…大体、衣装がウェディングドレスだってなんで俺じゃなくて朔良に言ったんだよ。よりにもよって、朔良に」
「お前はいつもそうだ。いつも勝手なことばかりにして、俺を煽る…!」
「お前は俺のものなんだから…大人しく、俺の傍にいろよ!俺以外の男を喜ばせたりするな!愛想を振りまくな!」
「俺の傍から…離れるな…っ、どこにも、行くなよ…っ」
「…ふふっ」
「…なんで笑ってるんだよ」
「安心したの」
「は…?」
「だって昨日…芹君は、まるで私の未来に芹君が存在しないみたいな言い方をしてたでしょう?あれがずっと気になってたの」
「芹君はいつか、私を手放す気でいるのかな…芹君にとって私って、その程度の存在なのかな…って」
「そんなこと…」
「でも、芹君がそうして怒ってくれたってことは…それだけ、私の事を想ってくれてるってことだよね。それが分かって…安心した」
いや~~~~~~~~もう、最高すぎんだよな~~~~~~~~~~
愛が重い芹も、芹で伝染されるように愛が重くなった仁菜も。本当、お似合いですよこの二人
そして何より芹を宥めて甘やかしている間の仁菜の心の内の台詞、(そう…そうやって、私のことを閉じ込めて。ずっと、芹君だけのものにしてね)って台詞が激重台詞すぎて大好きですしこのシーンで私の中で芹は推しだなって確定しました。
その後、朔良があんたも芹も可哀そうだな、っていうのが印象的でありつつ、このSSの題名が【かわいそうな二人】なのが最高さを極めていると思います。
わざと芹に閉じ込められて上げる仁菜も
閉じ込められているはずが逆に閉じ込められてしまっている芹も
すっごくすっごく好きです
可愛そうだけどかわいそうじゃないんだよね…この二人
それがま~~~~~~~~最高すぎた。
さ、最高~~~~~~!!!!!!
朔良と並びつつも推しにランクインです、芹おめでとう私の負けだよ。
それでは今回はこの辺りで!次は朔良です。
ホナ サイナラ(*´ ˘ `*)ノ