ぬらりひょんの孫を読み返して滾ったので首毛で。

ぬらりひょんは生き胆とられてなくて、鯉伴は生きてるパラレル設定です。

乙女さんは原作同様羽衣狐として生きてます(羽衣狐でてきません)

では清明戦が終わりリクオが戻ってきた日の夜の宴会場での話を!

リクオ様が半妖の里から戻ってきた夜の宴会の場でつららはリクオ様の隣を離れなかった

リクオ様のご友人はもう夜だし遅くなって妖怪に襲われても親に迷惑かけてもいけないから

鴉達が送って行った

そんな宴会場から離れて私は自分の部屋で着物をじっと見ていた

「懐かしいものがでてくるもんね・・」

その着物は私が人間時代の花魁だった時に着ていた着物で

私が妖怪へとなったあの日の晩もこの着物を着ていた

赤や派手な色で刺繍された華が鮮やかに咲き誇っている。

今の私は愛しい人の傍にいることができているし

だからあの頃に戻りたいとも思わない。

だけど、この着物を着たあの頃の自分の姿を思い浮かべるだけで懐かしくなってしまうのだ。

「少しだけ・・ほんのちょっとだけならいいわよね?」

自分に言い聞かせるように言うとするりと私は今着ている着物の帯に手をかけた。

「・・・紀乃のやつ、どこいったんだ?」

宴会場にも台所にも紀乃の姿がなくみんなの目を盗んで探しているのだが

姿が見えない。

「・・・・・・あ、電気がついてる」

紀乃の部屋には明かりが点いていてここにいたのかとほっとする

紀乃は昔からの知り合いで俺にとっては妹みたいな存在だった

今は相棒みたいな存在であり、紀乃に言ったことはないが

愛しい存在だと俺は思っている。

「紀乃ー、いるか?」

戸に手をかけて開けると派手な着物を身にまとった紀乃がいた

「くっ、首無っ!?」

驚いたような表情を見せる紀乃は少し恥じらいを見せるように頬を紅色に染める

「あ・・悪い。」

「べ、別に・・でどうしたんだ?そのかっこ」

「あ。懐かしいのみつけたからせっかくだし着てみようかなって、やっぱり変かしら?」

「いや、似合ってるよ紀乃」

「あ、ありがとう・・」

背を向けてそっぽを向いてしまう

「あ、そうだちょっと待ってろ」

「ちょ、首無!?」

俺は思い出したように部屋を後にして取るものを取ると紀乃の部屋へと急いだ

「一体なんなのよ・・」

「これ、紀乃。お前にやるよ」

「・・・・簪?」

元々白菊が付けていた簪で俺にとっては白菊の形見のようなものだ

無論、紀乃にとってもだろうが。

「これ、白菊姐さんが付けてたものじゃないのかい」

「よくわかったな」

「な、なんでそれを私に・・私なんかに」

「俺が持っていても意味ないしな。紀乃は女だし紀乃が持っていたほうが白菊も喜ぶだろ」

「だ、だからって・・」

「もらってくれないか、紀乃。」

「・・・・・わかった、もらっといてやるよ。」

しぶしぶ紀乃は受け取ると棚の中にしまってしまった

「付けないのか?」

「もったいなくてつけられないよ、付けるのは大事な時だけ」

くすりと笑ってウインクをする

少しそんな何気ない紀乃の仕草にドキリときてしまう。

「・・・・・これからだね、首無」

「・・そうだな、これからだ」

リクオ様が戻られて当主が戻られてこれから奴良組は機能していくのだろう。

奴良組が畏を地位を獲得していくのはこれからだ

リクオ様のためにも奴良組のためにも俺達が頑張らなければ。

今夜は綺麗な月がまぁるく俺達を照らす。

「・・・首無さ」

「何だ、紀乃」

「いや、なんでもない。」

「?」

紀乃が何を言おうとしたのか分からなかったけど少し紀乃の顔が赤くなっているようだった

俺も、いつかは紀乃と鯉伴や若菜さんのような関係を築いていけるだろうか

それまでは、今はこのままの関係で。

【End】

首毛はリクつら、鯉若、ぬら珱と並んで同じくらい好きです!

アニメでの首毛いいですよね!(二期の)

首無とけじょーろーVS茨木童子のギャグを含めたあの戦いが大好きです!

それでは、ぬら孫ファンが増えることと三期を願って終わりたいと思います!


「あんたらの首、こいつとおんなじようにしてやるよ!」

「・・・・・・・。」