近頃読んだ本 天才の栄光と挫折_3 | パゲわかめ先生のブログ

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続いて

 

エヴァリスト=ガロア

 

フランス人

 

この人には栄光は微塵もなかった

 

論文は理解できる人に巡り合えず

提出先で3度も忘れ去られ

と言うか

余りに高度すぎて

提出先にそれを理解できる者が存在せず

故に放置されていた らしい

だから当然

誰にもその功績を認められることはなかったのだ

 

 

 

20歳の若さで

拳銃での決闘に敗れて死ぬ

しかも即死ではなかったのに

次の日まで倒れたままで放置されていたらしい

 

何て不運な

 

 

決闘の原因は 恋 だったらしい

しかも 初恋

 

丁度 時はフランス革命の時期で

ガロアは革命派

恋人の女性は王党派のスパイだった

などという憶測も書かれていた

 

 

 

決闘の前日に親友に宛てた手紙

そこに 後に ガロア理論 と呼ばれる論文が

長々と細かい字でびっしりと綴られていた という

 

死を覚悟してのものだったようだ

 

 

 

その友人がその論文をしかるべき相手に見せ

その相手がその論文の価値を解せる人でなかったら

彼は永遠に不遇のまま忘れ去られていたのだろうか?

 

 

この人には

一度も 栄光 などというものは訪れていない気がするし

ずっと 挫折 続きで終わってしまったように思える

実に悲しい人生だ

 

 

 

 

でも 死後数十年経って

 

ガロア理論

 

は超有名になったから

 

彼の出身高校

エコール・ド何とか って学校では

彼は偉大なる大天才として記憶されている

 

 

 

とは言え

彼は高校受験にも2度失敗している

 

 

受験前に

町長をしていた父親が自殺

ガロアもその父親も

自由主義への憧れが甚だ強く

父親は反動勢力の罠にかかったらしい

 

 

 

また

ガロアは政治活動にも積極的に参加し

そのために逮捕され投獄もされている

 

コレラの流行で

牢獄近くの診療所に仮出所となるが

そこで失恋を経験する

 

 

 

 

そう言えば この話でふっと思い出したのが

 

ブレイディみかこ さん

 

高校時代 歴史か何かの試験で

まるで回答する気が無く

裏にびっしりと

大逆事件で獄死した

大杉栄と金子文子のことを綴ったらしい

 

この人は根っからのアナーキー?

 

それで 試験後 担当教師に呼び出され

 

君は文章を書く人になりなさい

 

みたいなことを告げられたそうだ

 

 

 

 

けれど ガロアにはそんな機会も巡り合わせもなかった

 

しかるべき所に3度も論文を提出していたのに

 

 

死んでしまってからいくら褒められても・・・・

って気がしてしまった

 

それでも

 

認められただけ良かったね

 

って感じではあるけれど・・・・