近頃読んだ本 天才の栄光と挫折_1 | パゲわかめ先生のブログ

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この本の内容は

もう随分昔

20年30年くらい前に

NHK教育の番組で連続放送されていた

 

その時

ぼくは偶然新聞のテレビ欄でそれを見つけ

録画してじっくり見ていた覚えがある

 

最近

北海道のアッチェ水素さん(リンク) と話していて

 

何がきっかけだったか忘れたが

読んでみようということになって

例によって千歳図書館から借り出してもらったのだ

 

 

内容はテレビで見ていた記憶と若干違う気もしたが

何せ2・30年も前の記憶

記憶違いもあったかもしれない

 

 

 

全部で9人の天才数学者達が登場する

幼少期から晩年まで

その才能はどう開花し

誰に認められ評価され

どれほどの他者の真似のできない研究をして

後の学問にどれほど貢献したか

そして 晩年はどんな末路をたどったか

 

数学者である筆者が

実際に現地に赴き関係者に会い

残された資料も紐解いて

その偉大な足跡を発掘したもの

 

栄光も挫折も

今回読んでみて

栄光なく挫折だけの人もいるし

挫折というほどの挫折ではない気がする人もいた

 

 

 

登場する9人の人物達

皆 相当恵まれた環境で生まれ育っている

経済的にも 親の地位も

でなければ

その図抜けた才能は開花できなかったように思われる

 

今の日本だってそうだろう

金がなければまともな教育も受けられない

才能を磨くにはそれなりの環境が必要だ

 

そうして考えると

恵まれた環境に生まれなければ

天才も生まれないのかもと思えてしまう

すると そうした天才は

相応しい環境を選んで生まれてくるのか?

 

逆に 恵まれない環境に生まれた者は

いくら隠れた才があったにせよ

天才には成り得ないってこと?

 

そんなことも考えてしまった

 

 

 

 

順番に上げて行くと まず

 

アイザック=ニュートン

 

この人の名を知らぬ人はいないだろうけど

一応書いておく

 

イギリス人

 

万有引力 微分・積分 等

 

ケンブリッジ トリニティーカレッジ

 

 

この トリニティーカレッジ の

トリニティー とは

キリスト教の 三位一体 を意味するらしい

当時のイギリスでは

ヘンリー8世が離婚問題で

ローマカトリック教会から追放されて以来の

イギリス国教会が大いに力を持っていて

学問の分野にも多大な影響を及ぼしていた

 

だから ニュートン さんだって

数学ばかりやっていたわけでなく

神学とか ラテン語とか

様々な勉強をやらされていたようだ

 

晩年は大蔵大臣も務めた

 

幼少期には

有名なリンゴの木の話もあるし

茹で時計の話もある

卵をボイルするはずが

近くに置いてあった時計を誤ってボイルしてしまったとか

研究に熱中しすぎてそうなったようだ

 

少し(かなり)変わった子供でもあったようだ

 

 

この人の生家は貴族のようで

当然財力にも環境にも恵まれていた

 

 

トリニティーカレッジには宿舎もあって

宿舎と言ってもかなり大きなお屋敷のようなもの

彼は終生そこで暮らしたようだ

 

それって ルイス=キャロル こと

チャールズ=ドジソン と一緒だ

白亜の塔に籠って研究に没頭できるなんて

ぼくには実に羨ましい限りの話だ

 

 

ドイツのゲーテと同時代人で

大蔵大臣ってのも同じ

だけど ゲーテはニュートンを嫌っていて

悪魔の使い などと言っていたらしい

 

 

この人には

挫折というほどの挫折はなかったように思われた

 

 

長くなるので

他の人の話はまた

 

 

 

 

ところで

余談となるが

 

最近 アメブロの 華 さん(リンク) の記事に

 

河内長野市にある お寺の話が出ていた

 

南北朝時代に一時期

このお寺に南北両朝が同座した

という話が出ていた

 

で それを見た瞬間

もしかして

と思った

 

現在進行中の朝日新聞朝刊の連載小説

人よ、花よ、 今村翔吾作

に出てくる話

 

楠木正成(まさしげ)の遺児

多聞丸こと楠木正行(まさつら)

後醍醐天皇の遺児

阿野簾子の息子 後村上天皇

 

小説の中では 現在その二人が

吉野の御所で会見中だが

二人の思惑は武家との和議

 

となると この後の展開で

その寺に行き着く?

 

 

この小説 相当面白くて

ぼくは連載が始まってからずっと読んでいる

鎌倉幕府が崩壊する時期から始まって

足利家の台頭や

楠木正成の千早赤阪城での奮闘

湊川合戦の後 桜井駅での一族の自刃

 

でも ぼくが次回を楽しみに読み始めたのは

弁内侍が主上保護を楠木正行に頼みに来てから

 

足利直義(ただよし)とか 高師直とか 北畠親房とか

様々登場して実に面白い

 

楠木正行は河内守

河内長野のその寺は楠木家の所領内にある

 

ぼくは詳しい歴史は何も知らないけど

 

ひょっとしてそこに行き着くのか?

 

と思うと 何だか不思議な感慨

 

なので 華 さんのその日の記事は

じっくり見入ってしまったのだった