Webの使い方を考えよう

Webの使い方を考えよう

フォーバルのWeb知識箱が、身近な話題をもとに、ホームページの活用法をつづってます。

Webコンサルタントからのメッセージ



Amebaでブログを始めよう!
ああしたい、こうしたい、という願望は誰にでもあります。

「夢は予定を立ててはじめて目的になる」という言葉を耳にすることがありますが、それは行動を伴うことではじめて夢への第一歩を踏み出すことができるということを、うまく言葉にしたものだと思います。

中小企業の経営者のみなさんの要望をいろいろ聞いていると、どうしても目の前の願望を満たしたいという内容が非常に多いのですが、それに対してどんな取り組みをしているのかを聞いてみると、なかなか具体的な話が出てこないことが多いのも実情です。

取引先を増やしたい、売上を伸ばしたい、新製品をアピールしたい・・・、いろんな声が上がってきますが、その願望とは裏腹に、今まで通りのやり方=売り方から抜け出すことができないがために、成果が上がってこないようなのです。


昔と違って、情報の海の中にいる私たちは、ちょっとインターネットで検索してみれば、知りたい情報の7~8割は簡単に得ることができます。残りの2~3割はお金を払わなければ得られない情報だったり、そもそもインターネットでは取得できない情報だったりします。

普通にビジネスを行っている限りでは、ある程度煮詰まってこないとその2~3割の情報は必要がないというケースもたくさんあります。特にこれから何かを考えようというときに、詳細な情報があるよりも、大まかな情報の方が有効であったりすることは、みなさんの方がよくご存知かもしれません。

ただ、どうしても目に付いてしまうのは、かんたん、かつ平等に得ることができる情報を自分から見つけに行かないというところに、大きな課題があるような気がしてなりません。

以前もお話ししましたが、「ヒト」「モノ」「カネ」に、「情報」を加えた経営資源の4要素がいまや重要と言われています。

「ヒト」「モノ」「カネ」は事業の大小によって大きな差が出てくることは否定しませんが、「情報」については限りなく平等に近く提供されています。その情報をどうみなさんのビジネスに活かしていくのかが、超情報化社会でビジネスをするための条件です。


今まで通り「ヒト」「モノ」「カネ」だけでうまくいかないのであれば、「情報」を活かして具体的な道筋を立ててみることも必要です。ちょっとしたことが、みなさんのビジネスを変えてくれることも、また真なのではないでしょうか・・・。

(Webコンサルタント 國田丈樹)
CDが売れなくなったといわれて10年近くが経ちました。いろんな理由があるにせよ、一番の問題点はどこにあるのかをよくよく考えてみると、私たちがビジネスを行う上での反面教師になるのではないかと感じます。

CDが売れない本当の理由(マイナビニュース・2012/6/9付)

その中に以下のようなアンケートがありました。

Q.なぜCDを購入しないか、その理由を教えてください。
インターネットショップ(itunesStoreなど)で購入するから 18.7%
レンタル店で借りるから 49.0%
音楽ソフトを購入しない 35.9%
そのほか 7.5%



違法ダウンロードについての取締りを強化してほしいという音楽業界の訴えに、国会議員等も動いているようですが、そもそもCDを買わない理由を見誤っているとしか言いようがないというのはうがった見方でしょうか?違法なダウンロードによってCDが売れなくなってしまった、と考えが凝り固まって、マーケット考察を見誤るいい例がこれではないかと思うのです。


私もCDやDVDは購入しますが、昔ほどこれがほしい!というものがなくなってしまったからか、購入する頻度は本当に少なくなりました。あふれる情報が洪水のようになっている現状と個人の趣味趣向の多様化が進む現在、旧態依然とした提供者側から、そもそも「ほしい」と思わせるようなクオリティや仕掛けがないことによるものではないかと思うのです。

たとえばテレビ番組で「歌番組」というものは絶滅の危機だそうです。15年位前から不思議でたまらなかったのは、歌番組と銘打って「歌」がほとんどないこと。せいぜいNHKの歌謡曲の番組くらいが普通に「歌」を聴ける番組でしかありません。テレビのような「マスメディア」で露出できないのですから、これはもうプロモーションとして広がってゆくことは絶望的です。

それではインターネットを使ったプロモーションはどうかというと、ここでも財力・体力がないと大きな波を起こすことは難しくなっています。有名なアイドルグループのように「有名」になればプロモーションも可能ですが、そうでないと目に留めてもらえないことが最大の理由です。


なんでもそうですが、ビジネスには社会的な価値がなければまったく意味がありません。100円SHOPが流行るのは、この20年間収入が増えていかない経済状況の中での物欲を満たすものにほかなりませんし、物が売れる、お金が動くということには、理由があるはずなのです。

音楽の話を今日取り上げたのは、今のマスコミには「文化を創造する」「文化を育てていく」というような社会的価値をみずから捨て去り、ただの集金マシーンにしかなっていないようにしか見えません。みずからコンテンツを育てることなく、出来合いのものを持ってきてお茶を濁すようなことをして、それで業績が上がらないというのは、まさに自業自得です。

ただ、私たちにとって不幸なのは、そのマスコミは社会への情報発信を担っているところであるために、そしてそのマスコミが社会的価値を捨ててしまったがゆえに、テレビや新聞を中心に情報収集している方々がまだまだ多数を占める中で、違う視点を持つ選択肢を狭められてしまっているという部分ではないかと思うのです。だからこそいろんな情報収集手段とその情報を見極める目をつけることが、必要なのではないでしょうか。


マーケットの動向を見誤らず、そこに価値を創造してゆくことを忘れてしまったとき、ビジネスの成功は見えなくなるのだと思います・・・。

(Webコンサルタント 國田丈樹)
何を信じて何を信じないのか、それは人それぞれだと思います。


昨年の4月に株式会社野村総合研究所が発表した「震災復興に向けた緊急対策の推進について~第6回提言 家庭における節電対策の推進~」の内容は、なかなかマスコミに報じられることがありませんでした。その提言は以下のようなものでした。


「主な節電対策を講じた場合の1世帯あたりの期待節電量」
テレビ:220w
エアコンを1台止める:130w



ようやく週刊ポストが先週あたりにこれを報じたわけですが、これを見て、テレビ局が報道するわけがないことは、みなさんもお分かりになるでしょう。新聞社も系列テレビ局があるわけですから、当然そこの不利益になるような情報は出てきません。


テレビ局は「何かあったらテレビを見なさい」というだけですし、テレビを消すことで電力問題・原発問題に貢献できるなんてことは、口が裂けてもいわないわけです。


そんな中「レガシーメディア」と呼ばれる一方的に情報を流す、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌のようなメディアは、インターネットの普及に反比例するように、急速にその業績を落とし、ビジネスモデルの転換を迫られています。にもかかわらず、実際の現場では今までと何も変わらずに、正しいかどうかの判断をしない情報を垂れ流しているのも、また現実です。


別にテレビを見ることが悪いということではありません。何度かここでもお話ししているように、情報通信の発展は私たちの生活を一変させました。このような情報の洪水の中で、どの情報が本当に必要な情報で、どの情報が必要ないものなのかを見極める力が必要だということを申し上げたいだけなのです。


ビジネスであってもプライベートであっても、もはや逃れることができません。今までのように受身でいるだけではなく、情報を取捨選択する力を、もっともっとつけておかなければ、最終的に自分の身に火の粉が降りかかってくることになってしまう時代だということを、もう一度考えてみることも必要なのではないでしょうか・・・。

(Webコンサルタント 國田丈樹)