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:/ 喜びの瞬き.




成長した姿と
優しさの行動を感じた。


嬉しかった。

自分の思いを
くみ取ってくれたんだなって。

本当に嬉しかった。

わかってくれてたんだなって。
私を応援してくれているんだなって。


ありがとう。

我慢させてるのは分かってる。
ごめんね。
でも、今はその優しさに甘えたいんだ。


いつの間にか

こうやって大人になっていくんだろうね。


麻衣、ありがとう。

もちろん、MBの皆にも感謝です。
本当にありがとう。







:/ 口では絶対言わね。言ってやんね.





もし仮に、君が誰かに恋をしたとして

その人の大切な人なら
君も愛せる事でしょう。


いつでも僕等はどこかでつながっている。



どんなに辛くても、あなたがそこに居ると

心にそう想えるだけで

不思議と頑張れるんだよ。



 ┗―→ : ♪We love you/雅



なちが大好きなこの唄。

なちは麻衣が大好きやから
麻衣の大切な人なら

なちだって好きなれる。大切に思えるよ。

麻衣が大切に想うその人なら
きっとその人も麻衣のことを
大切に想ってくれているだろうから。

麻衣に何かあったら
すぐにかけつけてあげたいけど
もしそれが叶わない時
麻衣が一人で泣くより
そばで支えてくれているだれかと
一緒になって泣いていた方が
なちは安心だよ。

高校を卒業して
たとえ別々の道に進んでも

なちにとって
麻衣はかけがえのない唯一の存在。

どんなに離れてても
永い間逢えなくても
変わることのない絆だって思ってる。


麻衣だけじゃない。

真奈美も紀子も美咲もはるなも
菜摘も姫乃も紗季も

皆皆、
なちにとってかけがえのない
大切な存在だよ。

MBに逢えて本当によかった。



 >>>>>>>>>>>>>>>>美容院

なんて。
お風呂でずっと考えてたんだなあ。

のぼせるっつうの:照




:/ まあさんの夢.





まあさんがナチを呼ぶ夢を見た。


今日は体育祭の打ち上げ。

のはずだった。



なのに今
ここはまるで戦場のようなんです。


会場にった廃墟に降り注ぐ爆弾
まるで空襲みたいで。

鳴り響く爆音に

聞こえていた真奈美の声は直ぐにかきけされた。

逃げ回る生徒達。
わけがわからず泣き叫ぶ生徒もいる。


メガ盛りに盛られた焼き肉の皿を
なちはそれでも離すことなく
猪のごとく走り続けていた。


右後方に伊豆の姿が見える。
(これがヤツを倒す
最初で最後のチャンスだろう)

右手に抱えたギガ盛りの焼肉皿。
さっき紀子から奪った焼肉。
さっき美咲から奪った焼肉。

その肉を手放してしまうのは
本当に惜しかったが、仕方ない。

次の瞬間
なちは渾身の力を込めてヤツの顔面めがけて
その皿を投げつけた。



同時に非常階段での出来事が
走馬灯のようにかけめぐった。



ナチは、やつに勝ったんだ。
そう思った。


だが、聞こえてくる呻き声は
やつの声ではなかった。


「ううう、お肉が勿体無い。」


この聞き覚えのある低い声は

振り返るとそこには山下紀子がいた。
顔中にタレがつき、
火傷のせいか顔が赤くなっている。


伊豆は、?ヤツはどこに、?
その時

「ガウダマシッダルタ」

伊豆が横を通りすぎた。
教科書を沸きに抱え呪文のように
その言葉を囁きながら。



しまった。失敗したんだ。



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毎週水曜日は
100円になるバッティングセンター。
左端にあるストラックアウトに
ナチは夢中だった。
この日のために通ったようなものだ。
ナチは後悔した。
先週の水曜は麻衣とラーメンを食べに行っていた。
今日は日曜日。
そうだ。もう一週間以上投げていない。

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後悔の渦に頭を抱えていると
焼肉まみれの紀子が動くのが見えた。

一瞬目があった気がした。
まつげのとれかかったその目には
タレがしみるのか涙がみえた。


「なち、たすけ.....」

言い終わるのが先か否か

ナチは再び走りだした。

ごめんよ。
逃がした伊豆を探さなきゃいけないんだ。


ナチの目にも涙が浮かんでいた。

それでもなちは
伊豆を倒さなきゃいけないんだ。




走り出したナチを
紀子はただただ見送るしかなかった。




打ち上げ開始、一時間が経過。
現時点、脱落者一名。(山下紀子)

後編に続く。


 >>>>>>>>>>>>>>美容院

この物語は真奈美の夢を原作にした
フィクションであり、
実在する事件.個人.組織等とは
一切関係ありません。